いえ の商品レビュー
事故で足に障害を負ってしまった妹の兄が主人公。 後天的な障害を持った人のきょうだいもそれはそれで受け入れるのも辛いんだろうな。 しかもその事故は妹の彼氏であり、兄の友達でもある人が運転していた車に乗っていたから巻き込まれてしまった部分もあるし。 憎むに憎めないし、でも許すこともで...
事故で足に障害を負ってしまった妹の兄が主人公。 後天的な障害を持った人のきょうだいもそれはそれで受け入れるのも辛いんだろうな。 しかもその事故は妹の彼氏であり、兄の友達でもある人が運転していた車に乗っていたから巻き込まれてしまった部分もあるし。 憎むに憎めないし、でも許すこともできない。 難しい立場だわー。 だけど、思い立ったが吉日で間髪入れずに謝ってしまうって見習いたいと思ったね。 思いは言葉にしないと伝わらないのは知ってるけど、それができずに大人になってしまったからな。 なんか一冊で色んなことを感じた。
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「三月 雨」 歩けるだけ良かった。 責任を持って添い遂げろとまでは言わないが、自分を過信してしまった末の出来事なのだから一言ぐらい言うべきだろ。 「四月 空」 職場での立ち位置は。 店長に直接言えないから周りくどくても頼んでいるのだろうが、それを報告し結論を聞いて再び伝えるのは...
「三月 雨」 歩けるだけ良かった。 責任を持って添い遂げろとまでは言わないが、自分を過信してしまった末の出来事なのだから一言ぐらい言うべきだろ。 「四月 空」 職場での立ち位置は。 店長に直接言えないから周りくどくても頼んでいるのだろうが、それを報告し結論を聞いて再び伝えるのは面倒だろう。 「五月 花」 場の空気を悪くして。 知らなかったとはいえ冗談で済ませれるレベルを越していたからこそ、他のイライラも重なったとはいえ言い過ぎたな。 「六月 鳥」 久しぶりに会った時。 互いに言葉の選び方や言うタイミングが悪いのもあるが、毎回呼び出され注意されるのが自分だと気分も良くないだろ。 「七月 風」 悪化していく関係は。 あのまま家に居続けてもいい方向に転がることはなくとも、何度話し合っても平行線の時点で離れることで変わるのか。 「八月 月」 許せない相手は誰か。 連絡は取り合っていても会おうと言わないことを言及せず、自ら誘うだけでなく次の約束までしてくれるのは愛情だろ。 「九月 川」 謝れる時に伝えてく。 自分の中でしこりとして残っていることがあるのなら、相手に迷惑にならない程度に想いを伝えるのは大切なことだな。 「十月 家」 移動になったけれど。 簡単に会えない距離になってしまったら考えものだが、少し離れるぐらいならば報告だけで終わってしまう話なのでは。
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安定の小野寺節。言い回しが小野寺節。 別作品に出てきた人が出てきて楽しい。けど、意外と覚えてない私。 小野寺さんの作品に出てくる人って、みんな優しい。ほんわかあったか系。
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家族を思うがゆえに、すれ違う物語。 ▶︎読んでほしい人 兄妹がいる人。 ▶︎きっかけ まち、ひとの続き。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
妹の足の事故を境に、自分の頭の中で悩み続ける毎日。悩む中で、自分の嫌な所に気づいて自己嫌悪し、周りが見えなくなって更に自己嫌悪する。 しかしふとした会話で、他者の立場になって考えることができた。すると、素直に相手に思いを伝えたり、反対に話を聞いたりすることの良さに気づく。今まで言いたくなかった「ごめん。」の一言が、スルッと出るようになる。 この物語を通して、主人公と自分を重ねることがあった。そんな書き方ができる小野寺さんの本が好きです。
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主人公は家族想いで、家族にも周りの人にも気を使う性格。気の使い方や思考回路が私と似ていると思った。心にモヤモヤが残っていた人との事を勢いに乗って次々に謝っていき心を軽くしていくところは、読んでいて私も一緒にスッキリした。自分軸で決着をつけていくことで前に進める。同じような負の感情...
主人公は家族想いで、家族にも周りの人にも気を使う性格。気の使い方や思考回路が私と似ていると思った。心にモヤモヤが残っていた人との事を勢いに乗って次々に謝っていき心を軽くしていくところは、読んでいて私も一緒にスッキリした。自分軸で決着をつけていくことで前に進める。同じような負の感情を持ちがちだから共感できたのかもしれない。 田野倉の名前が出てくるとなんだか懐かしい気持ちになる。
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江戸川区平井から荒川河川敷。この舞台がとても好きだ。いろんなぎくしゃくやわだかまりを取り除くのは、自分から動くしかないんだ。こんなにすっきりといくことはないかもしれないけど。
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兄目線から、家族の様子、友人,彼女、職場、近所、様々なつながりが描かれていて、どんどん読める作品。いいところも悪いところも含めて、人間らしくていいなと思えた。
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以前に【ひと】を読み、他のも読んでみようと手に取った。 この作品にも、前回のメインであるおかずの田野倉が一瞬出てきて、おっ!と思った。 家族関係、友達関係、職場関係。 それぞれに問題があって、それでもその問題について逃げずに話し合い、お互いの気持ちを相手に伝える。 そんな...
以前に【ひと】を読み、他のも読んでみようと手に取った。 この作品にも、前回のメインであるおかずの田野倉が一瞬出てきて、おっ!と思った。 家族関係、友達関係、職場関係。 それぞれに問題があって、それでもその問題について逃げずに話し合い、お互いの気持ちを相手に伝える。 そんな人との向き合い方が丁寧に描かれている。 誰もが経験しそうな日常生活、そして誰もが経験しそうな悩み。 近所の人達との関わり合いもほっこりし、安心して読める。 傑の思い立ったが吉日の行動があまりに潔くてかっこいい。
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前作、前々作に登場した人物や場所がてでくるのは、やっぱり気持ちよくわくわくする。 『人に謝る、ちゃんと』って意外と難しいんだよな〜と感じていた。言葉が出ないとか。 でも、最後の怒涛の謝罪シーン、すごくよかった。 ある意味勢いも大事だよなと。 家があって、家族があって。やっぱり大切...
前作、前々作に登場した人物や場所がてでくるのは、やっぱり気持ちよくわくわくする。 『人に謝る、ちゃんと』って意外と難しいんだよな〜と感じていた。言葉が出ないとか。 でも、最後の怒涛の謝罪シーン、すごくよかった。 ある意味勢いも大事だよなと。 家があって、家族があって。やっぱり大切だなと感じた。 今、学生時代の友達に謝ることは思いつかない。 ただ、学生時代に仲が良かった仲間と疎遠になっているのは確か。連絡を取ってみよう。と改めて思った。 荒川の河川敷いきてぇー!!
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