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ドリフターズとその時代 の商品レビュー

4.5

19件のお客様レビュー

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2024/09/08

ドリフターズだけでなく、お笑い史全体を眺めてみたいという目的から読んでみた。自分はドリフといえばヒゲダンスくらいしか知らない程度だったけど、四半世紀にわたって国民的芸能人として活躍する一方で、実は様々な人間ドラマがあることを知れた。新書なのに涙すら少しでた。 もうひとつ思ったこと...

ドリフターズだけでなく、お笑い史全体を眺めてみたいという目的から読んでみた。自分はドリフといえばヒゲダンスくらいしか知らない程度だったけど、四半世紀にわたって国民的芸能人として活躍する一方で、実は様々な人間ドラマがあることを知れた。新書なのに涙すら少しでた。 もうひとつ思ったことは、ネタには必ずその当時の時事が関連しているということ。当たり前かもしれないが、お笑い芸人ほど社会のあらゆるリアルを観察している人はいないんじゃないかなと読んでいて思った。

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2024/08/09

面白すぎてすぐに読み終わってしまった。 ドリフは世代ではないし、メンバーについても志村けんくらいしかほぼ分からない状態だったのだが、 この一冊で1960年代後半からのお笑いの流れがわかった。 また、ドリフの笑いに対する原点や、完璧に作り込む姿勢に感銘を受けた。

Posted byブクログ

2023/10/18

誰もが知るドリフターズの笑いは分かりやすか ったですね。 当時は眉をひそめる大人もいましたが、今から 考えるとカワイイものでした。 これほど日本中を笑いの渦に巻き込んだドリフ ですが、その歴史を振り返った本は少ないので す。 著者はこの本では「ドリフの語りにくさ」を前 書き...

誰もが知るドリフターズの笑いは分かりやすか ったですね。 当時は眉をひそめる大人もいましたが、今から 考えるとカワイイものでした。 これほど日本中を笑いの渦に巻き込んだドリフ ですが、その歴史を振り返った本は少ないので す。 著者はこの本では「ドリフの語りにくさ」を前 書きで語っています。 その理由は、初期の頃からマンネリを言われ、 子供相手に大いに受けた笑いは、わかりやすい が故に、それ以上の解釈を必要とされなかった からでは、と考察しています。 しかしドリフは今も連綿と続く「お笑いの歴史」 を作ってきたのです。 あのドタバタギャグの裏には、こんなに苦難に 満ちた歴史があったことに驚かされます。 これほどまでに多くの国民が共有した演劇は、 歴史上に他にはないと言われるドリフターズ。 その全てを知ることができる一冊です。

Posted byブクログ

2023/07/02

面白い。確かにドリフの歴史を追っていけば、 そのまま日本の喜劇の歴史になります。 私はやっぱり 「いっちょめ、いっちょめ、わおー!」 が最高ですね笑

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2023/04/18

本書も、手にとっては戻し手を何度か繰り返し、その間に複数回の書評採択を目にするにつけ、最終的に読んでみたくなったものの一。結果、これは読んで良かった。破天荒を好まない家庭に育ったこともあり、幼少時にTVで見たのは、もっぱらドリフ系の番組。本書を読んで改めて感じたのは、ドリフの目線...

本書も、手にとっては戻し手を何度か繰り返し、その間に複数回の書評採択を目にするにつけ、最終的に読んでみたくなったものの一。結果、これは読んで良かった。破天荒を好まない家庭に育ったこともあり、幼少時にTVで見たのは、もっぱらドリフ系の番組。本書を読んで改めて感じたのは、ドリフの目線が全世代に向けられていたという事実。思春期以降の学生時代、コアな方向に気が向いて、ドリフからも興味が薄れていった訳だけど、たまたまか、ちょうどそれがドリフの凋落と軌を一にする。あくまでコミック・バンド、というのもなるほどって感じで、そういえば確かに、先だって読んだ”1989年~”でも、ドリフのことはあまり取り上げられていなかった。志村けんの訃報に触れた際、思いのほかうろたえている自分に驚いたんだけど、沁みついた記憶に基づく部分が大きかったんだな、きっと。そして、本書最終章に涙しそうになる。

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2023/01/15

今は伝説となったコメディアン、ドリフターズの源流を辿る。 コミックバンドからの流れ、クレイジー、コント55号との切磋琢磨、その後の世代との対峙など漠然としか知らない日本のコメディ史を学び直すことができた。 各メンバーの生い立ち、出会いから描かれており、音楽的な要素、歌舞伎的な要素...

