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情報生産者になってみた の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2023/08/17

上野先生との対談が良かった。 複雑なものを複雑なまま理解する。上野先生にとって生徒に対する戦略が温かい。ドアを開けていてくれる。でもやっぱり関係をしっかり繋いでいることが大事。 アカデミアのフェミニズムと、運動の社会学、運動とアカデミアを両輪でやってくことに意味があるんだと思った...

上野先生との対談が良かった。 複雑なものを複雑なまま理解する。上野先生にとって生徒に対する戦略が温かい。ドアを開けていてくれる。でもやっぱり関係をしっかり繋いでいることが大事。 アカデミアのフェミニズムと、運動の社会学、運動とアカデミアを両輪でやってくことに意味があるんだと思った。 中野さんの、総合職女性に対するアプローチ、ここから始まったんだな、と。高学歴女性の課題も解いていく必要性。

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2023/02/09

「情報生産者になる」が思いの外良かったので、続けてこの本も読む。 坂爪さんの研究には流石に引くが、この本を完成させてくれたことには感謝。 最後の座談会がすごくいい。 正直な物言いに、驚いた。 「女性学ってやっぱり運動だったのよ。」 アカデミズムの場で、「運動」を行うことを意識...

「情報生産者になる」が思いの外良かったので、続けてこの本も読む。 坂爪さんの研究には流石に引くが、この本を完成させてくれたことには感謝。 最後の座談会がすごくいい。 正直な物言いに、驚いた。 「女性学ってやっぱり運動だったのよ。」 アカデミズムの場で、「運動」を行うことを意識的にやっていたのだなと、その姿勢に感動。アカデミズムが後進を育てることができなかったこと、一人も上野ゼミに希望者がいなかった年がショックだったこと、そこから指導法を変えたこと。お茶の水の原ひろ子先生を尊敬していること。立命館で原さんがやったことを自分もやろうと思い実践したこと。自分の一生を賭けて一作書く人たちをサポートしたこと。 改めて上野千鶴子のすごさを痛感。 なんだか私もやる気出たな。

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2023/06/12

英語英文学科 北村文先生 推薦! どのように問いを立てるか、そしてそれにどう答えるか、という研究の基礎を理解できます。著者が指導してきた学生・院生の興味深い実例が豊富です。

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2022/08/29

東京大学の上野千鶴子さんのゼミに在先した卒業生が、ゼミで何を学び社会にどんな貢献をしてきたか(していくのか)をのびのびと語った一冊。情報の消費者ではなく、生産者になりなさいとの指導を受けてきた6名のゼミでの経験談やアカデミックな学び、気づきなど知ることができる。 『情報生産者にな...

東京大学の上野千鶴子さんのゼミに在先した卒業生が、ゼミで何を学び社会にどんな貢献をしてきたか(していくのか)をのびのびと語った一冊。情報の消費者ではなく、生産者になりなさいとの指導を受けてきた6名のゼミでの経験談やアカデミックな学び、気づきなど知ることができる。 『情報生産者になる』という書籍を上野千鶴子さんが出版しており、その姉妹本という位置付け。これを読んだだけでは情報生産者になれるわけではない。本書で語られる体験に近いものを、自ら経験することが近道なのだろう。問いを立て、その問いへの仮説を構築し、検証していくようなのだが、上野千鶴子さんのように厳しく論理の展開を推し進めてくれるような仕組みはなかなか見つけられない。独学では限界がありそうだが、それに近づくことはできるかもしれないと思わせてくれたかな?

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2022/02/18

 あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。    2019年、東京...

 あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。    2019年、東京大学の入学式祝辞でこう述べたのが、上野千鶴子さんであった。本書の冒頭で紹介されている。この言葉に、上野さんらしさが凝縮している。そして、その実践の場が上野ゼミだった。  とてもハードそうだけれども、それを上回る実り多き学びの場だ。そして上野さん自身が、実によく気づき、支え、教えてきた。真の教育者の姿がここにある。登場する教え子たちも実にユニーク。よくこの厳しい上野ゼミの門を叩き、巣立っていったものだ。これはかなわないな、と実感した。

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2022/02/10

付録の“上野ゼミサヴァイバル心得”がツボ(笑) ゼミ生の箇所では、“育休世代のジレンマ”など何冊か本やオンライン記事を読んだことがある中野円佳氏の箇所が最も理解がし易かった。その中で中野氏は“弾糾”にならないように、ゼミで助言を受けたと言ったニュアンスで“とどめを刺すな”と書かれ...

付録の“上野ゼミサヴァイバル心得”がツボ(笑) ゼミ生の箇所では、“育休世代のジレンマ”など何冊か本やオンライン記事を読んだことがある中野円佳氏の箇所が最も理解がし易かった。その中で中野氏は“弾糾”にならないように、ゼミで助言を受けたと言ったニュアンスで“とどめを刺すな”と書かれていたが、数年前の女性経営者に対しては、まさにソノ状態をしていた様に見えてしまった。 後半の上野千鶴子さんを交えた座談会では、一度生講演を拝聴したことがある千鶴子さんの優しさや愛嬌を感じた。『保健室』『蜘蛛の巣作戦』や憩いの場、学生さんをタダ働きさせない所が“らしさ”だと思う。 又、本全体を通じて改めてヒトは“経験”が全てであり、それをどう『情報生産』できる側になれるか?だと感じた。 千鶴子さんの『情報生産者になる』も数年前に既読。

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2022/01/24

上野千鶴子氏にはずっと興味を持ちながらも、何かしっくりこない。 一度アカデミーヒルズで彼女の講演を聞いたときにも、「上野千鶴子だ〜!」というアイドルを見る的な興奮は覚えたが、肝心の講演については特に記憶に残っていない。講演後の質疑応答で、頑張って質問したけれど質問自体が破綻して...

上野千鶴子氏にはずっと興味を持ちながらも、何かしっくりこない。 一度アカデミーヒルズで彼女の講演を聞いたときにも、「上野千鶴子だ〜!」というアイドルを見る的な興奮は覚えたが、肝心の講演については特に記憶に残っていない。講演後の質疑応答で、頑張って質問したけれど質問自体が破綻してしまったという方に対して、彼女が非常に冷たかったという事を覚えている。 この本は、上野千鶴子氏ラブの方々による千鶴子賞賛本と言って良いだろう。実は自分もその仲間に入りたいと思いながら、入れない卑屈な思いを抱きながら読ませて頂きました。。。。。

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2022/12/01

1993-2011の東京大学文学部上野千鶴子ゼミについて、卒業生が書いた本。上野氏が書いた『情報生産者になる』という書籍があるが、こちらの方が評価が高いのでこちらを読んでみた。 タイトルに有る情報生産者とは、まだ見ぬコンテンツを世に送る者たち、公共財にしたいと願うこと。そのため...

1993-2011の東京大学文学部上野千鶴子ゼミについて、卒業生が書いた本。上野氏が書いた『情報生産者になる』という書籍があるが、こちらの方が評価が高いのでこちらを読んでみた。 タイトルに有る情報生産者とは、まだ見ぬコンテンツを世に送る者たち、公共財にしたいと願うこと。そのために今このにないものを夢見る能力が必要としている。 まず一章であるが、自分の文章に陶酔する語彙力があるのかないのかよくわからんやつが書いているので、ここで心折れるくらいなら読み飛ばして問題ない。ゼミの一年間の体験談が書いてあるだけなので、まぁこんなもんだろうくらいしか感じなかった。 登場する単語は専門用語も多くかなり難しい。そして文章は明確な淡麗なものというよりまどろっこしい書き方が多かったです。

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2022/01/06

開沼さんの「明確化・俯瞰・構造化」というキーワードが、本書全体を分かりやすく理解するための観点となる。この部分だけを読んでも一級品。

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