1,800円以上の注文で送料無料

財布は踊る の商品レビュー

3.6

184件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    79

  3. 3つ

    69

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メインテーマは一見、現代的なお金の話。でも物語の底に流れるのは、幸せってなんだろう?という普遍的な命題。 専業主婦からやり手大家になったみづほは経済的には成功しているものの、夫への愛を失い、小1の息子からもそっぽを向かれつつある。少ない予算の中でなんとか夫の好物や息子の離乳食を工夫して作っていた在りし日と比べると、果たして幸せは増したのか?と疑問に思ってしまう。かつてはハワイ旅行のスクラップブックまで作り、購入する場面を夢想していたヴィトンの財布を目の前にぽんと置かれても、心が動いていないように見えるし。 みづほと対象的なのは善財。ノンフィクション作家に転向し、倫理観なしの危うい節約記事を書いていたライター時代から収入は減ったものの、本人は充実感を得ている。仮想通貨で失敗した彩も、夜逃げはしたけど今は若い夫とお腹の子どもがいて。 お金ってやはり幸せになるための手段であって、目的にしてはいけないんじゃないかな……と思わせる物語であった。 あとひとつ疑問が。文夫が見た、神社で40分以上微動だにせずニヤニヤ笑いながらお参りしていた女性は一体なんだったの!!?金の亡者???誰か教えてください!

Posted byブクログ

2024/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イニシャルを入れたルイヴィトンの長財布。 どんどん代わるその持ち主の金銭問題がリレー形式で描かれるのだが 状況もヘビーなら共感というか親身になれるキャラもいず読むのがしんどくなって 途中で丸一日放置。 それでも終盤にはどんでん返しがあるのだろうからと再度手に取り読み進めたが、 そこまでの爽快感はなく、どんよりモヤモヤなまま終わってしまった。

Posted byブクログ

2024/04/06

284ページ 1400円 9月8日〜9月8日 葉月みずほは、夫から渡される月5万円で食費をやりくりしながら貯金をする。それはハワイに行って、ルイヴィトンの財布を買うためだった。念願かなってイニシャル入りの財布を手に入れるが、夫がハワイでいくら使ったのかカードの明細を教えてくれな...

284ページ 1400円 9月8日〜9月8日 葉月みずほは、夫から渡される月5万円で食費をやりくりしながら貯金をする。それはハワイに行って、ルイヴィトンの財布を買うためだった。念願かなってイニシャル入りの財布を手に入れるが、夫がハワイでいくら使ったのかカードの明細を教えてくれない。なんとかして調べてみると、とてつもない借金を抱えていたことに驚く。手放した財布は、持ち主を変え転々とすることに… おもしろくて一気に読んでしまった。『お金の大学』を読んだ後にこの本を読むことになるなんて、運命的なものを感じる。投資のこととか専門用語とかは、2冊に共通するものがあって、何かの巡り合わせかなと思ってしまう。

Posted byブクログ

2024/03/26

みづほの旦那にイライラ!この本に登場する男性たちにはダメ男ばかりです。ある程度のお金の知識がないとダメなのね、この世の中。

Posted byブクログ

2024/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ひとつの財布に触れてしまう人たちが、それぞれ全く別の世界で生きているのに、知らない間にお互いと関わってしまっているのが面白いと思った。 まだお金について何も知らない学生の私にとって、金額を示されてもそれが高額なのか分からなかったり、投資について具体的に想像することは難しかった。だけど、お金は人が生きていくのに必須要素で、お金で良くても悪くても人を極端に変えうるものだと知ることが出来た。 社会人になって、お金と格闘するようになったらもう一度丁寧に読み直したい。

Posted byブクログ

2024/03/17

チェンソーマンで悪魔になるならリボ払いの悪魔になろうと思う程度にリボ払いを恐れているので、一種のホラー体験をするためにリボ払い話を探していて見つけた本。 でもこれがリボ払いより夫の方が怖い。ゾッとする。ホラーだよ。 リボ払い夫恐怖編1章まるまる新潮社特設サイトで読めるのでぜひ読ん...

チェンソーマンで悪魔になるならリボ払いの悪魔になろうと思う程度にリボ払いを恐れているので、一種のホラー体験をするためにリボ払い話を探していて見つけた本。 でもこれがリボ払いより夫の方が怖い。ゾッとする。ホラーだよ。 リボ払い夫恐怖編1章まるまる新潮社特設サイトで読めるのでぜひ読んでほしい。 もちろん他の章も面白かったです。

Posted byブクログ

2024/03/09

三千円の使いかたに引き続き、原田ひ香さんのお金な関する作品。 ちょうどお財布を買い替えたところだったので、妙な親近感を持ちながら読みました。 節約、リボ払い、奨学金…何が違ったら自分もこうなっていたかも…という身近なテーマでした。

Posted byブクログ

2024/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原田ひ香作品、リーダビリティに長けてる。読むストレスが一切ない。LOUIS VUITTONの財布がお金に執着する男女を巡るに巡るお話。まず、節約に命を懸け、ハワイ旅行に漕ぎつけた主婦から話しは始まる。馬鹿な旦那のリボ払い設定で超負債がたまってしまう。一念発起した主婦の勢いは凄かった。大学奨学金の恐怖や契約社員の不条理には日本の社会の闇が見えた。派遣社員・契約社員の早期の地位向上が我国の喫緊の課題。財布の値段の200倍が年収か~自分の財布は確か2万円くらいだったような?もう少し良い財布を買おうかな。⑤

Posted byブクログ

2024/02/29

お金に振り回される人達の話。 全員がどこかで繋がっていて面白かった! 彼らのその後のストーリーも読めて、 明暗が分かれているような気がした。 自分の大切にしたいことに気づけてた人と、 気づけなかった人。 みづほの決断力が凄くて1番読んでてワクワクした。 最初の節約術もすごいし...

お金に振り回される人達の話。 全員がどこかで繋がっていて面白かった! 彼らのその後のストーリーも読めて、 明暗が分かれているような気がした。 自分の大切にしたいことに気づけてた人と、 気づけなかった人。 みづほの決断力が凄くて1番読んでてワクワクした。 最初の節約術もすごいし、ハワイに行くために専業主婦のお小遣いでやりくりしてたのすごい。 途中の文夫と野田のエピソードは いきなりウシジマくん始まったかと思って怖かった〜。だけどいい方向に行ってよかった!

Posted byブクログ

2024/02/25

お金をテーマにした、現代情勢を背景にした群像劇。自分がリーマンショック世代のため、共感できる点が多かった。

Posted byブクログ