マネーの魔術師 の商品レビュー
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すらすら読むことができた。 ハッカー黒木が金融資本主義に抗うために、日本の伝統工芸を守りたい大学院生 柴田澪に手を差し伸べ、伝統工芸を継ぐ若者を支援する卸業者ツタエテを起業する。 黒木が抱えるバックグラウンドや見てきたものや考えていることがあまりにも私の範疇を越えすぎていて、半分理解できていないような気もする。 世界の金融市場や武力が何者かにコントロールされていると思うと恐ろしいなと思った。 そのあたりは勉強になった。
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03月-06。3.5点。 巡査長真行寺、ハッカー黒木のスピンオフ。熊野古道近くに住む、伝統工芸を残そうとする大学院生女子、黒木と偶然知り合い、伝統工芸のためのプロジェクトを。。 面白い。黒木の先読み、用意周到さが良く出来ている。真行寺シリーズの次作も楽しみだ。
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「DASPAシリーズ」に続く、「巡査長真行寺弘道」シリーズのスピンオフ作品。今回は天才ハッカー黒木が主人公。 やっぱり黒木は魅力的だな〜。自らの頭脳一つで世界を相手に勝負する圧倒的な力とそれに反する軽やかさ。 金融機関の仕事を請け負いながら、金融資本主義が行き詰まった現代社会に...
「DASPAシリーズ」に続く、「巡査長真行寺弘道」シリーズのスピンオフ作品。今回は天才ハッカー黒木が主人公。 やっぱり黒木は魅力的だな〜。自らの頭脳一つで世界を相手に勝負する圧倒的な力とそれに反する軽やかさ。 金融機関の仕事を請け負いながら、金融資本主義が行き詰まった現代社会に危機感を覚え、それでいてニヒリズムに陥らず何かをしようとする姿勢がいい。 日本の伝統工芸に資金を提供することで、物の価値を継承しようという試み。 対する柴田澪という女性は、「ワルキューレ」のサランとは対象的に甘えがあってあまり好きになれない人物だったのが残念。 マネーの魔術師というタイトルだけあって、相変わらず金融の話が多く、素人にも分かりやすくかなり噛み砕いて説明されているけれど、ちょっと息切れ気味。 だけど、現代美術と伝統工芸品に対する黒木の評価には頷ける。単に投機の対象として美術品を扱うオークションビジネスはアホくさと思うし、伝統の技が生きた工芸品を大切に使いながら日常を丁寧に生きるという価値観がもっとあってもいいのにな〜とも思う。 黒木はいろいろな仕事を請け負う中で少し人生観が変化してきたのかなとも思わせる。 さて、真行寺シリーズ、次はどんな作品を見せてくれるのか今から楽しみです。
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もともと金融資本主義へのアンチテーゼを期待して読んだので、巡査長 真行寺弘道シリーズのスピンオフとは知らず、最初のころは語り手に面食らった。一応 途中で関係者の紹介はあるのでストーリー理解はできたが、シリーズ読んでいないのでキャラクターへの思い入れができず残念。小説としては終盤の...
もともと金融資本主義へのアンチテーゼを期待して読んだので、巡査長 真行寺弘道シリーズのスピンオフとは知らず、最初のころは語り手に面食らった。一応 途中で関係者の紹介はあるのでストーリー理解はできたが、シリーズ読んでいないのでキャラクターへの思い入れができず残念。小説としては終盤の盛り上がりに欠けたので星3つ。 金融資本主義へのアンチテーゼとして、普段使う良い物の価値に目を付けているのだが、絵画等の芸術嗜好品に比べてビジネス面でのうれしさがあるのか?という作中での疑問への回答がないまま。何となく売れたみたいだけど、良いものには金を出すという金持ち相手の商売に留まるアイデアで残念。有松搾りを欧州でブランド化に奮闘する新聞記事をみたが、観光地でお土産屋にあるすばらしい着物に感動しても値札みてあきらめる庶民はユニクロで満足するものである。生産者の視点だけでなく、消費者の視点で現在の資本主義をギャフンと言わせるアイディアはないものだろうか?
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ここのところ真行寺弘道シリーズが刊行されないな~と思ってましたが、このようなかたちで出会えた喜びと期待を胸に手に取りました。 しかも本作はハッカー黒木が主役ということで、ますます期待大でした。真行寺弘道シリーズでは第一作こそ登場シーンが多かったものの、その後は真行寺が困ったとき...
ここのところ真行寺弘道シリーズが刊行されないな~と思ってましたが、このようなかたちで出会えた喜びと期待を胸に手に取りました。 しかも本作はハッカー黒木が主役ということで、ますます期待大でした。真行寺弘道シリーズでは第一作こそ登場シーンが多かったものの、その後は真行寺が困ったときにだけ登場する出番少な目のキャラになっていましたが、この作品では思う存分、あの黒木”節”を堪能できます。彼独特の視点による社会の構造をわかりやすくとらえた語りは(ちょっと難解で理解が追い付かないところもありますが)毎回刺激に満ちあふれていますね。 後半では真行寺をはじめとしたワルキューレの面々も登場し、あとがきで著者はスピンオフ作品と称していましたが、真行寺シリーズの一つといってもよいのでは、と思います。 ストーリーのほうはものづくり復権をかけた柴田の挑戦に黒木が資金面でバックアップするというもので、ITや金融全盛の世の中にあって、黒木のいう「気分は中世」や中辺路でちょっと不便な生活を営むあたりも、自分としては嫌いじゃない、むしろ好きな世界観で楽しめました。
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エノモトさんの小説は、ホンマニおもしゃいなぁ。なんでえ、こげなことおもいつくんかなぁ。えらいなぁ。 という感じで、和歌山弁で感想を書いてしまいそうになるような紀南の土地や人々の描写が素敵。 このシリーズ、なんかだんだん小説の枠から外れていくけど、そこが何よりの魅力である。ミステリーのベストテンには入らないだろうけど。
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真行寺巡査長と吉良大介、両方のストーリーに欠かせない役割を果たしている規格外の天才プログラマー黒木が主役の話。待ってました! 真行寺さんや吉良さんのエピソードの時にもこんなことやってたんだー、としみじみ。 熱くなる白石サランがいい。
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ハッカーとして登場した黒木さんがメイン。だが、ずっと真行寺さんや吉良さんを読み続けてきた者としたら彼の位置付けとかが曖昧。もっと踏み込んで欲しかった。読み取れない私のせいかもしれないが(苦笑)
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ままりタイトルと中身があっていないのだが、なにか読み取れなかったのだろうか? ほとんどの内容が伝統工芸品を買い上げ、作者と工芸品の広報して販売する協会の話だったが?
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一気読みしてしまった。いろいろ趣向を凝らす努力が感じられるが、普通に展開してももうキャラも十分練れてるし自然と面白くなりそう
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