プロジェクト・ヘイル・メアリー(上) の商品レビュー
アンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)」読了。目を覚ますと密閉された空間に閉じ込められた主人公グレース。全く状況が掴めない中、彼の記憶の回復と共に少しずつ明らかになる展開にハラハラしながら引き込まれた。科学好きグレースの大活躍にワクワクさせられながら、彼の課せら...
アンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー(上)」読了。目を覚ますと密閉された空間に閉じ込められた主人公グレース。全く状況が掴めない中、彼の記憶の回復と共に少しずつ明らかになる展開にハラハラしながら引き込まれた。科学好きグレースの大活躍にワクワクさせられながら、彼の課せられたミッションの重大さにワオとなった!
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和訳された洋書を読むのは、子どもの時以来だと思う。一番に思った感想は、「翻訳者ってすごい仕事だ」。こんなにも違う言語を、これだけの形にまとめ上げている。正直、言語の違いは、はっきりとある。同じような意味の単語が日本語に存在するとしても、そもそも素材となる文化が異なる。少なくとも私...
和訳された洋書を読むのは、子どもの時以来だと思う。一番に思った感想は、「翻訳者ってすごい仕事だ」。こんなにも違う言語を、これだけの形にまとめ上げている。正直、言語の違いは、はっきりとある。同じような意味の単語が日本語に存在するとしても、そもそも素材となる文化が異なる。少なくとも私には、理解が難しいものもあった。こういう書き方をすると、物語に全然集中できなかったという感想に見えてしまうかもしれないが、そうではない。いや、少しはあったかもしれない。だかしかし、和訳された日本語を楽しんでいた自分は、確実にいた。お気に入りは「クール」「イエス」「オーケイ」。それから、意見をいうときに、ほんとうの意味と反対のことをいう「皮肉」(←下巻で登場)。まるで自分が言葉を覚えたての赤ん坊のように、初めて使い方を知ったような感覚があった。そして「なんとなく嫌なもの」というものから、「使いどきによってとても面白くなるもの」に変わった。
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火星の人を読了しており作風は知っていたので、本作の序盤を読み終えた感想は、少し設定を変えた火星の人だなぁ、絶賛されているほどではないかなぁというのが正直なところだった。 しかし、全く予想していなかったロッキーの登場によって、感想は一変。 この先どうなるのか、ロッキーは敵か味方か、、続きが気になりページをめくる手が止まらなくなった。 下巻も楽しみにしている。
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滅多に読まないSFものなんだけど、息子に薦められて読みだしたらめっちゃ面白い。 最初から(4年間眠らせられていて記憶もなく徐々にいろいろ断片的に思い出していく出だし)引き込まれた。 「アストロファージ」という無数の物体が太陽の熱を徐々に奪い、このままでは地球が13年後には大飢饉になり半数以上が死ぬという予測を阻止すべく、科学者で今は教師のグレースがすべての権限を持つ対策委員会のストラットという女性から命を受け3人の乗組員と共に”ヘイルメアリー”という宇宙船に乗り込む。 でも、なぜか他のふたりは既に死んでいるのよ。 その経緯も下巻で解明されるのかな。 ”アストロファージ”の影響を受けてない唯一の惑星タウ・セチの調査に向かっているヘイルメアリー、そしてその何倍もある異星人(ラブラドールくらいの大きさで腕が5本の蜘蛛みたいな形)が乗ってる宇宙船との遭遇。 しかも、この異星人を”ロッキー”と名付けどうにかコミニュケーションをとるとこが可笑しい。 そして、とうとうロッキーがグレースのいるヘイルメアリーにトンネル超えて来訪するとこで下巻へ。
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主人公が自分の名前すら覚えてない状況で目覚めてから段々と自分の使命を思い出して行く過程と、与えられた状況下で地球を救うために奮闘する展開が魅力のSF 主人公1人で淡々と進むと思われただけに、後半の展開があったので下巻でどんな結末になるか楽しみ
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「火星の人」が好きな人は必ず好きなはず。伊坂幸太郎作品が好きな人も、きっと好きになるはず。なぜならわたしがそうだから。下巻が楽しみ。
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最初は2ページで眠りに落ちてたので、どうなることかと思ったけど、楽しくなってからは読むスピードが加速した。 途中、オデッセイみたいだなと思ったけど、まさかの同じ作者だし。 ロッキーが地球を救うために自己犠牲に殉じるのかと思い、それはまったくなく、むしろ逆というか、結末の発想はとて...
最初は2ページで眠りに落ちてたので、どうなることかと思ったけど、楽しくなってからは読むスピードが加速した。 途中、オデッセイみたいだなと思ったけど、まさかの同じ作者だし。 ロッキーが地球を救うために自己犠牲に殉じるのかと思い、それはまったくなく、むしろ逆というか、結末の発想はとてもよかったし、あの二人とお別れするのがなんだか名残惜しくて、読み返すという珍しい行動を取ってしまった(そして、初見での読みがだいぶすっ飛ばしていたことが判明)。
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書店でよく平積みになっているのを見かけていたし、映画化されるという話も小耳に挟んだので読んでみた。 どうも外国の小説となると登場人物がわからなくなる(名前が横文字のせいで感情移入がしにくいせいかな)のだけれど、本作は主人公とロッキー、あと2−3名のみということもあって読みやすかった。 ファーストコンタクトや生命の起源(生命の起源は地球外から来た、という説って問題解決を他所に転嫁しているだけのように思えてあまり首肯できないのですが)などがテーマ
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各所で評判が良いので読んだ、というよりも以前から読みたかったのにタイミングが合わず、すぐに読まなくてはならないと思いながら、評価が高まり続けるという状況を経てついに読み終えた。ネタバレされないうちに読んだ方がよい、という意見もあり、ネタバレを気にする展開になると言うこと自体がネタ...
各所で評判が良いので読んだ、というよりも以前から読みたかったのにタイミングが合わず、すぐに読まなくてはならないと思いながら、評価が高まり続けるという状況を経てついに読み終えた。ネタバレされないうちに読んだ方がよい、という意見もあり、ネタバレを気にする展開になると言うこと自体がネタバレなのではないかと感じたことも事実ではある。 読み終えた今、まさかあんな展開になるとはなぁ、と思わないこともないけど、それは驚愕の展開!というのとはチョット違う。 「火星の人」では火星にひとりぼっちになる話だった。古風な映画の予告編ならば「今度は宇宙船にひとりぼっち!?いったいどうなっちゃうの?」みたいな感じ。声は山寺宏一。 主人公は学校の先生だということにいろいろと思うところがあった。ラストシーンとか。
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「火星の人」同様、面白かった。ポジティブな理系の人の考え方を読むのは楽しい。 私はSF小説好きではあるけど、あまりに設定を詳細に描写しすぎてストーリーの流れから分断されてしまう文章は苦手。アンディ・ウィアーさんの小説はそのあたりのバランスがちょうど良くて楽しく読める。★3
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