日本綿業史 の商品レビュー

阿部武司(著者)

2023/01/15

木綿産業史の研究には多くの蓄積がありますが、現在必ずしも活発とはいえない状況ではないでしょうか。そんな中、図書館で偶然その分厚さで目にとまり、手に取った本です。
著者自身記しているように個々の産地に関する記述等について粗さは感じましたが、日本の前近代〜近代移行期における綿織物業の展開が俯瞰的に一冊にまとめられていて、今後の研究の起点となると思います。