空にピース の商品レビュー
こんな学校もあるんだろうと思って驚きました。 澤木先生の子どもを思う気持ちに感動しました。 こんな素敵な先生がいたらいいなぁ。
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小学校教師5年めの澤木ひかりが赴任した東京都下、江堀市の水柄小学校は、多くの問題を抱える学校。中でも、ひかりが受け持つことになった6年2組は、5年時に担任が休職に追い込まれた、特に問題が多いクラス。貧困層、外国人が多い地区にあって、親のネグレクトで不登校気味の生徒、登校してもすぐ...
小学校教師5年めの澤木ひかりが赴任した東京都下、江堀市の水柄小学校は、多くの問題を抱える学校。中でも、ひかりが受け持つことになった6年2組は、5年時に担任が休職に追い込まれた、特に問題が多いクラス。貧困層、外国人が多い地区にあって、親のネグレクトで不登校気味の生徒、登校してもすぐどこかに消えてしまう生徒などがいる。そして、教師たちの多くは、事なかれ主義で、見て見ぬふり、問題を解決しようとしない。そんな学校で、ひかりは、生徒ひとりひとりに真摯に対応しようとするが・・・。藤岡さんらしい、ラストが実に清々しい。
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家庭に問題があってもサウ、真亜紅がいい方向にすすんでくれて良かったと思う反面、そんな簡単にいくか〜みたいなのは残っちゃう。 それから、手がかからない子は手をかけてもらってないのでは?と感じてしまうところもあり、がっつり物語に入りこめなかった。手がかかる子は大変やし、全員同じように...
家庭に問題があってもサウ、真亜紅がいい方向にすすんでくれて良かったと思う反面、そんな簡単にいくか〜みたいなのは残っちゃう。 それから、手がかからない子は手をかけてもらってないのでは?と感じてしまうところもあり、がっつり物語に入りこめなかった。手がかかる子は大変やし、全員同じようにって言うのは無理やろうけど、文香ちゃんも一見手がかからないけど、向き合ってあげてないともうちょっと大きくなってから、トラブル起こしそう。そういうのが気になってしまった。
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都内の公立小学校に異動になった教師5年目のひかり その地域は貧困家庭が多く、外国籍の子も多い、問題の地域だった 暴力事件を起こした子、お腹が空いた時だけ学校に来る子、日本語の理解が怪しい子 様々な家庭があり、 一人に目を配っていると他がおざなりになってしまう でもその一人を放置...
都内の公立小学校に異動になった教師5年目のひかり その地域は貧困家庭が多く、外国籍の子も多い、問題の地域だった 暴力事件を起こした子、お腹が空いた時だけ学校に来る子、日本語の理解が怪しい子 様々な家庭があり、 一人に目を配っていると他がおざなりになってしまう でもその一人を放置も出来ない… 次々と起こる事態の対応に追われていく中 それでも子供たちと向き合おうと奮闘するひかり そんな中、前副校長が何者かに刺殺される事件が起こる こんな大きな問題ばかりではないけれど、 公立小学校ならこのようなことはどこでも起こりうること そんな時、きっとやる気のある教師ほどもどかしくしんどい思いをするんだろうなと思う 先生ががんばったところでやれることは限られている 前回、『ななみの海』では児童養護施設で親と離れて暮らす子どもの話だったが 今回は家庭で暮らしているけれど、養育されているとは思えないような子たちも出てくる 子どもと教育というのは難しいなと思う
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教師5年目のひかりは新しく赴任することになった小学校で、前任者は鬱で休職中という問題のある6年2組の担任となった…。 タイトルや装画の雰囲気はとても明るく温かいんですが、内容はとても重かったです。 ネグレクト、虐待、貧困、性暴力、不登校、教育格差などの問題だけでなく、学校現場...
教師5年目のひかりは新しく赴任することになった小学校で、前任者は鬱で休職中という問題のある6年2組の担任となった…。 タイトルや装画の雰囲気はとても明るく温かいんですが、内容はとても重かったです。 ネグレクト、虐待、貧困、性暴力、不登校、教育格差などの問題だけでなく、学校現場での教師たちの縦割り社会や社会福祉の問題などなど「学校」に関わる内容だけでも盛りだくさんなのに、さらにミステリ要素まで加わって、めちゃめちゃ読み応えのある一冊でした。 教師だってただの人間で万能ではないんですよね。できることなんて本当に限られているし、特に生徒との信頼関係なんて一朝一夕に築けるようなものでもない。それでも「後悔」しないために、今自分にできることを全力でやるひかり先生、素晴らしかったです。とても胸が熱くなりました。 子どもを取り巻く環境に、家庭だったり学校だったり、しかも世界に目を向ければ命の危険すらある子どもたちもいるという、格差のある現状…この世のすべての子どもたちがしあわせでありますように、と願わずにはいられません。 いやぁ〜藤岡陽子さん、すごいですね。まだ3冊目ですが、毎回内容が濃い!読み応え感はんぱないです。次は『金の角持つ子どもたち』か『満天のゴール』読みたいな。
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読んだことのない作家さんでしたが、図書館の新刊コーナーでたまたま手にとって借りてきました。 悔いを残さぬように子供達の未来のために周りの教師が見ないふりをしてきたことに前向きに取り組む5年目の教師。 くじけそうになったり、疲れ果てたり迷ったりしながらも子供達に寄り添う先生に救...
