1,800円以上の注文で送料無料

千年の読書 の商品レビュー

4.3

73件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/03/20

本や本に携わる人に対する、筆者の真摯な人柄が伝わってくる本でした。 読書が好きで、読みたい本がありすぎて困る位ですが、この本を読んでまた読みたい本が増えました! 自分だけでは出会えなかったであろう本に出会うきっかけをくれたこの本を、他のたくさんの人にも読んでほしいと思いました。

Posted byブクログ

2022/03/10

 表紙のタッチが『三行で撃つ』(近藤康太郎著)に相似たり。装丁に好印象を持てると内容も満足できるものが多い(気がする)。 「There are books of which the backs and covers are by far the best parts. By C...

 表紙のタッチが『三行で撃つ』(近藤康太郎著)に相似たり。装丁に好印象を持てると内容も満足できるものが多い(気がする)。 「There are books of which the backs and covers are by far the best parts. By Charles Dickens」 だね(笑)  「生きづらさ」「働き方」「お金」「食」「幸福」「死」といったテーマごとに、各章20-30冊の書籍を紹介する。書評というよりも、著者が読んでどう感じたかといった趣きの、ブックレビューというより、本にまつわるエッセイの味わい。それが、実に良い。  「お金」あたりは興味がないからかピンと来るものが少なかったし、「食」の章で、辺見庸の『もの喰う人々』がなぜ紹介されてないんだ?!という中だるみもあったが、 「人類は死の発見とともに、文化や文明に大きな変化を加えたのです」(『New Scientist 起源図鑑』)  という「本から死を考える 死の想像力」の最終第7章まで、著者が影響を受けた、それこそ、「人生を変える一冊」(第1章 本への扉 人生を変える本との出会い)への扉を開く一冊。  一方で、時に、 「本を読むとは、自分の頭ではなく、他人の頭で考えることだ。たえず本を読んでいると、他人の考えがどんどん流れ込んでくる。(中略)自分の頭で考える人にとって、マイナスにしかならない」  と哲学者ショーペン・ハウアーの言葉も紹介し、「残念ですが、その通りかもしれません」などと、読書至上主義でもない筆致も、押しつけがましくなくて好印象。  本の力を信じる著者に導かれ、また自分でも新たな扉を開きに行きましょうかね。「斧」を探しもとめて! 「本は、僕たちの内部の凍結した海を砕く斧でなければならない。そう僕は思う。」(『決定版カフカ全集9』

Posted byブクログ

2022/03/04

読書を愛していることが伝わってきた。ここまで一つのテーマに関する本を何冊も読めば、そのテーマに関する自分の意見は自然と生まれてくると思う。参考にしたい読み方。読んだだけでなく、こうして自分の意見としてアウトプットすることが大事だと思う。

Posted byブクログ

2022/03/03

 帰りの電車までの待ち時間に、梅田の蔦屋書店にて出会う。一目惚れして購入。  読み終わった後、本書の内容を頭に入れながら蔦屋書店を探索してみたくなった。

Posted byブクログ

2022/02/28

読書のモチベを上げるにはベスト また、筆者の読書愛により普段から読書をする人も掲載されている本を手に取りたくなる促進効果がある

Posted byブクログ

2022/02/24

本を読む人生と読まない人生?読む人生のほうがいいになる決まっている 心からそう思う気持ちになりました。三砂さんの本に対する想いがとても伝わりました 自分の主張を本を通して証明しながらその本の魅力も伝える 時代の流れや学問の自由 生きることに対する道徳もあり読み応えもあります 人生...

本を読む人生と読まない人生?読む人生のほうがいいになる決まっている 心からそう思う気持ちになりました。三砂さんの本に対する想いがとても伝わりました 自分の主張を本を通して証明しながらその本の魅力も伝える 時代の流れや学問の自由 生きることに対する道徳もあり読み応えもあります 人生ってなんだろう 自由ってなんだろう そんな方にオススメです 

Posted byブクログ

2022/02/21

今まで読んだ”本の本”のなかで、最もよかった テーマ別に、本を参考文献のようにしながら自分の考えを展開していくスタイルは、控え目なのに芯のある主張になっている 読書の喜びや人生を見直すきっかけを貰えた。 そしてまた 積読がとても 増えた。

Posted byブクログ

2022/02/17

心に迷いがあるときに、本屋によく通っていたことを思い出します。近くに本屋があるからと、足繁く通い詰めていた目的は、自分の悩みを解決する答えを探そうとしていたからなのだろう、と今振り返ると思います。 本とは、それ1冊で完結するわけではなく、何冊も渡って読み続けることで、本同士を結...

