オオルリ流星群 の商品レビュー
大人の夏休み。こんなにも夢中になることができる自分に驚いていることがよく伝わっってきた。高校の文化祭を思い出して誰かや何かのためじゃなくみんな自分のために協力して行動する。 その姿に家族も影響され、同窓会規模が町規模になっていく。 一気に読んでしまった。久しぶりにスマッシュヒット...
大人の夏休み。こんなにも夢中になることができる自分に驚いていることがよく伝わっってきた。高校の文化祭を思い出して誰かや何かのためじゃなくみんな自分のために協力して行動する。 その姿に家族も影響され、同窓会規模が町規模になっていく。 一気に読んでしまった。久しぶりにスマッシュヒットだった。 考えるより、行動することが大切。
Posted by
あの頃みたいなキラキラした夏はもう来ないのかな。 あんなに一生懸命毎日を生きていた学生時代。 部活、勉強に時間を捧げ、一つの目標に向かって過ごした夏。 社会人になった今は、ただの暑くて不愉快な季節。 早く秋にならないかなと思うばかり。 そんな私に大人の暑い夏を見せてくれたのが...
あの頃みたいなキラキラした夏はもう来ないのかな。 あんなに一生懸命毎日を生きていた学生時代。 部活、勉強に時間を捧げ、一つの目標に向かって過ごした夏。 社会人になった今は、ただの暑くて不愉快な季節。 早く秋にならないかなと思うばかり。 そんな私に大人の暑い夏を見せてくれたのがこの小説。 あの頃の仲間と一夏をかけて天文台を作る。 その過程と目標を達成することで、それぞれが自分の中の葛藤を乗り越えていく。 今年の夏は新しい仕事を覚えることで精一杯で、それだけで終わっていきそうです。 みなさんはどんな夏を過ごしますか。 Do you have a summer you never forget? How beautiful the night sky they looked up the end of the story.
Posted by
特にラストが素敵だった。ミニFMからのメッセージが誰かのもとに届き、それが地方FMへ。そしてたくさんの人のもとに届いたメッセージ。45歳の夏が、高校時代と同じくらいの情熱的で青春ぽかったのもよかった。
Posted by
高校の同級生のともだちグループが40歳を超えた辺りでのエピソード。前半のまったりした流れからは想像出来ない程、後半は読み進める程に引き込まれた。 いい話でした
Posted by
装丁の美しさに惹かれて手にとった一冊 『オオルリ流星群』 伊与原新さんは初読みの作家さんだった。 28年前、高校最後の夏にタペストリー制作を共にしたメンバーは、天文学者になった彗子が秦野市に戻ってきたことをキッカケに再び集まる。 そこで初めて知る、あの夏の驚きの真実とは・・・ ...
装丁の美しさに惹かれて手にとった一冊 『オオルリ流星群』 伊与原新さんは初読みの作家さんだった。 28年前、高校最後の夏にタペストリー制作を共にしたメンバーは、天文学者になった彗子が秦野市に戻ってきたことをキッカケに再び集まる。 そこで初めて知る、あの夏の驚きの真実とは・・・ まず、登場人物達の45歳という年齢設定に親近感を覚えた。私もまさにロスジェネ世代だ。 作中、修の持論となっていた「四十五歳定年制」も興味深い。同じ位の世代の方には、静かに心に響く作品だと思う。 私の通っていた高校にも、学祭で校舎にクラス毎に掲げるタペストリー制作があった。 当時、制作のメインを任されていた事もあり、懐かしい光景が重なって思い起こされた。 中高生の多感な時期は、人によっては内と外のギャップが大きい時期かもしれない。自分すらそれに気付いていない場合もあるし、そのギャップを隠している場合もある・・・ 何かのキッカケで、そこに触れ合える友人に出会えた人は物凄く幸運だが、殆どの人は大勢いる同級生の中で、きっと探し当てられないだろう。親友と呼ぶ相手にすら、そのギャップを見せていないこともある。 かくいう私も、学生時代は小さなコミュニティが世界の全てだった。視野も恐ろしく狭くて、内と外のギャップも結構あったなぁと思う。 今は、同窓会やSNSのツールで、当時は全く接点の無かった同級生と新たな人脈を広げることも可能になった。 それでもやはり、学生時代に繋がれた友人は、余計な装飾なく純粋に心で動いている分、特別感が大きいと感じる。 そう言った意味合いで、作中で存在感を放つのが、バスケ部の元エースで誰からも人気のある恵介だ。彼自身、この内と外のギャップがとても大きく、それが故に、人知れず悩み苦しんでいた。 45歳となった今、当時のメンバーが再会し、彗子の天文台作りに協力することで、あの夏の真実を知る・・・ そして、今生きるこの時代に何を感じ、将来に向けて何を得るのか。 あらすじは予想通りだったものの、それぞれの胸の内に心を寄り添わせながら、同世代として勇気とパワーを分けてもらえる作品だった。 また、天体や惑星に興味のある方には積極的にオススメしたい。作者のプロフィールを見て納得の一冊だった。 専門性の高い分野ながら、幅広い読者に合わせた読みやすい作品だった。
Posted by
天文学者となった山際彗子が秦野市に帰ってきた。 手作りで太陽系の果てを観測する天文台を建てるという。 薬剤師として調剤薬局を経営する男性。 一度は就職したが、弁護士を志望し司法試験を目指している男性。 高校教員として働く女性。 仕事を辞めて引きこもりとなった男性。 そして自殺し...
