夜は不思議などうぶつえん の商品レビュー

石田祥(著者)

2022/10/02

動物たちは人が思っているよりも、人のことをよく見てる。
動物園の動物たちがしたいと思っていることが、意外なことばかりで面白かった。
動物と人との信頼関係はすごく大事、動物と人が同じ世界で生きていくことについて考えさせられた。

2022/08/13

閉園が決まった動物園でのお仕事ファンタジー。動物と入れ替われる特殊体質の不破さんは、人間嫌いな感じなのかと思いきや、そんなことはまったくなかった。色んな意味で暗いが、動物や同僚のことをよく見て考えている。中身がチャラ男なやもめライオンのライガと対象的。でも終盤、ライガが泣かせにくる。飛鳥は、人間とライオンの間で揺れ動く珍しいヒロインだが、よく働く良い子なので後悔のない道を歩んでほしい。

2022/06/18

表紙とタイトルから思う期待をほぼ外さない話です
もし映画にするとしたらアニメーション作品になるかな？帯に書いていますが特にもふもふはしないと思います

2022/05/05

読みやすかった。ライガがすき。表紙もかわいい。サイのコージローくんもすき。個人的に思うところはあれど、全体的に落ち着いた話のトーンがよかった。

2022/04/21

実際の動物園の思い出は、
子どもの頃、大好きだった動物に会える場所。とても広く、絵本の動物は話が出来るのに、実物は大きく、鳴き声も子どもの耳には大きく迫力がありビックリしていた記憶があります。

閉園の迫るの動物園を舞台に、変わった力で「動物の声を聞ける」不思議な飼育員と、夢を諦めない新人飼育員による動物たちとの交流を通し、動物園の裏側にある飼育員の人間模様、動物への想いにもハッと気づかされます。

読みやすく自然と進む作品で読後感も前向きになれる作品です。

2022/04/03

あっという間に読み終えた。夢を諦めていた主人公の牧野飛鳥が、だんだんと前向きになっていき、不破さんとの信頼関係を築いていく物語。『好きなものに囲まれて働けているなら、それって充分幸せなことだ』という言葉は、私たちみんなにとって重要なものだと思った。

2022/03/28

ほっこりできて、キュンとして、クスっとして、ハラハラドキドキして…。
(読者が)そういう事を素直にできる、素直にさせてくれるって大事なんだな、と思った。

飛鳥は動物園でアルバイトをしている２４歳の女性。
日々の業務を淡々とこなしている。
ある日、急に夜間担当の職員の代わりに当番をすることになる。
相棒になるのは、全身黒ずくめでぶっきらぼうな不破という男性。通称ファントム。
最初は距離を置いていた飛鳥だが、不破のある秘密を知ってしまう。
―――不破は動物達と心が「入れ替わる」ことができるのだ。

日常ファンタジーなのだけど、動物園という場所の厳しさもほどよく入れ込んであって、キャラクターたちも立っていて良かった。
動物の心が入れ替わって入っている不破が突拍子もないことをするのが可笑しくてクスリ。
映像化するなら不破は誰がいいかなと考えて、『水曜日が消えた』の中村倫也さんに（脳内で）決定。
飛鳥は清原果耶さんかな。

中学生くらいから読めそう。
薄口だけどもオダシが効いてるムズキュンラブ小説。
たまにはこんなのもいいね！

2022/02/06

半年後に閉園する動物園でバイトする主人公・飛鳥。閉園なんて動物たちは与り知らぬことだから、気づかれぬように飼育に努めるところがまず素晴らしい。

夜勤のエキスパート・不破は動物と入れ替われる特異体質の持ち主で、その様子はまるで憑依。若干エロ爺気味のライオンや、フワフワの毛皮を着たいサイ、野球に勤しむフラミンゴなど、とても楽しい。

こんなふうに動物の気持ちが分かればと思うけど、言葉が通じないからこそ分かろうと努力する。檻の中の動物にとって、人間は囲いのない檻の中で暮らす不自由な生き物に見えているって、ホントかも。

2022/01/29

百年続くが地元民のみが知る動物園でアルバイトする飛鳥は夜間見回りをすることに。夜間専門職員不破の秘密を知りともに行動することに。閉園するボロボロ動物園で様々な出来事に遭遇する。飼育員というと似鳥さんの作品を思い出しました。