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裏横浜 の商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

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2024/04/15

横浜に住んでいる方は、特に読んだ方がいい一冊。 2022年5月刊行。 特に若い人には、知らないヨコハマが出てきます、

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2024/03/13

横浜市内の有隣堂で昨年に平積みしてあるのを流し見した記憶がある。手に取ろうか迷った挙げ句に、お金もないしまた今度と決めた。 それ以来すっかり忘れてたまま、購入。 読んでいる途中でそのことを思い出した。 裏横浜のタイトル通り、キラキラ横浜の裏側と呼ぶべく、ディープでダークな一面が...

横浜市内の有隣堂で昨年に平積みしてあるのを流し見した記憶がある。手に取ろうか迷った挙げ句に、お金もないしまた今度と決めた。 それ以来すっかり忘れてたまま、購入。 読んでいる途中でそのことを思い出した。 裏横浜のタイトル通り、キラキラ横浜の裏側と呼ぶべく、ディープでダークな一面が横浜育ちの著者の回想と共に楽しめる。 かつてのストリップ劇場、寿町あたりの話はほんの10年前の話なのに、何十年も前の話のように読めたのは不思議な感覚だった。きっと、急速に街のクリーン化が進んでいるのだろう。 ルポ、良い。好きだなー。

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2023/11/07

本文に直接関係はないけど、巻頭の地図が『伊勢崎町』表記で、ちゃんとチェックしないのかな。第一刷版だから今は直っているのかな。

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2023/02/15

横浜の大型書店では軒並み店頭に平積みされており、横浜の住民としてはとても興味深く、買って読んだ。普段あまり語られることのないダークサイドの横浜をいろいろと知ることができとてもおもしろかった。

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2023/01/26

「横浜いれぶん」「追いかけてヨコハマ」が流行っていた頃、サザンの「LOVE AFFAIR~秘密のデート」からゆず「桜木町」までの頃、人生で二回、横浜市民でした。なぜか住みたくなるのは横浜という街のキラキラ感と訳アリな感じが他の街にはない匂いになっているから…なんて言ってみたりして...

「横浜いれぶん」「追いかけてヨコハマ」が流行っていた頃、サザンの「LOVE AFFAIR~秘密のデート」からゆず「桜木町」までの頃、人生で二回、横浜市民でした。なぜか住みたくなるのは横浜という街のキラキラ感と訳アリな感じが他の街にはない匂いになっているから…なんて言ってみたりして。でも今でも野毛や黄金町を「大人のディズニーランド」と称してふらふらしています。その「訳アリ大人な事情」を垣間見たくて「裏横浜」という書名に即反応した訳です。キラキラ光が当たる石をひっくり返すとそこは湿った黒い土が相当にジメジメしています。それを語る著者の視点も極私的な横浜育ちとしての思い出からなので湿度も高いです。そもそも彼のキャリアがフライデーのカメラマンでありノンフィクション作家ということで、故郷を異郷として見つめてこと自体裏たる所以か…以前、中沢新一の「アースダイバー増補改訂版」を読んで、水辺の記憶と性産業の関係の指摘に感じるものがありましたが、それが港町横浜でさらに増幅されたような気分です。さてさて、ひさびさに都橋商店街行ってみたくなりました。

Posted byブクログ

2023/03/19

ブックオフでたまたま見つけた新書。横浜は今住んでいる鎌倉の隣の市なので読んでみました。 著者の八木澤高明さんは1972年生まれの横浜市出身のライター。小学館ノンフィクション大賞優秀賞を獲った「マオキッズ」の他、「黄金町マリア-横浜黄金町 路上の娼婦たち」「娼婦たちは見た」「コロナ...

