さよならの向う側 i love you の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
死後の世界、自分が死んだ事を知らない人にだけ会いに行ける。 案内人先輩の谷口と後輩の佐久間。谷口は後継者を探して引退を目論む。 ・油絵画家の大林は、絵を完成させたい。スマートスピーカーと気さくに会話しながら最期の一日を暮らすが、火事で絵を失い、スピーカーを守る。実はスピーカーの先には疎遠の息子。 ・陽気な母が死ぬ。家族は荒れるがボケた祖母を操り遺言書をいっぱい書く。最後は桜の下に遺灰を埋める。 ・常盤は如月という女の子と仲良くなるが如月が死に喪失感中の登山で常盤も死ぬ。2人とも案内人になった。
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シリーズ2作目。 最後に会いたい人は誰か。前作に引き続き泣きました。 今回画家の男性は初め寂しすぎないかと思っていたが、そうきたか…と。
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前作が良かったので読んでみたいと思っていました 人との繋がりって本当に大切で大事です I love you 直訳すると愛してるだけど 私ならなんと訳するのだろうと考える一冊になりました 夏目漱石の訳のエピソードは知っていたけど、二葉亭四迷のエピソードは知らなかったなぁ
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前作『さよならの向こう側』のその後を描いた、『生』と向き合う連作。 死んだ後に二十四時間だけ、現世に戻ることができる『さよならの向こう側』を訪れた人たちは、それぞれ死んでから自分や他人の『生』に向き合うことになるように思います。 戻れるのは二十四時間の間だけ。 会うこと...
前作『さよならの向こう側』のその後を描いた、『生』と向き合う連作。 死んだ後に二十四時間だけ、現世に戻ることができる『さよならの向こう側』を訪れた人たちは、それぞれ死んでから自分や他人の『生』に向き合うことになるように思います。 戻れるのは二十四時間の間だけ。 会うことができるのは、自分が死んだことを知らない人だけ。 その制限の中で、誰に会って、どこに行って、何をしたいのか。 前作に続いて提示される物語の中に、今回はサブタイトルの通り『I love you』という想いが強く紐づいています。 夏目漱石は「月がきれいですね」と訳し、二葉亭四迷は「死んでもいいわ」と訳したと言われる(本当は直接訳したものではないようですが)『I love you』を、自分だったらどう訳すのか。 その一つの答えとして最後に示された言葉が印象的でした。 人を愛するということは、その人のために生きるということ。そんな強く深い情を抱くことができる相手がいることを、少し羨ましく思います。 前作で登場したエピソードに触れたり、今作の中でも先に出てきた話の登場人物が再登場したりと、物語のつながりも楽しむことができる一冊です。 身近にいる人を大切にしたくなる、読後感の良いお話でした。
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2022年9月から10月に掛けて日テレ系で放送された上川隆也出演の連ドラの原作だった作品の続編。安定していい話が続く。ドラマの放送より前に出版されているが、ドラマにはなってない話。また、上川さんで見てみたいものだ。「パミリア」の話、好きだな~
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第二作目 一作目も好きだったけど、今回も好き! 一気に読んだ。 じーんとするけど、ほんわり優しい気持ちになれる。 今から三作目読みます。
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「さよならの向こう側」続編。前の作品が亡くなった側の視点のみだったが、今回は残された側の視点が加わって展開にふくらみ、さらに案内人の後継者選びでの「出会い」はこうしたかたちのHappyendもあるのかと思わされた。
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前作に引き続き、手に取ってみた。 死んだあと、最後に1日だけ現世に戻り、会いたい人に会える時間が与えられる。でも会えるのは、自分が死んだことを知らない人だけ。 死は避けられないものだけど、亡くなった人たちが幸せな結末を迎えられるように、さよならの向う側があったとしたら、いいなーと...
前作に引き続き、手に取ってみた。 死んだあと、最後に1日だけ現世に戻り、会いたい人に会える時間が与えられる。でも会えるのは、自分が死んだことを知らない人だけ。 死は避けられないものだけど、亡くなった人たちが幸せな結末を迎えられるように、さよならの向う側があったとしたら、いいなーと思う。 自分の死を知らない人とどう会って、どう物語が紡がれるのか。 第三話は如月の愛情がよく伝わる話だった。
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一作目に引き続き、再会の描き方をよく工夫できるなぁと感じた。死を含む別れとは、残った人々へどのような影響を与えるものなのか。そんなことを、考えさせられた。
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シリーズ2作目。 個人的にちょうど色々あったタイミングで読むことになった。 シリーズの他の作品もよかったのだけど、読み手の私の心境の変化のせいか、以前よりぐっと心に染みた。 24時間でも現世に戻ってこられたり、死後にもさよならの向う側のような世界が待っているといいなと思う。 そし...
シリーズ2作目。 個人的にちょうど色々あったタイミングで読むことになった。 シリーズの他の作品もよかったのだけど、読み手の私の心境の変化のせいか、以前よりぐっと心に染みた。 24時間でも現世に戻ってこられたり、死後にもさよならの向う側のような世界が待っているといいなと思う。 そして残された時間があるのなら、会いたい人に会って一日一日を大切にしなきゃなと、当たり前のことを改めて痛感した。
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