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独裁者のデザイン の商品レビュー

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2024/03/09

美術の知識も入れつつ独裁者のデザイン手法を「目」をテーマに解説。イギリスやアメリカの手法も紹介されている。 ファシズムとしては教養豊かなムッソリーニの方が先鞭をつけているが各所からいいとこどりして最大限に自分の強みを見せたヒトラーは元が画家志望としてもセンスに長けていた事が伺える...

美術の知識も入れつつ独裁者のデザイン手法を「目」をテーマに解説。イギリスやアメリカの手法も紹介されている。 ファシズムとしては教養豊かなムッソリーニの方が先鞭をつけているが各所からいいとこどりして最大限に自分の強みを見せたヒトラーは元が画家志望としてもセンスに長けていた事が伺える。宣伝大臣のゲッペルスがいかに有能でも最終決定者がヒトラーなのだから。その点スターリンは猜疑心が強すぎたせいかデザイン方面も固いように感じた。 個人的にインパクトがあったのは毛沢東。この4人の中で長命を保ったが善意か気まぐれか分からぬ空回りで人民が大量餓死しているのにポスターでは彼が食糧を受け取るというブラックユーモア。天安門のかの肖像を自分の顔と差し替えたアーティストの勇気(蛮勇)も忘れ難い。文化大革命での極端な焚書で国民の知能を下げてでも天安門の肖像画は取り下げられないしやはり偉大な人物なのかもしれない。 続編として他の独裁者のデザインも取り上げて貰えたら嬉しい。

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2023/04/02

独裁者の歴史をデザインの観点から紐解く。四人とも基本的にやってることは同じで、それは現代社会にも繋がる。嘘をつく。デマを流す。真実を隠す。情報統制。敵を作る。歴史は繰り返される。

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2023/02/13

強烈な装丁だ。ヒトラーがにらみつけ、スターリンがほほえむ小口。デザインという切り口から独裁者の戦略、そしてマインドセットを読み解く試み。 デザインの誘引は強力なもので、独裁者の手を離れたあと我々の生活の中で政治家のポスターや化粧品の広告において活用されるほどだ、とのこと。 目指す...

強烈な装丁だ。ヒトラーがにらみつけ、スターリンがほほえむ小口。デザインという切り口から独裁者の戦略、そしてマインドセットを読み解く試み。 デザインの誘引は強力なもので、独裁者の手を離れたあと我々の生活の中で政治家のポスターや化粧品の広告において活用されるほどだ、とのこと。 目指す志向とデザインが軌を一にすることで生まれる強烈なダイナミズムと、現実に目を背け美辞麗句を並べることの空虚さ。2023年現在、彼の国に想いを馳せながら読みたい一冊。

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2022/12/19

文字通り、独裁者のやり方についてデザインの観点から分析するもの。 デザインについてはよくわからないが、独裁者のやり方については勉強になった。

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2022/11/14

独裁者の特徴や、ポスターの表現、民衆を服従させる心理行動など、デザインから派生して色々なことが学べた。 そして、自分が独裁者がいる時代や国に生まれなかったことは本当に幸運なことだと思う。 この本を読むと、今様々な疑問や問題を抱える中国や北朝鮮、ロシアといった国の見方も変わるし...

独裁者の特徴や、ポスターの表現、民衆を服従させる心理行動など、デザインから派生して色々なことが学べた。 そして、自分が独裁者がいる時代や国に生まれなかったことは本当に幸運なことだと思う。 この本を読むと、今様々な疑問や問題を抱える中国や北朝鮮、ロシアといった国の見方も変わるし、視点が広がる。 とても勉強になる本だった。

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2022/09/25

 ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、毛沢東といった独裁者たちが、プロパガンダを駆使してどのように大衆を踊らせ、抑圧していったかを、デザインの観点から考えようとするもの。  同じく独裁者といっても、その置かれた政治的位置や個々の性格によって違いはあるが、「アメとムチ」を使い分ける...

 ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、毛沢東といった独裁者たちが、プロパガンダを駆使してどのように大衆を踊らせ、抑圧していったかを、デザインの観点から考えようとするもの。  同じく独裁者といっても、その置かれた政治的位置や個々の性格によって違いはあるが、「アメとムチ」を使い分けることには共通性がある。  本書では、多数の写真やポスターが紹介されていて、見るだけでも面白い。これらによって、多くの人が支持を与えたり、熱狂したりしたことを思い起こすと恐ろしいが……。  本の小口に、ヒトラーとスターリンの顔が現れるのも、モノとしての本のありがたさ。

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2022/07/17

1 呪力のある視線 2 燃える視線 3 拒否する視線 4 遠望する視線 5 反復する視線 6 記憶する視線

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