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プロジェクト・ヘイル・メアリー(下) の商品レビュー

4.6

378件のお客様レビュー

  1. 5つ

    235

  2. 4つ

    89

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2024/07/29
  • ネタバレ

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話題のSF作。やっと読み終えられた。 異星人との出会い、謎の解明と目的の達成。本当におもしろかった。 ロッキーは食事をするところを見られたくないと言っていたのが不思議だった。ロッキーの星ではみんな同じ食事方法はずだしそれしか知らないのなら主人公の食べ方を見たところで自分の食べ方について嫌悪感を持つことはないのでは‥。考えすぎかー 変なところで気になってしまった

Posted byブクログ

2024/07/28

主人公とロッキーは最高のバディです。 2人のトークは、とても良いものでした。 なんだかんだストラットも好きです。 映画化されると聞いたので、どのようになるのか楽しみです。

Posted byブクログ

2024/07/26
  • ネタバレ

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最初は難しくて、進んで戻ってを繰り返しながら読んだ。通勤の10分しかほぼ読書してなかったので上下巻読むのに2ヶ月かかった笑 グレースが自分は何者で何のためにここにいるのかをだんだんと理解していく様にワクワクし、過去パートの会話の難しさに頭を悩ませ、後半からはまさかのバディものへ変わり心を鷲掴みにされて・・ 一度別れたグレースとロッキーが再開する場面は胸が熱くなった。こんな勇敢で聡明な先生いない!カッコ良すぎる!タウメーバが届いた後の地球の様子も欲を言えば知りたかったな。映画化したら是非劇場で観てみたい ↓好きなシーン 「ロッキー?」 「グレース、質問?」 「イエス!」ほんのいくつかの音符が奏でる音を聞いて、こんなにしあわせを感じたことはない! 「ああ、バディ! ぼくだ!」 「きみはここにいる、質問?」彼の声は、なにをいっているのか聞き取りにくいほど甲高くなっている。だがぼくはもうエリディアン語のベテラン だ。 「イエス! ぼくはここにいる!」 「きみは……」キーキー声だ。「きみ……」またキーキーいう。「きみはここにいる!」 「イエス! エアロック・トンネルを設置してくれ!」 「警告! タウメーバ82・5は──」 「わかってる! わかってるよ。キセノナイトを通り抜けられる。だからぼくはここにきたんだ。きみが困っているだろうと思って」 「きみはぼくを救う!」 「イエス。ぼくは手遅れにならないうちにタウメーバをつかまえた。まだ燃料がある。トンネルを設置してくれ。きみをエリドへ連れていくから」 「きみはぼくを救う、そしてエリドを救う!」彼がキーキー声でいう。 「だから、くそトンネルを設置してくれよ!」 「きみの船へもどれ! トンネルを外から見たいのでなければ!」 「おお、了解だ!」

Posted byブクログ

2024/07/23
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はじめは、語り手である主人公の正体は何かというミステリ要素、続いて地球外生命体との遭遇というファーストコンタクトもの要素、それからバディものの要素というように、いろいろなジャンルを横断していて、その意外性がおもしろかった。 序盤の、主人公の失われた記憶の開示と、読者が物語の背景を知っていくという過程がパラレルになっている点が巧みだと思った(込み入った前提・知識を踏まえた話に読者が納得しかつ没入するための仕掛けとして)。結果、かなり硬派なSFという印象を受けつつ、エンタメとしての面白さやある程度のわかりやすさも担保されているという印象だった。 ただ、それ以上にこの作品の白眉は、主人公とロッキーとの相互理解とコミュニケーションだと思う。それを象徴していたのが、数量や単位だという印象。地球パートから、ポンドとグラム、フィートとメートルに関するエピソードはあって、ロッキーとのやり取りの中でも、お互いの数え方を擦り合わせていく場面がある。互いの知識が異なるからこそ、まずは前提を共有するという方法が、コミュニケーションの理想的なあり方として提示されていたのかな。そして、それは科学をメインテーマに異文化との出会いを描いた小説だからこそ前面に押し出されたものでもあるような気がするのだけど、他のファーストコンタクトものと比較しないことにはこの作品の特徴なのかジャンルとしての特徴なのかわからないので、ひとまずファーストコンタクトものをいろいろ読もうかなと。 あと、自分がやるべきことを根本的に避け続けていて、「子どもたちのため」をクルーになることを拒否するための言い訳に使っていた主人公が、最終的に異星で自らが選択した仕事として教師をする、というのは構造としてはきれいだなと。主人公が最終的に地球に戻ることを選択するのかしないのか、物語は開かれつつも、地球に戻っても「ストラットに文句を言う」ことは叶わないんだよなという悲しさもある。

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2024/07/17

困難に立ち向かうひとの物語として、惹き込まれた。 ストーリーはテンポよく読むことができたし、主人公への期待で最後までわくわくしながらページをめくった。 推論と実験と考察を繰り返し、ひとつずつ問題をクリアしていく堅実さ。 苦しい思いや悲しい思いをしても前を向ける主人公の心の強さと...

