プロジェクト・ヘイル・メアリー(上) の商品レビュー
とてつもなく理系音痴、しかも雨中の事は「どうでもいい」という低レベルの私。 読めるか?という初期的アクセス不安から導入するが、面白い。賢い人によくある「蘊蓄羅列、高飛車的知識の雨」の如き展開が無く、いきなり「ジョン・ジョージ・ポール・リンゴ」というこじゃれた遊び。 其処にでも居...
とてつもなく理系音痴、しかも雨中の事は「どうでもいい」という低レベルの私。 読めるか?という初期的アクセス不安から導入するが、面白い。賢い人によくある「蘊蓄羅列、高飛車的知識の雨」の如き展開が無く、いきなり「ジョン・ジョージ・ポール・リンゴ」というこじゃれた遊び。 其処にでも居そうな気楽なお兄ちゃんの語りに対するロッキ―・・何やら好「人」物。 語りあうためにボギャブラリーをためて行くところから、じくじく進んでいく。合間に入る宇宙食~チューブ状で感想がいちいち細か。 目覚めた時点から徐々に分かってくる地球絶滅の危機、周囲に既に死んだ死体の仲間。「アストロファージ」の謎へ近づいて行く道のりが予想もできなく途方もないまま、何となくついて行けそうな気分になって行く。 会話が進んでいく中で お互い、同じ祖先から発生した生命体同士なのではと手探りをして行く箇所にジンと来る。 タウ・セチ恒星という名は知らないし、突如遭遇したエリディアンがそれこそ「ひょん」なスタンスで「同一アストロファージからの播種なのでは」と足掛かりを見つけるなんて!やはりウィア―ならでは天才的発想だと唸るしかない。 下巻へサクッと☆彡
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書評やブログで評判になっているのを見て、手に取った小説。あの、「火星の人」の著者で期待通りに面白い展開。冒頭から、今回もサバイバルものかと思いきや、異星人とのコンタクトが絡む、ファースト・コンタクトSFというジャンルらしい。 主人公が目を覚ますと、どこに居るのか、何をしてるのか...
書評やブログで評判になっているのを見て、手に取った小説。あの、「火星の人」の著者で期待通りに面白い展開。冒頭から、今回もサバイバルものかと思いきや、異星人とのコンタクトが絡む、ファースト・コンタクトSFというジャンルらしい。 主人公が目を覚ますと、どこに居るのか、何をしてるのか、そして自分の名前さえも思い出せない状況から話が始まる。そして隣のベッドにはミイラ化した死体が二つ。 自分がライランド・グレースという元教師の科学者で、アストロファージという不思議な物質によって太陽の出力が落ち始め、その減少を止めるミッションを背負っていると思い出す。無人探査機が持ち帰ったアストロファージは、とんでもないエネルギー蓄積能力を持ち、恒星間を移動していると、主人公の「僕」は突き止める。そして地球規模のミッションが始まる。 いつも感心するのは、小説家の演出。単に時系列で順にドラマを描くのではなく、2つの時系列でストーリーを展開し、少しずつ謎を明かしながら進めていく、これが絶妙。
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導入から2/3くらいまで、主人公が記憶を無くしていて、ここはどこ・わたしは誰状態。 話の仕掛け方が秀逸。 何を感想に書いてもネタバレになる、ひじょうにレビューしにくい物語。 だいたいの展開と目的が分かってきたら、ストーリーはいきなり急ピッチで変化する。 物語を読む楽しみの大きい本...
導入から2/3くらいまで、主人公が記憶を無くしていて、ここはどこ・わたしは誰状態。 話の仕掛け方が秀逸。 何を感想に書いてもネタバレになる、ひじょうにレビューしにくい物語。 だいたいの展開と目的が分かってきたら、ストーリーはいきなり急ピッチで変化する。 物語を読む楽しみの大きい本。 ヘイル・メアリーとは、アメフトやラグビーで最後に一か八かで無理やり遠くに投げるロングパスのこと。意味が分かると、とてもいい題名だと感服。
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手を出すと止まらなくてやばいと、積ん読してたのに手を出しまして。 案の定止まりません。下巻を早く買わねば。
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※このレビューにはネタバレを含みます
上下巻読了。 何をどう言ってもネタバレになりそうですが、 「よい!よい!よい!」 読み終われば皆こう叫びたくなる本だと思う。 SFとしては、いろいろ理解するのが難し過ぎて正直どうなの?って思う。 物理も化学もわからないし、ラボや船外活動もイメージできないツラさ…。 もっと図を入れてくれーと泣いた。 なので、よい!よい!よい!はSF的な面白さというよりは、むしろ現在と過去を繋げていく謎解きのドキドキさと、あー、もう一つは絶対に言ってはいけないから言えない…! とにかく難解なところは斜め読みしても、最後まで読めば、いや、読まずにはいられないはず!