心に迷いがあるときに、本屋によく通っていたことを思い出します。近くに本屋があるからと、足繁く通い詰めていた目的は、自分の悩みを解決する答えを探そうとしていたからなのだろう、と今振り返ると思います。 本とは、それ1冊で完結するわけではなく、何冊も渡って読み続けることで、本同士を結びつけ、自分の考えとして繋がっていくものだと思います。本は他人の考えを読みながら、受け入れると同時に、自分の考えというフィルターを通じて、無意識に選抜します。 ある人にとっての「人生のベストセラー」は、別の人にとっては「取るに足らない本」なのかもしれません。 今回は、Honzのページで見かけて、面白そうだと思いこの本を手にとり、読んでみました。 本に何を求めるのか。 『読書とは第一に読んでいる精神の駆動そのもののことであって情報の蓄積や検索ではない。と言うことをたまに素晴らしい本を読むと思い出させられる。(P23)』 冒頭からの衝撃は、なるほど確かに本を読むことで、(定義は色々あるかもしれませんが)頭がよくなったとは思えないことの理由が、クリアになりました。 分野を横断し、さまざまな「価値観」がこの本には書かれています。人生、働き方、生きづらさ、お金について、おいしさとは何か、幸福とは何か、そして、死ぬこととは何か。 この本の著者ほど、私はまだまだ本を読んでいませんが、読み続ければ、いつか自分に合った「言葉」を見つけられるかもしれない。そう希望を持てる1冊でした。

Posted byブクログ

2022/02/14

いわゆるブックガイド的な立ち位置な本ではあるが、その内容はただの本紹介ではない。 むしろ著者の三砂さんが自分で疑問に思い、探求していく中で出会った本を取り上げながら、自分の中で考えを構築していく過程をみていける。 こう思うと、しっかりと骨肉のある考えを持つにはいかに多くの本が...

いわゆるブックガイド的な立ち位置な本ではあるが、その内容はただの本紹介ではない。 むしろ著者の三砂さんが自分で疑問に思い、探求していく中で出会った本を取り上げながら、自分の中で考えを構築していく過程をみていける。 こう思うと、しっかりと骨肉のある考えを持つにはいかに多くの本がその背景にあるのかと驚く。 章立ては以下 1. 本への扉 人生を変える本との出会い 2. 生きづらさへの処方箋 眠れない夜に読む本 3. 新しい働き方を探す旅 4. お金から見た世界 5. 「おいしい」は味なのか 現代の食卓と料理の起源 6. 幸福の青い鳥 瞑想と脳と自然 7. 本から死を考える 死の想像力

Posted byブクログ

2022/02/14

梅田蔦屋書店で働かれている書店員の三砂さんの読者エッセイ。1テーマ30冊を7テーマ、読んできた本の関係性を大切にした紹介をしている。これら210冊は書店のオーソドックスな7段本棚の構成に見立てているらしい。本は、1冊で完結しているのではなく、他の本との関係性によって、新しい見方を...

梅田蔦屋書店で働かれている書店員の三砂さんの読者エッセイ。1テーマ30冊を7テーマ、読んできた本の関係性を大切にした紹介をしている。これら210冊は書店のオーソドックスな7段本棚の構成に見立てているらしい。本は、1冊で完結しているのではなく、他の本との関係性によって、新しい見方を見つけることができたり、読み手との相互作用で、また新たな本につながってゆく。その面白みや奥深さを書店員という本を売るプロの目線から学べる一冊。読み終わったら自分でも三砂さんのように書いていきたいとおもった。

Posted byブクログ