ディズニーキャストざわざわ日記 の商品レビュー
リアルな現場がわかるエッセイ、しかも定年後の働き方にも絡む内容で興味があったため、実家で図書館本があったので読んでみた。夢の国の裏の暴露本と言った論調ではなく、良いところも悪いところも公平に俯瞰的に書かれていて、楽しくも勉強になりました。オリエンタルランドのスタッフの75%が非正...
リアルな現場がわかるエッセイ、しかも定年後の働き方にも絡む内容で興味があったため、実家で図書館本があったので読んでみた。夢の国の裏の暴露本と言った論調ではなく、良いところも悪いところも公平に俯瞰的に書かれていて、楽しくも勉強になりました。オリエンタルランドのスタッフの75%が非正規雇用というのはいずれにせよ闇な訳だが(笑) そして何より、早期退職後、しかも大企業で退職後そんなにお金に困ってないだろうに65歳定年まで現役時と全く異なる職種を勤め上げている筆者には尊敬の念を覚えた。しかも本まで書いている。死ぬまで楽しく生きていける人ってこういう人だろうなと素直に感心いたしました。(余談:しかも大学まで一緒で何だか身近に感じました)
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※このレビューにはネタバレを含みます
一般企業を退職後、8年間ディズニーキャストを勤めた笠原さんのエッセイ ・人間だもの…、ディズニーキャストたちの悲喜こもごものお仕事 ・ブツクサぼやいていても不快さを感じないのはランドや人生への愛情があるからだと思う ・他のディズニーランド本も読んでみようと思った。意地悪な気持ちではなく、興味を持った ・オリエンタルランドとディズニーランドは違うんですね、知らなかった ・非正規雇用はツラい、ほんまにツラい 好きな仕事で、多分向いていて、必要な仕事だと思うのに、食べていけない。切ない ・笠原さんのこれまでの人生や家族のことも少し ・笠原さんが奥さまとお元気に過ごされていますように
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大手企業を58歳で早期退職後、8年間ディズニーランドの清掃員として働いた方のお話。 ゴミ屋さん、とゲストに呼ばれたら傷付くだろうなーと思った(カストーディアルというのが正式名称)。外の掃除をしている時はゲストに話しかけられるが、トイレの清掃係のときはほぼ話しかけられないとか。も...
大手企業を58歳で早期退職後、8年間ディズニーランドの清掃員として働いた方のお話。 ゴミ屋さん、とゲストに呼ばれたら傷付くだろうなーと思った(カストーディアルというのが正式名称)。外の掃除をしている時はゲストに話しかけられるが、トイレの清掃係のときはほぼ話しかけられないとか。もし次回ディズニーに行ったらきれいにしてくれてありがとうと言いたいと思った。 ディズニーランドの従業員の75%は非正規雇用で時給制。金銭面では非常にシビアだが、 ・社員割引きでグッズが買える ・社員同士で褒めたり表彰する仕組みができている ・年に一回非正規雇用者限定で園を利用できる時間帯がある ・タダ券が年に複数枚支給される など、モチベーション維持のための施策があれこれ用意されているのがさすが!と感じた。モチベーション維持大事だよね!
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ディズニーランドでキャストとして働いていた人の話。 キリンビールを定年の少し前で退職し、57歳でディズニーのキャストに! 65歳まで8年間勤務した中での、ディズニーの裏側。 夢の国ならではの苦労話も、心温まるエピソードも、どれも新鮮だった。 その中で良いなと思ったのは、 「褒...
ディズニーランドでキャストとして働いていた人の話。 キリンビールを定年の少し前で退職し、57歳でディズニーのキャストに! 65歳まで8年間勤務した中での、ディズニーの裏側。 夢の国ならではの苦労話も、心温まるエピソードも、どれも新鮮だった。 その中で良いなと思ったのは、 「褒める文化が浸透している」こと。 「ファイブスターカード」は、キャストがキャストを褒めるカードだ。 どんな所が良かったのかもカードに書いてあって、これを見たらモチベは上がるだろうなと思う。 意外だと思ったのは、キャストの方が全員ディズニー好きでは無いと言うこと。 あくまでも仕事としてあの場にいる。 仕事だから、関係のあることはキッチリ覚えてるけど、あまり理関係のないキャラクターの名前なんから覚えてない。 もちろん、仕事だからゲストへの対応は素晴らしい。 普通の会社なら特に不思議とは思わないけど、あの!ディズニーなら、キャストは当然ディズニー好きだと思ってた。 読み終わった後、もう何年も行っていないディズニーランドに行きたくなった。 今度はキャストさんに注目してみよう。 違った楽しみが出来そう。
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読み終わってみると,良い本だったと感じた。読んでいる最中は,一橋大学を卒業し,キリンビールでずっと働いてきた人だから,エリート思考が強すぎて,つまらないと思っていた。実際,著者のエリート思考が強すぎるのは間違いないと思う。世の中の上澄みの人たちと人生の大半を過ごしてきたため,下の...