読んだことのない作家さんでしたが、図書館の新刊コーナーでたまたま手にとって借りてきました。 悔いを残さぬように子供達の未来のために周りの教師が見ないふりをしてきたことに前向きに取り組む5年目の教師。 くじけそうになったり、疲れ果てたり迷ったりしながらも子供達に寄り添う先生に救われた子供達がいる。 居場所のない子供達がどれほど多くいることか…そして、酷い教職員も少なくないことを知らされました。 きっと小説の中だけではない世界なのでしょう。 お話の中だけでも救われた子がいることにホッと息をつきました。
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読みごたえのある一冊 ある小学校へ赴任される女教師の話なのだが 直面する問題があまりに重い。 自分にはどうにもできないような問題ばかりだが それでも子どもたちをどうにかしたいと 奮闘する姿はとても胸が熱くなった 教師っていう仕事は怖いとあったけど 本当にその通り。 正...
読みごたえのある一冊 ある小学校へ赴任される女教師の話なのだが 直面する問題があまりに重い。 自分にはどうにもできないような問題ばかりだが それでも子どもたちをどうにかしたいと 奮闘する姿はとても胸が熱くなった 教師っていう仕事は怖いとあったけど 本当にその通り。 正解はないし 後悔し出したらキリがない。 なかなかできる仕事じゃないなと 改めて感じました 人生の中で小学生6年生は通過点しかないけど それでもその先生がいるのといないのでは どれだけ人生が変わるのかと考えさせられました 読了感はなかなかよく これだけの重たさですごいなと思います
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オットセイのようにオウオウと泣いた。子どもの過酷な立場に、子どもの真っ直ぐな素直な気持ちに涙腺が緩む。教師5年目の澤木ひかり。新たな赴任先は低所得世帯や外国籍の子どもたちが多い地域の小学校。ネグレクト、すぐに教室を出てしまう、日本語がわからない。生徒の問題は山積みだ。何とかしたい...
オットセイのようにオウオウと泣いた。子どもの過酷な立場に、子どもの真っ直ぐな素直な気持ちに涙腺が緩む。教師5年目の澤木ひかり。新たな赴任先は低所得世帯や外国籍の子どもたちが多い地域の小学校。ネグレクト、すぐに教室を出てしまう、日本語がわからない。生徒の問題は山積みだ。何とかしたい一心でひかりは奮闘する。そこに殺人事件のミステリーまで絡む盛りだくさんな内容だった。本当に昨今の日本の貧困問題は深刻で打ちのめされた。そして教師って本当に大変。それでも何が起ころうともまず生徒の気持ちに寄り添うひかりに感動した。
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重たいテーマを読後感良く書き上げるのはさすが。 どうにも救われない状況でも 子供達は生きている。 ほんとにそれが圧倒的な現実だなと。 それでも真剣に向き合おうとする大人がいることが これからの子供達の人生に大きくつながっていくんだろうなと思った。 そして同じようにどうしようもない...
重たいテーマを読後感良く書き上げるのはさすが。 どうにも救われない状況でも 子供達は生きている。 ほんとにそれが圧倒的な現実だなと。 それでも真剣に向き合おうとする大人がいることが これからの子供達の人生に大きくつながっていくんだろうなと思った。 そして同じようにどうしようもない教師がいることも同じように現実なんだろうなと。 全ての子供達が幸せでありますように。
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藤岡さんがミステリーの要素をいれてくるのは意外だった。すこし、湊かなえさんっぽい気がした。主人公のひかりは小学校教諭5年目。自分が幼い頃、小学校の先生になりたいと思った時期があったので、もし先生になっていたら教師の仕事ってこんな感じなのかなと思いながら読み進めた。ひかりの生徒たち...
藤岡さんがミステリーの要素をいれてくるのは意外だった。すこし、湊かなえさんっぽい気がした。主人公のひかりは小学校教諭5年目。自分が幼い頃、小学校の先生になりたいと思った時期があったので、もし先生になっていたら教師の仕事ってこんな感じなのかなと思いながら読み進めた。ひかりの生徒たちに真っ向から向き合っていく姿勢に感動した。発達障害やその認知機能訓練の内容が書かれていて勉強になった。真亜紅や佐内大河がひかりと関わることで前を向けるようになって本当に良かった。
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