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演奏家が語る音楽の哲学 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/08/28

哲学どこにもなかった。。。。。よ!!このひとの視点でいいから音楽観や演奏時の思想みたいなのを読みたかった。音楽発祥史とか音楽や楽器の成り立ちとかはもっとちゃんとした物で読むからいらないのよ

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2023/02/05

穏やかな旋律を感じさせるエッセイだ。 一番、印象に残ったのは、京都芸大の卒業式で、「呼びかけに応える」を大切にするため、コロナ下においても、卒業生名の読み上げを省略せず全員に対して行ったこと。空間を響いて伝わるコミュニケーション手段である「音」のプロデューサとしての面目か。

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2022/09/28

音楽演奏はしないし、クラシックもサブスクで聴くことがあるくらいだが、書評で知り読んでみた。 音楽演奏経験がなく、クラシックに詳しくなくとも問題なく、演奏家の考え方や、著者の哲学や価値観がわかる内容だった。4章だけは音楽技術やクラシックを知っていた方が面白いと思う。 哲学という...

音楽演奏はしないし、クラシックもサブスクで聴くことがあるくらいだが、書評で知り読んでみた。 音楽演奏経験がなく、クラシックに詳しくなくとも問題なく、演奏家の考え方や、著者の哲学や価値観がわかる内容だった。4章だけは音楽技術やクラシックを知っていた方が面白いと思う。 哲学というと高尚に思われがちだが、本書だと広義の考え方だと思った。タイトルがとっつきにくいと感じた人は、エピローグから読むことをおすすめしたい。 見えないけれどもあるものが音楽という、当たり前のことを深掘りできたと思う。

Posted byブクログ

2022/09/04

芸術が持つ役割は、既存の価値観に対して、それが全てではないと声を上げること(P120より)という点は、なるほど確かにと思わされた。 作曲の役割は、「思いを表現する」という点でわかりやすいが、では、演奏家の役割とは、と考えると一概に答えるのが難しいように思えます。 「作曲者の曲...

芸術が持つ役割は、既存の価値観に対して、それが全てではないと声を上げること(P120より)という点は、なるほど確かにと思わされた。 作曲の役割は、「思いを表現する」という点でわかりやすいが、では、演奏家の役割とは、と考えると一概に答えるのが難しいように思えます。 「作曲者の曲を、間違えることなく届ける」という答え方をすると、演奏家は必ずしも人である必要もないですし、「独自の解釈をすることで演奏家の個性を出すことが大切」とすると、聞く側からすれば、同じ曲が全く違うふうに聞こえて、作曲者の意図が伝わりにくくなる。 実はその間の矛盾、外から見るとまるで一つの正解があるようで、実はいろいろな正解がある「解釈」がもつ特性が絡んでいる、という着地点は、非常に面白いと感じた。 そこまで深く考えなくても、、、と思うかもしれないが、一度は見えていない世界を部分的にでも感じてみること、それが専門家であること、専門家になることの道筋のひとつなのかもしれない。 その一歩が「興味」という言葉の意味であるように思える。

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2022/08/13

個性のくだりはとても共感できました。音楽だけでなく、エッセイっぽい。哲学ってしかめっつらみたいな雰囲気だけど、これいいなぁ。大学の定員増の文部省への申請もいいですね。生徒確保の見込みや、就職先の見込み。いやぁ。それ全部文科省にそのままお返しします。定員割れをおこしているのは文科省...

個性のくだりはとても共感できました。音楽だけでなく、エッセイっぽい。哲学ってしかめっつらみたいな雰囲気だけど、これいいなぁ。大学の定員増の文部省への申請もいいですね。生徒確保の見込みや、就職先の見込み。いやぁ。それ全部文科省にそのままお返しします。定員割れをおこしているのは文科省の責任でしょ。許可したのは誰なのかしら。

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2022/06/06

第1章 音を奏でる人類 笛の霊力 楽器は宇宙を耕す 芸術家のはじまり 第2章 「音楽そのもの」との交歓 音楽からの呼びかけ 呼びかけに応える者 響きの正体 芸術と非芸術 第3章 音楽に表れるのは個性か普遍性か 個性偏重という罠 コンクールでの選考 音楽に民族性を聴く オーケス...

第1章 音を奏でる人類 笛の霊力 楽器は宇宙を耕す 芸術家のはじまり 第2章 「音楽そのもの」との交歓 音楽からの呼びかけ 呼びかけに応える者 響きの正体 芸術と非芸術 第3章 音楽に表れるのは個性か普遍性か 個性偏重という罠 コンクールでの選考 音楽に民族性を聴く オーケストラを斜めに見ると 音大という最後の砦 第4章 音符の奥に立ち上がる音楽 譜読みという作業 現代音楽を読んでみる 解釈という応答 師匠である根拠 第5章 響かせること、響きを合わせること オーケストラを正面から聴く ピアノの孤独 指揮者もまた孤独 たましいのはたらき

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2022/06/05

哲学的には決して深い論考とは言えないと思うのだが、演奏 家自身が著した本だけあって、非演奏家にはない様々な視点 を味わうことができた。個性と普遍あたりの話は能や狂言の 「型」の話を思い起こすし、絶対音感の話やピアノの20 トンの静寂の話など興味深かった。

Posted byブクログ