読み終わってみると,良い本だったと感じた。読んでいる最中は,一橋大学を卒業し,キリンビールでずっと働いてきた人だから,エリート思考が強すぎて,つまらないと思っていた。実際,著者のエリート思考が強すぎるのは間違いないと思う。世の中の上澄みの人たちと人生の大半を過ごしてきたため,下の方の人たちが余裕がないため,どんな醜悪なことをするのか理解していない。目の前でゴミをポイ捨てする人もいるだろうし,性格が悪いもいくらでもいる。世の中,良い人ばかりではない。カストーディアルの仕事と言えでも所詮肉体労働である。57歳に会社を早期退職してから,働くのは肉体的にかなり無理がある。それなのにも関わらず,そういう面を否定しているのは,メタ認知が足りてないように感じる。そもそもそういう仕事だろって話。しかしながら,本を読み進めていくと,しっかりとディズニーに対する愛情を感じれるようになっていくし,8年間の仕事を通して,悪いことも良いこともたくさん知れたんだなと分かった。筆者が伝えたい,カストーディアルは,非正規雇用に過ぎず,賃金も低いし,労働条件もあまり良いとは言えないということは理解出来たと思う。改めて,著者にこの本を書いて下さったことに感謝申し上げる。
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とても興味深く読ませていただいた。あの偉大なる夢の国のキャストの現状は思っていた以上に過酷だった。この夏のように体温超えの酷暑が続く日々も、ひたすら歩き続け、オンステージ(エリア)で清掃とゲスト(お客様)への案内にいそしむカストーデュアルキャストの人たち。それなのに著者の笠原さん...
とても興味深く読ませていただいた。あの偉大なる夢の国のキャストの現状は思っていた以上に過酷だった。この夏のように体温超えの酷暑が続く日々も、ひたすら歩き続け、オンステージ(エリア)で清掃とゲスト(お客様)への案内にいそしむカストーデュアルキャストの人たち。それなのに著者の笠原さんが勤務していた8年のあいだにレストルーム清掃でゲストに「ありがとう」や「お疲れ様」と言ってもらえたのは1回ずつしかないということに驚く。ゴミ屋さんと呼ばれたり、シッシッと人払いされることもあるという。 オリエンタルランドの従業員数の75%を占めるのは非正規雇用のアルバイト。ボーナスも退職金もない。時間給である。6時間勤務の場合は休憩時間はない。雨でも嵐でも歩き続けの業務。揺れるアトラクション周辺には 嘔吐物の処理も多い。キャスト同士や SV(スーパーバイザー) との人間関係もある。働く環境としては とても厳しい。 それなのになぜか惹かれる職業なのである。 どんなに 劣悪でも(失礼!)夢の国で働けるということは最大の誇りなのだ。 ディズニーランドは非正規雇用のアルバイトばかりであっても「ゲストにハピネスを届ける」という、そのポリシーと誇りが徹底している、と強く感じた。だから東日本大震災の時に、ゲストを安心させるために知恵と工夫の機転が働いたのだろう。「4つの行動基準」の中の一番重要な「安全」を頭に叩き込んでいる キャストたち。あの時の対応は神対応だった。それに触れたページを読むと泣けてくる。 ディズニーランドはそんなキャストに支えられている。 これからディズニーランドに行く機会があれば カストーディアルキャストの人たちに、ちゃんと目を見て挨拶しようと思った。「いつもありがとうございます」と。
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大手メーカーを早期退職し、次に選んだのはTDRのカストーディアルキャスト(清掃スタッフ)。 大企業の営業からその仕事に移る人もなかなかいないのでは。 昨今問題になっている雇用に関して会社に対する話はあるが、全体的に仕事にも職場にも愛着と誇りが感じられる。 最後に行ってからずいぶん...
