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燕は戻ってこない の商品レビュー

3.9

184件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/09/17

お金のためとはいえここまでできるか? 無理だな。だから、この結末になる。依頼者もそういう人生なんだと思って子供のいない生活を謳歌すればいいのにな。ここまでこだわる理由がわからない。

Posted byブクログ

2024/09/11

貧困女性が、裕福な子どものいない夫婦に頼まれて、代理で出産をするはなし 代理出産を頼まれて契約するリキも、どうかと思って読み進めたが、なかなか思慮深いところもあり、最後は最適解の落としどころだと思った 自分の優れた遺伝子を遺したい基とその母 子宝に恵まれなかったことで自分を責め...

貧困女性が、裕福な子どものいない夫婦に頼まれて、代理で出産をするはなし 代理出産を頼まれて契約するリキも、どうかと思って読み進めたが、なかなか思慮深いところもあり、最後は最適解の落としどころだと思った 自分の優れた遺伝子を遺したい基とその母 子宝に恵まれなかったことで自分を責めて、プロジェクトを渋々受け入れた基の妻の悠子 悠子の友達のりりこ プロジェクトが予想しない結果になり、各人の気持ちは揺れ動き、その度に契約を見直したり、契約に従わなかったり 子どもの人生は誰のもの?いや、もちろん、子ども自身のものだが 置かれた環境で全く違う人生になるのでしょう ぐりは、恵まれた環境でバレリーナに ぐらは、流浪の旅の人に かな 共感もできず、誰の味方でもないまま読了 りりこもかなり変わっている人だが、まだまともな人かもしれない それくらい、皆が自分勝手だと思う 日本では代理出産の法整備がされていなく、公には認められていない が、100年後、こういうのが普通になっていたらこわい タイトルの燕 燕には帰巣本能がある タイトルの「戻らない」燕は、リキなのか、その子なのか、分からなかった 最後には、両方かなと思った 桐野さんは、真珠とダイヤモンドに続いて2作目 長編だが、初日で半分読めた 続きが気になり、細切れ時間であっという間に読了 ぐいぐい引き込まれました ドラマも原作に忠実で、よかった

Posted byブクログ

2024/09/07

登場人物の気持ちがそれぞれの立場でリアルでどうなっていくのかドキドキハラハラでした。 最後こうなるとは思わなかった。この先の続きがとても気になります。

Posted byブクログ

2024/09/01

日本のどこかで起こっていそうな、ドキュメンタリーを読んでいる感覚です。最後の1ページで、えっ!?と言ったうちの1人です。後日談も気になる。知りたいような知りたくないような…

Posted byブクログ

2024/08/31

貧困にあえぐ女性の代理母の話。 第一章 ボイルドエッグ 第二章 時間との闘い 愛精行脚 BABY 4 U 赤子の魂 田舎が嫌になり上京したリキが、派遣仲間から紹介された卵子提供の話から、有名バレリーナ夫婦の代理母を引き受けることになる。 バレリーナの草桶基は、自分の遺伝子を...

貧困にあえぐ女性の代理母の話。 第一章 ボイルドエッグ 第二章 時間との闘い 愛精行脚 BABY 4 U 赤子の魂 田舎が嫌になり上京したリキが、派遣仲間から紹介された卵子提供の話から、有名バレリーナ夫婦の代理母を引き受けることになる。 バレリーナの草桶基は、自分の遺伝子を残し、その子供の才能を見たいがために、執心していくが、妻の悠子は、卵子を提供できず、蚊帳の外になっていく自分に葛藤する。 リキは基から制約されることに反発し、人工受精前に二人の男と関係をもってしまう。 揺れ動く三者三様の感情の起伏が、出産という転結に向かって、突き進む。 代理母というデリケートな話題に、登場人物の描写がリアルに感じられた。

Posted byブクログ

2024/08/20

ドラマを見てから読んだ1冊。ドラマがまんま再現されてた。どちらにしてもえぐい内容。なんとも言えない。でも貧困がこういった事業を後押ししそう、、。そのうち代理母出産が当たり前になりそうでこわい、と思った。

Posted byブクログ

2024/08/15

代理母出産、子を持ちたい人を救うだけでなく、少子化対策にもなり、経済的に苦しい人の救済という側面もあって、三方よしでは?と、初めは楽観的に読んでいましたが。読み進めていくうちに、自分が男で出産を経験しないからこんなお花畑みたいな思考しかできないんだろうなと、情けなくなってきました...

代理母出産、子を持ちたい人を救うだけでなく、少子化対策にもなり、経済的に苦しい人の救済という側面もあって、三方よしでは?と、初めは楽観的に読んでいましたが。読み進めていくうちに、自分が男で出産を経験しないからこんなお花畑みたいな思考しかできないんだろうなと、情けなくなってきました。基の考えも、悠子のころころ変わる選択も、リキの最後の決断も、どれも ん?と思うものばかりですが、この苦悩は当事者しか分からないもの。共感はできませんでしたが、自分の常識外のたくさんの仕組みや思考を知れたいい本でした。

Posted byブクログ

2024/08/13

なぜ、このラストを選んだのか… 肩透かしをくらいました。主人公目線でいえばハッピーエンドといえます。ですが、白雪姫がハッピーエンドの後、果たして幸せになれたのか?と同じ暗澹さを感じます。りりこは最高。

Posted byブクログ

2024/08/12

分厚い本!でも話の先が知りたくてスイスイ読み進めた。お金のために代理母になるリキ、もう年齢的に子供を産む事を諦め、生まれた子供を育てる予定の悠子。2人の女性の苦悩にテルやりりこが絡んでくる。そして、なんとなく許せないのが父親となる基。どうなるのかハラハラドキドキだったけど、最後の...

分厚い本!でも話の先が知りたくてスイスイ読み進めた。お金のために代理母になるリキ、もう年齢的に子供を産む事を諦め、生まれた子供を育てる予定の悠子。2人の女性の苦悩にテルやりりこが絡んでくる。そして、なんとなく許せないのが父親となる基。どうなるのかハラハラドキドキだったけど、最後の1ページにはマイッタ。 イッキに不完全燃焼。リキには失望させられた。 まあっ、物語という流れでは、そういう結末にしなければいけないのか。不完全燃焼。

Posted byブクログ

2024/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あらすじは本の詳細だけで充分過ぎるほどだが、備忘録なので書く。 貧困の中にいる女性が、報酬1000万で代理母を引き受けるが、契約中に酒を飲んだり他の男と寝たりという契約違反をしつつ、双子を出産する。 最後は生まれた男女の双子のうち、女児のみを連れ去る。 いやマジで、なんで女児のみ? お互い子どもがほしいし、2人いるから半分こ、みたいな感覚? 桐野夏生の小説、いくつか読んでいるはずなのだがいまや内容が思い出せない。(そのために備忘録が必要になっているわけだが) 今回、主人公の短絡的、流されるような考え方があまりにも自然すぎて、思わず作者の経歴を調べてしまった。 私の考えたようなワイルドな経歴ではなかった。すごい作家である。 しかし、2作続けて好みではない。

Posted byブクログ