早朝始発の殺風景 の商品レビュー
いたって短いストーリーだが、さりげなく伏線が忍ばせてあり、ラストであっと驚かされる。そんな短編集。手軽に読めて満足度の高い作品。
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どの話も短くまとめられていて読みやすかった。特に捨て猫の話が1番印象に残っている。捨てられたのは猫だけなのか、兄弟を繋いだ猫は何か大きな力を隠し持っているのでは、と勝手ながら想像を膨らませるのが楽しかった。ただ、全体通して物足りなさも感じた。あっさりしすぎな部分やもっと説明が欲し...
どの話も短くまとめられていて読みやすかった。特に捨て猫の話が1番印象に残っている。捨てられたのは猫だけなのか、兄弟を繋いだ猫は何か大きな力を隠し持っているのでは、と勝手ながら想像を膨らませるのが楽しかった。ただ、全体通して物足りなさも感じた。あっさりしすぎな部分やもっと説明が欲しい部分あり、。 「日常」には自分の知らない世界が広がっているが、そこに気づくことができる人はなかなかいないと思う。今この瞬間にも時は流れ、時代が造られている。それは世界規模の話かもしれないし、身近な問題かもしれない。いずれにしても、せっかくこの世界で生きるならほんの少しでも気づける側の人間でいたい。
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五つの青春密室ストーリーからなる短編集。 どの話も「推理」が入っていて面白かったです! 特に「メロンソーダ・ファクトリー」が好き。 ・早朝始発の殺風景 ◎ ・メロンソーダ・ファクトリー ☆ ・夢の国には観覧車がない ◎ ・捨て猫と兄妹喧嘩 ◎ ・三月四日、午後二時半の密室 ◎ ...
五つの青春密室ストーリーからなる短編集。 どの話も「推理」が入っていて面白かったです! 特に「メロンソーダ・ファクトリー」が好き。 ・早朝始発の殺風景 ◎ ・メロンソーダ・ファクトリー ☆ ・夢の国には観覧車がない ◎ ・捨て猫と兄妹喧嘩 ◎ ・三月四日、午後二時半の密室 ◎ 「青春は気まずさでできた密室だ――。」 という表現が如実に出ていると思いました。 各物語は始発列車、観覧車など、 密室の中で始まりから終わりまで完結しますが 場面を変えずにドラマを生み出す 「ワンシチュエーション」の醍醐味を味わえる作品でした。 ▼日常は伏線だらけ 何気ない日常にも実はたくさんの伏線が張られていて、 繊細な人たちはそれらをしっかり回収しているんだろうなと 思い知らされました。
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高校生とミステリーが上手く融合した連作短編だった。こんな何気ない日常がミステリーになるんだなと面白く感じた。
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青春と言うと甘酸っぱい男女のイメージが強いけど、色々な青春の形があることを知れた。 思っていたよりメッセージ性のある本だった。
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連作短編なのかな。 どれもこれもちょっとした謎を解く話で・・・ 観覧車の話は良かった。 あとは。。。って感じかな。 特に最後の密室ものは何が言いたいのかよくわからず。 もっとなにか起きるだろうと思ったのに、何も起きなかった・・・
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タイトルと表紙の絵から“面白そう”と手を出してみたものの…… ミステリーだったのか! という衝撃の割には、1本目に掲載されている表題作『早朝始発の殺風景』が……。え。と、絶句。タイトルほどではないなというのはまだしも、キャラクターに付ける名前が……。 こういうミステリーは嫌いではない。 嫌いじゃないけど、切れ味がよくない。よくないというか、短編だからか、無理矢理感を感じてしまう。 そして、名前と同じ理由で、またしても絶句。 もちろん、小説というのは非日常で、日常的である必要はないのだけれど……。 ああ、失敗したかなという思いを持ちつつ、読み進める。 短編であるが、ページをめくる手が重い。 そんな中で救いは、最後の『三月四日、午後二時半の密室』だろうか。 それまでにあった、唐突さというのは消えた気がする。正直、この作品がなければ、評価はもっと低かった。 短編毎のレベルがバラバラな感じがする。 着眼点は悪くないが、もう少し表現が上手ければと思ってしまう。 もっと上手く読者を物語に引き込むことが出来ていたならば。そう思わずにはいられない。
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〇ある町の高校生たちのオムニバス。 日常ミステリーにほんの少し事件も。 どんなふうにつながってたかなと、再読したくなる 「早朝始発の殺風景」 五時三十五分発、下りの始発電車。僕が電車に乗りこむと先客がいた。クラスメイトの女の子だった。 …なぜこの電車に彼女は・彼は乗っているのか。お互いを探る緊張感。 「メロンソーダ・ファクトリー」 寂れたファミレスで私たち三人は目当てのドリンクバーを頼む。クラTのデザインをさっさと決めて、いつも通りのだらだらした時間を過ごすつもりだった。 …このまま友情が壊れてしまうのか、いや何か訳があるに違いない、あって!という主人公の動揺と目まぐるしく上下する感情 「夢の国には観覧車がない」 なぜ部の3年生追い出し会に、夢の国ではなくソレイユランドを選んだのか …とどめを刺される 「捨て猫と兄弟喧嘩」 久しぶりに兄貴に連絡した。拾ったネコを引き取ってもらおうと思ったのだ …父さんと母さんが別れてしまって、二手に別れた家族。絆は時間がたつごとに細くなってしまう 「三月四日、午後二時半の密室」 青春は気まずさで出来た密室なんだろうか …二人とも卒業おめでとう! 「エピローグ」 高校生たちのその後 …終わった!
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たいして親しくもなかったのになぜか思い出す同級生。私の場合、その同級生と数十年後に再会したと思ったら、しばらくして彼女が亡くなってしまったから、本作を読むと懐かしさと同時に切なさに襲われます。 本音が出る瞬間に心を掴まれる。公園から半径何キロ以内なのか、同じ高校に通う高校生たち...
たいして親しくもなかったのになぜか思い出す同級生。私の場合、その同級生と数十年後に再会したと思ったら、しばらくして彼女が亡くなってしまったから、本作を読むと懐かしさと同時に切なさに襲われます。 本音が出る瞬間に心を掴まれる。公園から半径何キロ以内なのか、同じ高校に通う高校生たちの連作風で連作ともいえない短編5つ。ミステリーとは思わずに読みはじめたから、意外としっかり謎解きであることに驚きました。 何度か声に出して笑う。特にツボだったのは、「穴があったら埋まりたい」。そうだよねぇ。入るぐらいでは収まらないほど恥ずかしいときってあるよねぇ。 青春って、やっぱりいいな。
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一定の感情で読み進む感じでストーリーは淡白なんだけれども。 伏線回収はぬかりない。 おもしろかった!!
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