フィッシャーマン の商品レビュー
釣りの名所ではあるがいわくのあるダッチマンズ・クリークに釣りに出かけたエイブとダン。彼らはどちらも大切な家族を亡くした過去があった。途中で立ち寄った店で、彼らはその川にまつわる奇妙な物語を聞くことになる。じわじわと迫る恐怖と、あまりに壮大なイメージに圧倒される幻想ホラーです。 過...
釣りの名所ではあるがいわくのあるダッチマンズ・クリークに釣りに出かけたエイブとダン。彼らはどちらも大切な家族を亡くした過去があった。途中で立ち寄った店で、彼らはその川にまつわる奇妙な物語を聞くことになる。じわじわと迫る恐怖と、あまりに壮大なイメージに圧倒される幻想ホラーです。 過去から連綿として紡がれる物語は、一見地味なものに思えました。謎の男、帰ってくる死者、そしてその死者が引き起こす新たな災禍。定番でお約束の古典的ホラーだと思って読んでいたら、途中からとんでもないものが登場してきて驚愕。怪物ホラー的なものは予想していたけれど、まさかここまでどえらいものが! 圧倒的なイメージに翻弄されてしまいます。 そして過去の物語を聞かされた二人の釣り人に起こる現在の物語がいったいどういうものになるのか。これまたまさかのとんでもない光景が繰り広げられ、度肝を抜かれました。凄まじいなあ。こんな光景、見てみたいような見たくないような。
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図書館で見つけ、民間伝承の本と思って読み始めたら小説だった。アメリカの田舎、男寡婦ふたりの釣り付き合いが発端、これから過去の因縁物語に突入、というところ。舞台になっているダッチマンズクリークという地名がまた意味ありげでとても気になる。今後の展開に大いに期待。 したのだが、最後まで読んでなんだこれ、っぽかった。まあ、主人公が不幸にならなかったのは良いけれど面白いのは実際の怪異に出会うまでで、それに出会ってしまってからはなんかヘンテコ感が強くて首をひねっているうちに終わっちゃった。まあ、異界の海岸に繋ぎ止められた原始の巨獣のイメージは壮大だったから、まあそれはそれで良いか。 だけど、話の発端から中盤の期待感が大きかっただけに、なんか違うと思いつつ終わってしまいました。
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