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とにかく面白かった。 解決方法が見つからない地球存亡の危機を避けるために、前に向かって進んでいく人達を、ピクサーアニメを見てるかのような軽快さで見ることができ楽しく読み進められる。 主人公たちが次から次へと起こる問題に対して、基本的にクヨクヨ悩まず変な方向にいかず諦めず立ち向か...
とにかく面白かった。 解決方法が見つからない地球存亡の危機を避けるために、前に向かって進んでいく人達を、ピクサーアニメを見てるかのような軽快さで見ることができ楽しく読み進められる。 主人公たちが次から次へと起こる問題に対して、基本的にクヨクヨ悩まず変な方向にいかず諦めず立ち向かうので元気が出る話だった。
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記憶喪失、2つの死体がある密室で目覚める。というなんとも謎多き場面から始まり、論理的思考と自然発生的な記憶の回復、そして偶発的な外からの出来事という3つの要素によって、過去の謎解きと、未来への展開がなされていく。 舞台は宇宙だけど、基本的に密室の中で物語が展開していくのも面白い。1人芝居とかでも出来そう。 そして、後半からはとにかくロッキーかわいい。 設定も細かく細部まであって、想像するのも楽しい。そして、色んなものの命名力がアツイ。 アストロファージ、キセノナイト、ロッキー、エリディアン、などなど。 もちろん苦労して書いてるんだろうけど、きっと楽しく書いてるんだろうな。そういう感じが伝わってくる。
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上下巻感想。 『火星の人』の作者アンディー・ウィアーによるSF最新作。『火星の人』も抜群に面白かったけれど、今作も期待を全く裏切らない面白さだった。 色々なサプライズがあるから、物語に関しては書けないものの『火星の人』のような軽快な語り口とユーモアは健在で、細かいところは理解...
上下巻感想。 『火星の人』の作者アンディー・ウィアーによるSF最新作。『火星の人』も抜群に面白かったけれど、今作も期待を全く裏切らない面白さだった。 色々なサプライズがあるから、物語に関しては書けないものの『火星の人』のような軽快な語り口とユーモアは健在で、細かいところは理解できなくとも深く考えず気軽に楽しめるのが嬉しい。 本作の主人公は発生した問題に対して、徹底的に科学的アプローチで対応していくのが特徴。科学者を主人公にして科学の面白さをアピールしつつ、一般人が楽しめるエンタメ作品に仕上げてるのが凄い。 後半以降は想像力が追いつかない部分が結構あったので、実写映画化は絶対実現して欲しい。
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第53回星雲賞 海外長編小説部門 受賞作。 太陽の活動が徐々に弱まっていることに気づいた科学者がその原因をつきとめ、太陽系外惑星に宇宙船で赴き、そこで異星人と遭遇といったベタなSF。もっともらしくしているのは質量とエネルギーが等価だとか、黒体輻射の話などである。異星人の生命の構造はよくわからなかったが、サイズ10ミクロンの生物体にものすごいエネルギーが宿っっていることになっている。このエネルギーを使って十数光年はなれたところまで主人公は仮死状態で旅をするのだが、そのエネルギーを生む生物体を増殖できるなら問題は解決してるような気がする。 すぐにエイリアンに会おうとするし、音を中心に世界を理解するエイリアンなど荒唐無稽の思考実験を楽しみたい人向けかな。 エンタメとしてはまぁまぁの出来。文章も読みやすい。 但し酸素と水を主成分としているのになぜ光をすべての波長域にわたって吸収できるのかということについては物理学の知識を無視してしまっており、その辺は眼を瞑れということか。 それにしてもアメリカ人はどんな大きな問題にあってもまたどんなにリスクがあったも立ち向かっていくというストーリが好きですね。その当たりが現在の問題をかえって悪くしているような気がするのだが・・・。
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