大手メーカーを早期退職し、次に選んだのはTDRのカストーディアルキャスト(清掃スタッフ)。 大企業の営業からその仕事に移る人もなかなかいないのでは。 昨今問題になっている雇用に関して会社に対する話はあるが、全体的に仕事にも職場にも愛着と誇りが感じられる。 最後に行ってからずいぶん経つので、またいつか行ってみたいと思う。
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ディズニー本といえば、心温まるもの、ステキなおもてなしのものが多いようですが、こういった裏事情もなかなか面白いですね。 どんな職業にも苦労はあり、働く人たちもそれぞれの個性や考え方をもっているだろうから、きれいごとだけでは済まないよなぁと思いました。 規則、給料、バックヤードでの...
ディズニー本といえば、心温まるもの、ステキなおもてなしのものが多いようですが、こういった裏事情もなかなか面白いですね。 どんな職業にも苦労はあり、働く人たちもそれぞれの個性や考え方をもっているだろうから、きれいごとだけでは済まないよなぁと思いました。 規則、給料、バックヤードでの諸々などの諸々のシステムが垣間見えました。 雨の日にせっせと濡れたベンチの椅子を拭いているキャストの皆さんを思い出しました。色々な苦労をされても薄給でも頑張って働いている方々は本当にディズニーを愛している方が多いからなのでしょうね。
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57歳でキリンビールを早期退職してディズニーキャストとしてオリエンタルランドに8年間勤めた著者の体験談。世のディズニー本によくあるキラキラしたところだけではなく、給料の話や人間関係、むかつくゲストの話など、ありのままを伝えたいという著者の狙い通りの仕上がりになっている。 2018...
57歳でキリンビールを早期退職してディズニーキャストとしてオリエンタルランドに8年間勤めた著者の体験談。世のディズニー本によくあるキラキラしたところだけではなく、給料の話や人間関係、むかつくゲストの話など、ありのままを伝えたいという著者の狙い通りの仕上がりになっている。 2018年に退職されるまでの話なので、ここ数年とは状況が多少異なる部分もあると思うが(特にパーク内に点在するゴミ箱の回収をサボったりサボったやつのせいで引き継いだ人が大変になったり、というところは、今どき各箇所の内容量をモニタリング出来る仕組みになっていないのかと要らぬ心配をしてしまった)、75%を準社員(非正規雇用)が支えるというパーク運営の仕組みや、それに対するキャスト達の反応や不平不満など生の声が見て取れ、興味深かった。覚えておきたいなと思ったのはキャストに対する接し方で、レストルーム(トイレ)清掃中に声をかけられたことは8年で2回しかなく、とても嬉しかったとのこと。ありがとうございますでも、お疲れさまですでも、そんなシチュエーションにあったら迷わず声をかけたいと思った。 内容的にはそこまでぶっ飛んだ話や黒い裏話はなく、ページ数稼ぎにも見えてしまうようなおじさんの盛り上がりに欠けるエピソードはあるものの、2時間もかからずリラックスして読めるので、普段と違う世界を知るのには良い本。
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「我々も人間だから、手を抜くこともあればミッションを忘れるほど、ゲストに対して怒りを覚えることもある。仲間と会社の愚痴も言い合うし、給料が安いと不満を持ったりもする。本書は模範解答的なディズニーランド像に対する現場からの実態報告である」 一流の会社で働いていた人か再就職先に選ん...
「我々も人間だから、手を抜くこともあればミッションを忘れるほど、ゲストに対して怒りを覚えることもある。仲間と会社の愚痴も言い合うし、給料が安いと不満を持ったりもする。本書は模範解答的なディズニーランド像に対する現場からの実態報告である」 一流の会社で働いていた人か再就職先に選んだ。ディズニーランドのキャストの実態。 私はディズニーランドも好きだが、働いている人たちは綺麗事ばかりじゃいられない。この本書にとても好感が持てた。 夢ばかり書いてあるディズニー本と合わせて読みたい一冊。
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