天文学者となった山際彗子が秦野市に帰ってきた。 手作りで太陽系の果てを観測する天文台を建てるという。 薬剤師として調剤薬局を経営する男性。 一度は就職したが、弁護士を志望し司法試験を目指している男性。 高校教員として働く女性。 仕事を辞めて引きこもりとなった男性。 そして自殺してしまった男性。 28年前多感な時期を共有した6人の男女が、自死した一人を除き、彗子の計画に協力するために再会した。 再会したことによって高校最後の夏の記憶が呼び戻される。
Posted by
45歳の青春。 高校最後の文化祭でオオルリのタペストリーを作った仲間が、歳を重ね45歳になりもう一度、故郷であの夏のような一時を過ごす。 天文台制作という壮大な夏休みの工作で。 同年代であら、あの頃の友達の顔も思い浮かびながら読み終えました。 みんな、元気かな。いろいろあるんだ...
45歳の青春。 高校最後の文化祭でオオルリのタペストリーを作った仲間が、歳を重ね45歳になりもう一度、故郷であの夏のような一時を過ごす。 天文台制作という壮大な夏休みの工作で。 同年代であら、あの頃の友達の顔も思い浮かびながら読み終えました。 みんな、元気かな。いろいろあるんだろうな。
Posted by
45歳もいろいろあるってことを感じました。もうちょっと器用に生きられるようになるかなと思いましたが、自分自身も振り返ってみると不器用なままだと気づきました。 その年でも、青春っぽい感じを味わえ、仲間がいることに羨ましいなと思いました。
Posted by
人間、自分から一歩踏み出せる人が一握り存在していて、それ以外の人は、それに協力することで十分に楽しさややりがいを享受することができると思う。一方、その協力すべきやりがいの対象に関わっていない時期は、人それぞれ高尚に思い悩んでいるように思えて、実際はAIで解析できてしまいそうなくら...
人間、自分から一歩踏み出せる人が一握り存在していて、それ以外の人は、それに協力することで十分に楽しさややりがいを享受することができると思う。一方、その協力すべきやりがいの対象に関わっていない時期は、人それぞれ高尚に思い悩んでいるように思えて、実際はAIで解析できてしまいそうなくらい単純な思考で無為に過ごしているのが実情なのではないかと思っています。そして、自分をそういう単純な思考で行動する部品だと自認してしまえば、無為に過ごしていても別に不満も感じないと思う、、。 みたいな価値観を自分は持っていて、その観点で共感できる話が多くて良かった。 45歳となった高校の同級生が再集結して天文台建設に取り組む話。 まず導入部分で久志の心境に共感できたので読み進めることができた。同年齢の自分にとって、種村薬局を継いだ久志の、仕事や家族を抱えながらも、自分の人生に無感動になっている描写が生生しくて良い。 教師となっている千佳の上っ面で生きてる感覚にも共感しつつ好ましく読んでいたが、後半の恵介の事実を知って感情的になる様子には、45歳になっても女性はドラマチックに感情表現するんかいと辟易して盛り下がった。まぁそういう描写をしないと小説感薄れるのは理解できるけども。 街のみんなが見知らぬ天文台のために電気消してくれる描写にはベタに少しぐっときた。 作者自身が理系で、この小説執筆のきっかけも実際の天文ニュースがきっかけとなっているそうです。天文学や建築などの技術的解説も上手く書き込まれていたけど、自分は割と流し読みしてしまう勿体無い読み方をしている。 600万円程度の予算感で、結果的にこれだけ人を巻き込めるプロジェクトができるって凄いなぁと、自分の中で枯れ果てた情熱がほんのり高まるのを感じました。
Posted by
18歳の夏、オオルリのタペストリーを共に作った仲間達が45歳の夏に青春再びとオオルリ天文台を作る。そこに荒唐無稽な事は起きないけれども、幾つかの出会いが小さな奇跡を呼ぶ。最後の爽快感はかなり良かった。
Posted by