夏の体温 の商品レビュー
とても良かったです。どの物語も“出会い”をテーマに書かれた温かな作品でした。 「夏の体温」 読む世代によって感じ方は変わると思いました。 瑛介や壮太の気持ちに共感したり、または子どもの成長を見守るような温かな気持ちになると思います。 最後の「花曇りの向こう」は中学国語の教科書...
とても良かったです。どの物語も“出会い”をテーマに書かれた温かな作品でした。 「夏の体温」 読む世代によって感じ方は変わると思いました。 瑛介や壮太の気持ちに共感したり、または子どもの成長を見守るような温かな気持ちになると思います。 最後の「花曇りの向こう」は中学国語の教科書にも掲載されていて、入学したての感情やモヤモヤした気持ちなどとても上手く書かれています! 全世代に読んでほしい瀬尾まいこさんの作品です!
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二作目の魅惑の極悪人ファイルが良かった。人と関わることがどうしても苦手で面倒になってしまうのだけど、誰かと少し関わってみたいと思った。
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最後の話は教科書に載ったお話。 どうりで、妙に短くて挿し絵が大きいと思った。 これ、どんなふうに国語教師が授業で展開するのかみてみたい。 こねくりまわさないで、ほんわかとした瀬尾さんを味わってほしいんだけどな
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低身長の診療は半日がかり。血液検査から始まり、ベッドでバイタルをずっと測り続ける。見た目は元気で健康体。ベッドにいる間、子どもは何を思うんだろう。「背が伸びたらこんな事できる。」「重い病気だったらどうしよう。」不安な時に、お兄ちゃん的存在が声掛けてくれたらどんなに心強いことか。 ...
低身長の診療は半日がかり。血液検査から始まり、ベッドでバイタルをずっと測り続ける。見た目は元気で健康体。ベッドにいる間、子どもは何を思うんだろう。「背が伸びたらこんな事できる。」「重い病気だったらどうしよう。」不安な時に、お兄ちゃん的存在が声掛けてくれたらどんなに心強いことか。 最近、某教育企業の中学生対象テストにも引用されていた。中学生がどう共感したのか、大人とは違う印象かもしれないな。
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一つの掌編を含む3話短編集。どれもほっこり優しい。「出会い」をモチーフに友情を描いている作品。「夏の体温」は病棟で出会った小学三年の男の子の友情。難病を抱える男の子の前向きな強さに心が打たれる。それでいて温かくて、少年たちの明るい未来を願わずにいられない。「魅惑の極悪人ファイル」...
一つの掌編を含む3話短編集。どれもほっこり優しい。「出会い」をモチーフに友情を描いている作品。「夏の体温」は病棟で出会った小学三年の男の子の友情。難病を抱える男の子の前向きな強さに心が打たれる。それでいて温かくて、少年たちの明るい未来を願わずにいられない。「魅惑の極悪人ファイル」はとても面白く楽しい作品。女子大学生作家が取材として知り合った大学生は「腹黒」と噂される男子学生。時おり挟み込んでくる描写が底抜けに笑える。それでいてやっぱり優しい。瀬尾さんの温かさがじわ~と感じられる。とっても良い作品。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夏休み中、小学校3年生は楽しく遊んでいるだろう時に自分は血小板数値低く、経過観察で1ヶ月以上入院している。ただでさえ夏休みで遊びたい盛り。瑛介は病院内で鬱屈した日々を過ごす。そんなある日、同学年の壮太君が病院にやってきた。陽気にあいさつするが、低身長のための検査入院らしい。しかし明るく遊びの天才で一緒に過ごすのがとても楽しい。楽しすぎてしまうと、退院時のお別れが非常に悲しい。壮太君の明るさに瑛介だけではなく自分も救われた。人間辛い時だけではなく、楽しい時もある。あの夏の思い出もいずれ昇華できるに違いない④
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瀬尾まいこさんの世界観に今回もスッと入り込めました。表題にもなっている「夏の体温」は、短い夏の間に少しずつ友情を深める2人に癒されました。 入院中の毎日の様子も丁寧に描かれていて良かったです。 「魅惑の極悪人ファイル」も意外な方向に物語が進んでいって、先がどうなるのか気になりなが...
瀬尾まいこさんの世界観に今回もスッと入り込めました。表題にもなっている「夏の体温」は、短い夏の間に少しずつ友情を深める2人に癒されました。 入院中の毎日の様子も丁寧に描かれていて良かったです。 「魅惑の極悪人ファイル」も意外な方向に物語が進んでいって、先がどうなるのか気になりながら読んでいました。 3作品とも瀬尾まいこさんらしい優しさが感じられました。
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「僕ら子供にとっての1日を、大人の感覚で計算するのをやめてほしい。」 大人にとっての時間、学生にとっての時間、子供にとっての時間、それらの時間感覚は異なってくるが、時間だけは唯一全ての人に平等に与えられている。平等に与えられているはずなのに、同じ高校生活の3年間という中でも、その...
「僕ら子供にとっての1日を、大人の感覚で計算するのをやめてほしい。」 大人にとっての時間、学生にとっての時間、子供にとっての時間、それらの時間感覚は異なってくるが、時間だけは唯一全ての人に平等に与えられている。平等に与えられているはずなのに、同じ高校生活の3年間という中でも、その成長や経験に大きな差が出る。
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2作目の魅惑の極悪人ファイルがよかった。瀬尾さんらしい展開。ところどころクスッとわらえるところもあり。
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さてさてさんの本棚から図書館予約 やはり期待通りの「瀬尾まいこ」さんでした! 3編。小3の少年、大学3年の男女、中1の少年 それぞれ、うん、それぞれ、よかったぁ 心に残るのはやはり「夏の体温」 表紙におもちゃが溢れる病院のプレイルーム 少年二人は紙飛行機を飛ばします 室内で ...
さてさてさんの本棚から図書館予約 やはり期待通りの「瀬尾まいこ」さんでした! 3編。小3の少年、大学3年の男女、中1の少年 それぞれ、うん、それぞれ、よかったぁ 心に残るのはやはり「夏の体温」 表紙におもちゃが溢れる病院のプレイルーム 少年二人は紙飛行機を飛ばします 室内で 小児病棟は切ないですね 空調の整ったきれいな部屋 夏の温度は届きません でも退院した一人が手紙で届けるのです ≪ 三日だけ 君と過ごした 暑い夏 ≫
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