竜大公の専属侍女はご遠慮したい!(1) の商品レビュー
1巻で一応ストーリーがひと段落するので、続巻をすぐに読みたくて辛いということもなく読了できます。 ライトノベルらしくサクサク軽く読めるのは良かったです。 でもなんだろう?ストーリーが、タイトルの「専属侍女はご遠慮!」というより「前世記憶が蘇って薬草魔女に!」といった内容が大半で...
1巻で一応ストーリーがひと段落するので、続巻をすぐに読みたくて辛いということもなく読了できます。 ライトノベルらしくサクサク軽く読めるのは良かったです。 でもなんだろう?ストーリーが、タイトルの「専属侍女はご遠慮!」というより「前世記憶が蘇って薬草魔女に!」といった内容が大半で、でもラストは専属侍女でも薬草魔女でもなく、「竜大公の想い人、前世から命を狙われている相手と対決!」になっていて…?? ちょっと散らかっていてよくわからない印象になってフィニッシュ…。 あと、こういう小説に出てくるドラゴンは、容姿端麗・長寿・愛が重い、のような設定があるあるだと思います。 私はそういう設定(特に愛が重いあたり)が好きなのですが、この作品は 「だいたい一夫一婦だけど、一夫多妻も認められている」だったり、男尊女卑の力関係が強いようで「女性が男性に文句を言ってくることなんてまずないのに、そうされたから驚いた」だとか「女性と男性が廊下をすれ違う時は女性が壁にぴったり身を寄せて避ける」とか(しかもそこで揶揄される)、「竜化した男性を人の姿に戻すために女性が疲労困憊し、長期寝込んだり死んだりすることもよくある。そしてそれが当たり前の役目」だとか、重すぎる愛が理由ではなく女性を自由にさせたくない男性中心思想からの束縛だとか… 女性向けのラノベだと思うのですが、こういう設定を喜ぶ方は多いのか、私の好みとは違ったのでちょっと疑問に思いました。 そういえば最初の方に、「女性は竜化を戻すのに大変だから、男性は頭が上がらない」みたいな記載があったような気もしますが、中盤くらいからどんどん男尊女卑が前面に出てきて、あの設定どこいった?(むしろ気のせいだった??)という状態でした。。 ストーリー展開は途中からだいたい予想できて、やっぱりねーという印象でしたが、悪キャラのたくらみが予想外にサイコパスな感じでちょっと驚きました。ちなみにこの方も男性至上主義のようで、どこ目指してるのって感じでした。 サイコパスさんとの対決はかなりアッサリです。 薬草魔女にページをかなり割いたので、対決パートは駆け足になったのでしょうか。 キャラクターもあまり推しになりそうな要素を感じられず、残念です。 竜大公のわんこぶりを、もっとイラストで見てみたかったかな。 キャラクターの心情(言いかけたけど止めた、その内容とその気持ち)や、多少細かいところ(暗殺未遂はどうやって仕込んだのか、封印された記憶の人格はどうなったのか、とか)がよく分からず、ある程度は続巻を読めば分かるのかもしれませんが、モヤモヤした気分です。 個人的には少しがっかりしてしまいましたが、軽く読みたい気分の時に良いかと思います。
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前世の記憶を取り戻したミルフィーユ。前世の自分が何故殺されたか分からない。そんな不安な状況に置かれたミルフィーユだけど、知識をフル活用して魔力回復アイテムを作り出すのが楽しい。平穏に生きたいと思いながらも、周りの人を助けられる力を無視できない感じがして。危険からは遠ざかりたいと思...
前世の記憶を取り戻したミルフィーユ。前世の自分が何故殺されたか分からない。そんな不安な状況に置かれたミルフィーユだけど、知識をフル活用して魔力回復アイテムを作り出すのが楽しい。平穏に生きたいと思いながらも、周りの人を助けられる力を無視できない感じがして。危険からは遠ざかりたいと思っているミルフィーユだけど、なんだかんだ言いながらも自分で乗り越えられそうなのが面白い。前世の印象と全く違うヴァシュランから逃げるのは不可能そうだし、今度こそ2人が安全で幸せな一生を目指すのが現実的なのかも?と思った。
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