今は伝説となったコメディアン、ドリフターズの源流を辿る。 コミックバンドからの流れ、クレイジー、コント55号との切磋琢磨、その後の世代との対峙など漠然としか知らない日本のコメディ史を学び直すことができた。 各メンバーの生い立ち、出会いから描かれており、音楽的な要素、歌舞伎的な要素などドリフターズが何に影響を受けてきたのかという点がとても興味深かった。 これからのエンタメを見ていく中でも立ち返るべき示唆に富んでいる。

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2022/12/27

僕が生まれる前に活躍したドリフターズというテレビ黄金期のタレントにフォーカスした本。今のYouTuberの行く末にも通ずるところがあり大変勉強になった。喜劇とは笑わせることだけではなく、哀愁も必要だということ。

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2022/10/20

まず、この本を読んでいる最中に仲本工事さんが亡くなってしまった…本当に残念です。ご冥福をお祈り致します。 私は世代的に全員集合の記憶はほとんど無く、ドリフ大爆笑やカトケン、だいじょぶだぁ世代 とにかく、ドリフのコントが大好きでよく観ていました。そんな感じでドリフターズは大好き...

まず、この本を読んでいる最中に仲本工事さんが亡くなってしまった…本当に残念です。ご冥福をお祈り致します。 私は世代的に全員集合の記憶はほとんど無く、ドリフ大爆笑やカトケン、だいじょぶだぁ世代 とにかく、ドリフのコントが大好きでよく観ていました。そんな感じでドリフターズは大好きなコントグループなので、その歴史がまとめられた本作はとても興味深い内容でした 特に、ドリフターズの結成までの奇跡的な系譜、全員集合時代の出来事は凄まじさは知らないことだらけで驚きの連続でした 後半はそれぞれのソロ活動に関すること、その中でも志村けんさんといかりや長介さんの対立、和解、長介さんの死、志村さんの晩年、最後の喜劇王と言われる所以についてもわかりやすくまとめられていました ドリフファン必読です

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2022/10/21

なんで!この本読み終わった日に仲本工事が死んじゃうなんて! … と二日前に書いてから、感想書けなくなっていますが、本書を読んでビックリしたことをメモしておきます。ドリフターズの生みの親は桜井輝夫というバンドマンであり、いかりや長介はコミックの出来るバンドマンとして呼ばれたこと。桜...

なんで!この本読み終わった日に仲本工事が死んじゃうなんて! … と二日前に書いてから、感想書けなくなっていますが、本書を読んでビックリしたことをメモしておきます。ドリフターズの生みの親は桜井輝夫というバンドマンであり、いかりや長介はコミックの出来るバンドマンとして呼ばれたこと。桜井が狙っていたのはクレイジーのロカビリー版。しかし、コミックバンドとしての実績が出来るうちに、オーナー桜井、リーダーいやりや、という体制にシフトしていったこと。オーナーに対する責任感がいかりやを独裁的にしていったこと。ドリフのメンバーの芸名は渡辺プロの宴席で酔っぱらったハナ肇がノリで付けたこと。メンバーは不満だったこと。渡辺プロの戦略で「8時だョ!全員集合」がいったん終了しクレイジーの「8時だョ!出発進行」に変わったこと。これは子供心に覚えていて面白くなくなった感じを体感しています。ダメだ、もっとメモしたいこといっぱい。でもここまで書いてみて、クレージーキャッツは高度経済成長の太陽みたいな存在だとしたら、ドリフターズはポスト高度経済成長期の月みたいな存在だったのだろうな…と。 もうひとつだけ本書を読んで納得したこと。高木、仲本、加藤はずっとプレイヤーだったけど、志村は最後まで演奏出来なかったこと。志村のファンクに対する愛情がヒゲダンスや早口言葉を生んだのは知っていましたが、プレイするという職人体質じゃなくて、音をギャグの道具に出来たのは楽器を弾けなかったから、なのでは…と妄想しました。いやー語れる本です。ズンドコ節の仲本工事パートってめちゃセクシーだったものな…ギャグ成分無しでカッコよかった。合掌。

Posted byブクログ

2022/10/18

昭和を代表する国民的グループ、ザ・ドリフターズ。その結成から終焉まで「全員集合」を中心に描く。 自分にとって昭和のお笑いと言えば何より思い出すグループ。欽ちゃんともひょうきん族とも異なる笑いの世界。 実はもともとはクレイジーキャッツと同様のバンドグループ。確かに思い出してみる...

昭和を代表する国民的グループ、ザ・ドリフターズ。その結成から終焉まで「全員集合」を中心に描く。 自分にとって昭和のお笑いと言えば何より思い出すグループ。欽ちゃんともひょうきん族とも異なる笑いの世界。 実はもともとはクレイジーキャッツと同様のバンドグループ。確かに思い出してみると高木ブーや仲本工事、加藤茶が嬉々として楽器を演奏していた場面を思い出す。 いかりや長介のリーダーシップ、天才加藤茶。そして荒井注から志村けん。 ドリフのコントの特長は徹底的な稽古主義と生中継。木曜からひたすら稽古、直前まで台本を書き換え、土曜夜の公会堂での生中継に備える。本書は美術等のスタッフの証言も多く記録されている。 お化け番組の「8時だョ!全員集合」が続く中、いかりや長介と志村けんの確執。師匠の元を離れても結局はいかりや長介とそっくりの演出方法になるところがなんとも。メンバーの絶妙のバランスがあったから成り立った奇跡的な笑いの世界。 昭和の後半を過ごした、ドリフのリアルタイム世代の人なら何より楽しく読める内容だろう。

Posted byブクログ