ブックオフでたまたま見つけた新書。横浜は今住んでいる鎌倉の隣の市なので読んでみました。 著者の八木澤高明さんは1972年生まれの横浜市出身のライター。小学館ノンフィクション大賞優秀賞を獲った「マオキッズ」の他、「黄金町マリア-横浜黄金町 路上の娼婦たち」「娼婦たちは見た」「コロナと風俗嬢」など裏世界を扱った著書があります。本書も一見華やかで都会的なイメージのある横浜の猥雑で混沌とした裏世界と歴史が綴られています。語られている事項は興味深いもので、特に印象的だったのは ー横浜スタジアムは江戸末期にクリケット競技場。以降は遊郭→ベーブルースも訪れた野球場→戦時中は捕虜収容所→米軍施設→横浜スタジアムと変遷していった ー戦後、中華街に現れたのは米兵だった。横浜が米軍に占領された1945年からベトナム戦争が終結する70年代まで、中華街は売春と麻薬の巣窟だった ー黒澤明の「天国と地獄」の中に当時の黄金町が出てくる。すごい町という印象を受けるが、本当にあのまま。ヒロポンの巣窟だった ー横浜は数多の革命家によって重要な拠点だった。中国革命の父である孫文が中華街に潜伏し、アメリカのフィリピン支配に抵抗し続けたアルテミオ・リカルテが暮らしていた場所でもあった ー敗戦後、米兵と日本人娼婦との間にできた嬰児の多くは、望まれない存在であったことから、命を落とし遺棄される子も少なくなかった。2015年8月の神奈川新聞によれば、1988年に寄贈された根岸外国人墓地の案内板には、「第二次大戦後に外国軍人軍属と日本人女性との間に生まれた数多くの子供たちが埋葬されている」という記述があったが、横浜市が案内板を補修した2000年に「第二次大戦後に埋葬された嬰児(幼児)など埋葬者名が不明なものも多い」と書き換えられていた 他に帯からキーワードを拾うと、チャブ屋、日雇い労働者、タイ人娼婦、アントニオ猪木、フロント企業、船宿、米軍住宅などなど、港湾都市、繁華街、国際都市として発展していった横浜の裏側を垣間見ることができます。 街がどのように発展、衰退し、そして再生していくかというモデルケースを知る上でも面白い本。横浜市民、周辺市民の方には特におすすめしたい1冊です。

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2022/10/21

横浜出身のノンフィクション作家が描く知られざる裏の横浜。 大洋ホエールズを応援した横浜スタジアムに始まり、赤レンガ倉庫、中華街、寿町、鶴見、山手、元町、伊勢佐木町。 風俗系の取材作の多い筆者が自己の体験と深く斬りこんだ取材を通じた類書にはない知られざる横浜。 東海道の一宿場...

横浜出身のノンフィクション作家が描く知られざる裏の横浜。 大洋ホエールズを応援した横浜スタジアムに始まり、赤レンガ倉庫、中華街、寿町、鶴見、山手、元町、伊勢佐木町。 風俗系の取材作の多い筆者が自己の体験と深く斬りこんだ取材を通じた類書にはない知られざる横浜。 東海道の一宿場町神奈川とその対岸の小さな漁村だった横浜が、開国と明治維新を経て変わりゆく果てが丹念に描かれている。 朝ドラ「ちむどんどん」が終わった直後なので鶴見の章が特に気になった。アントニオ猪木は鶴見出身。中学生の時一家でブラジルへ移民している。 華やいだ印象の多いだろう横浜。実は港町として多くの人々が出会いと別れを繰り返し生きてきたドラマの多い街でもある。特異な視点から描かれた姿もまた魅力がある。

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2022/12/24

横浜のことは多少は知っている。より深く知りたいと思って読んだのであるが、予想外に脇道にそれることが多く残念。

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2022/08/28

作者の個人的経験史と横浜の裏面史を組み合わせた、横浜のノンフィクション。猥雑で活気のあった横浜は消えて、駄々の地方都市になるのかもしれないな。

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2022/06/13

先日読んだ「ヨコハマメリー」で横浜の歴史について触れられており、面白かったのでこちらも読んでみました。みなとみらい、赤レンガ倉庫、山下公園など、オシャレで洗練された都会的なイメージがありますが、一昔前までは街娼が街角に立ち、野卑な連中が集まる大衆食堂があり、ストリップ劇場があり…...

先日読んだ「ヨコハマメリー」で横浜の歴史について触れられており、面白かったのでこちらも読んでみました。みなとみらい、赤レンガ倉庫、山下公園など、オシャレで洗練された都会的なイメージがありますが、一昔前までは街娼が街角に立ち、野卑な連中が集まる大衆食堂があり、ストリップ劇場があり……時代を遡れば、出島を除いていち早く外国と接点を持った場所でもある。横浜の歴史はそのまま日本近代史の縮図であるように感じました。今では街の整備が進み、安心安全なクリーンでオシャレな街、観光スポットとなってる横浜。昔はよかったとは一概には言えませんが、横浜が背負っていた暗い陰が一掃されてしまうことに何とも言えない寂しさを感じました。あまり横浜には行ったことがないので、そのうち遊びに行きたいです。

Posted byブクログ