困難に立ち向かうひとの物語として、惹き込まれた。 ストーリーはテンポよく読むことができたし、主人公への期待で最後までわくわくしながらページをめくった。 推論と実験と考察を繰り返し、ひとつずつ問題をクリアしていく堅実さ。 苦しい思いや悲しい思いをしても前を向ける主人公の心の強さと明るさ。 それから、もちろん友情も、この物語の大きな魅力だと思う。

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2024/07/17
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「ぼくも悲しい。しかしぼくらは長く悲しまない。きみは科学者だ。ぼくはエンジニアだ。ぼくらはいっしょに解決する」 たぶん実写で見たら少しも可愛くないんだろうが、コミカルな口調で透明なトンネルを走りまわるロッキーや、ちょくちょく脱走したり全滅したりしては博士をピンチにおとしいれるアストロファージやタウメーバの描写が可愛いらしく、深刻なストーリーにもかかわらず楽しく読めた。 絶対に嫌だと拒否するグレース博士を昏睡状態にして宇宙船に乗せ、怒り心頭でもあなたが任務を果たすと確信していると言っておきながら、でも万が一にそなえて記憶障害を引き起こす薬を投与しておくわね。とか鬼みたいなことを言うストラット女史が、人類を救うためにどんな犠牲でも払うと宣言した彼女らしくて良かった。 スケールの大きかった上巻とくらべて宇宙船内での出来事が大半を占め、人類を滅ぼす悪魔であり、莫大なエネルギーをもたらす天使でもあるアストロファージの謎が解き明かされるわけでもなく、地球とエリドだけが助かって本当に解決したと言えるのかとか、結末に物足りなさを感じた。あと、ロッキーの存在が主人公にとって都合が良すぎてドラえもんかな?と何度も思った。ロッキーと喧嘩したり、装置作りに失敗するエピソードがあると良かったと思う。 「あらすじ覚え書き」 キセノナイト製のトンネルと部屋を作り、ヘイル・メアリーに乗り込んだロッキーとともに、グレース博士はタウの惑星であるエイドリアンへ調査に向かう。限界まで高度を落とし大気のサンプルを採取するも、破損した船は制御を失い、グレース博士を救おうとしてロッキーがケガを負う。 アストロファージを捕食する生物「タウメーバ」を入手したものの、タウメーバは窒素に弱く、金星やスリーワールドの大気のなかでは生きられない。繁殖を繰り返し、窒素耐性を持つタウメーバをつくり出した二人は、それぞれの星へ帰路につく。ヘイル・メアリーに万が一のことがあった時に備え、サンプルを乗せた4台の小型宇宙船ビートルズを送り出そうとした博士は、密封したはずのタウメーバが逃げ出していることに気づく。 窒素耐性を持つタウメーバは、キセノナイト製の容器を通り抜けられるよう進化していた。キセノナイト製のロッキーの宇宙船は、燃料であるアストロファージを食い尽くされ動けなくなってしまう。引き返してロッキーを救出したグレース博士だが、ヘイル・メアリーに地球に戻るだけの燃料は残されていなかった。数十年後、エリド星で暮らすグレース博士のもとに、エリドの天文学者から地球の太陽が最大輝度に戻ったとの知らせが入る。

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2024/07/15

とんでもなく面白かった。上巻で異星人「ロッキー」の存在が明らかになってからページをめくる手が止まらなかったが、下巻後半、ロッキーとの永遠の別れで感傷的になってひと段落した後の展開からさらに加速してしまった。グレースのロッキーに対するばかでかい感情がもう、たまらないですよね。p28...

とんでもなく面白かった。上巻で異星人「ロッキー」の存在が明らかになってからページをめくる手が止まらなかったが、下巻後半、ロッキーとの永遠の別れで感傷的になってひと段落した後の展開からさらに加速してしまった。グレースのロッキーに対するばかでかい感情がもう、たまらないですよね。p282「え?ぼくの慣性座標系で(中略)ちょっと感傷的になっているんじゃないのか?うん。」のセリフがたまらなくよかった。あと最終章ね。これはほんとうによい、よい、よいバディもの小説!

Posted byブクログ

2024/07/12

私も「全人類は早くプロジェクト・ヘイル・メアリーを読め」おじさんになってしまった。 天竺から経典を持ち帰った三蔵法師も、同じ気持ちだったのではないか。 全人類は早くプロジェクト・ヘイル・メアリーを読め。 映画化がコケたら承知しないからな。

Posted byブクログ

2024/07/12

もう……めちゃくちゃ良かった……。 子供ができたら読ませたいSF作品だ。 SFの楽しさ、ワクワクさもあり化学の面白さもあって本当に良かった。ロッキーが本当に終始可愛くて大好きだ 「よい!よい!よい!みんなもこの作品好き、質問?」

Posted byブクログ

2024/07/12
  • ネタバレ

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詳細な科学、物理情報に基づいたSFものは今まで少し敬遠してきてあまり読んでこなかったが、ゆる言語学ラジオの堀本さんが絶賛しているのをみて読んでみようと思った。想像するのが難しかったところも少しはあったが、全体を通してこの本はそんな知識の有無に関わらず文系の私でも終始楽しく読むことができた。一つの問題が解決したらまた別の問題が降りかかり、スリリングで少しも退屈することなく読めた。科学分野だけでなく、ロッキーの言語や生命体系、地球でのヘイルメアリー号建設に関わる様々な事情など、複数の分野でおもしろポイントが多く、ここまで多方面のジャンルをカバーできるのはすごい。

Posted byブクログ