一九六一 東京ハウス の商品レビュー
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団地でのリアリティー番組を制作する話。コロナ禍での撮影、リアリティーショーでの自殺事件など実際に起きていることが含まれているのが今だからこそって感じで良かった。番組制作に関わる人物が、以前起きた事件と関連していることが次々に分かっていくのが面白かった。番組に出演したがゆえに無理心中になってしまった一家がかわいそうだった。番組に出演するだけで500万円も手に入るなんてそんな良い話があるわけない!
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番組制作の裏側と一般人出演者の気持ちの変化をみているつもりが、まさかの殺人事件に発展してハラハラした。しかも60年前と同じ事件の経過を辿っているという。結局はそれもシナリオだったことに安堵したのも束の間、また事件が起きて次から次へと真相解明していくのと誰かしらの策略にハマっていく登場人物たちと読んでいる私。 最終的には真相は闇の中なのかと読者にしか真犯人は分からないもやもや感。読んだ後も誰がどうだったかとか頭の中を整理し続けていた。 終始ドキドキして、中盤からはページを捲り続けていて読み応えもあった。
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事の真相が分かり始めてから、なかなか人物関係が複雑になってきたな。けど面白かったー。 久しぶりの真梨幸子さんだったし。
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安定のイヤミス。リアリティショー番組を作るにあたり、その出演家族を募集。60年前の1961年当時の団地生活を再現し、そこでの暮らしを放送する。今では当たり前の家電もなく様々な不便ばかり。しかし報酬はなんと500万円!応募多数の中選ばれた訳あり家族が2組。番組プロデューサーは視聴率...
安定のイヤミス。リアリティショー番組を作るにあたり、その出演家族を募集。60年前の1961年当時の団地生活を再現し、そこでの暮らしを放送する。今では当たり前の家電もなく様々な不便ばかり。しかし報酬はなんと500万円!応募多数の中選ばれた訳あり家族が2組。番組プロデューサーは視聴率を上げるため何か事件が起こるように仕向ける。ジンバルドの監獄実験のように。その舞台となる当時のままの団地があったのだが、そこでは過去に殺人事件が。物語は奇妙な方向に進んでゆく…と、こんな設定。そしていつも通り最後はこんがらがった。
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60年前の1961年の生活そのままで、3ヶ月間生活するというテレビのリアリティショー。2組の家族が、古い団地に住み込んで、リアルに暮らす、というだけの企画のはずが、そこにはテレビ局側の思惑が。それに翻弄される2組の家族。が、それだけなら、単なるイヤミスも、それだけにとどまらないの...
60年前の1961年の生活そのままで、3ヶ月間生活するというテレビのリアリティショー。2組の家族が、古い団地に住み込んで、リアルに暮らす、というだけの企画のはずが、そこにはテレビ局側の思惑が。それに翻弄される2組の家族。が、それだけなら、単なるイヤミスも、それだけにとどまらないのは、やっぱり真梨さん。何が演出で、何が現実なのか。60年前に本当にあった事件とは何なのか。そして今、一体、何が起きているのか。一体、誰が黒幕なのか・・・。現実と嘘が入り交じり、状況が二転三転、後半はもうページを繰る手が止まらない。
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作品紹介には、 「六十年前の団地体験で賞金五百万円――って、これ現実!? 昭和と令和が交錯するイヤミス新次元! 賞金につられてリアリティショーに集まった二つの家族。古き佳き時代であるはずの昭和の生活は、楽じゃないどころか、令和の今より地獄の格差社会。お気楽バラエティのはずが、外野...
作品紹介には、 「六十年前の団地体験で賞金五百万円――って、これ現実!? 昭和と令和が交錯するイヤミス新次元! 賞金につられてリアリティショーに集まった二つの家族。古き佳き時代であるはずの昭和の生活は、楽じゃないどころか、令和の今より地獄の格差社会。お気楽バラエティのはずが、外野も巻き込みどんどん不穏になっていく現場は疑心暗鬼で大荒れの末、まさかまさかの超展開。次々と起こる惨劇は虚構か、現実か!?」 とある。視聴率命の馬鹿なテレビ局が考えそうな虚構バラエティと60年前の殺人事件がシンクロしていくところは読み応え十分で、シナリオA・Bあたりまでは面白かったが、その後のプロットは書き急いだかのようなバタバタとした展開。すごく勿体なく、読んで損をしたような終わり方に唖然とした。途中にもう少し匂わせるぐらいの配慮がないと読者がついてこないと思うなあ。
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前半はダラダラしてやめそうになったが、後半怒涛の展開になって、一気に読んだ。面白かった。 ただ、全ての起点となった犯人は、ある意味静かに人生を全うし、あまり必然性なく選ばれた一家が凄惨な最期を迎えてた上、さらっと結果しか語られなかったことは残念だった。
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60年前の団地体験リアリティーショーに出演することになった2家族。ギャラは500万円。はたして無事に3ヶ月の撮影を終えることができるのか。 もう設定からして何かが起きなきゃおかしいと…最後の最後は読めませんでしたが。久々のイヤミスらしいイヤミス。楽しめました。
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真梨さんにしてはまあ普通な感じかなぁと思った。昭和30年代、当時は最新だった団地生活。その生活を現代人が体験したならどうなる?というリアリティショーが企画される。リアリティ番組のやらせ疑惑、それが生んだ悲劇というのは実際あり、その辺をストーリーに組み込んでいるのは興味深かった。でもだいたいのプロットは読むにつれて勘づいてしまったのであまり驚きはなく。流石に真犯人と真相は気づかなかったが。度々食べている「かるかん」に絶対何かあると注目していたが何もなくて拍子抜け。
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良い意味で騒がしくスピーディーな展開。過去の事件に絡む人物がリアリティーショーを通して犯人を炙り出す。しかし犯人確定まで一度では落ち着かないのが真梨先生。クセのある登場人物、多し。
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