1,800円以上の注文で送料無料

このマンガがすごい!(2022) の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/02/13

今回、ネットカフェで集中して読書した。上位に入ったオトコ編4位、オンナ編1位、2位をチェックした。私は加藤周一の指摘を守って、文学は流行を追わないことにしている。人生は短く人生で読める本の数は限られているからである。よって、本屋大賞を流行世界の窓としている。ただし、マンガはもう少...

今回、ネットカフェで集中して読書した。上位に入ったオトコ編4位、オンナ編1位、2位をチェックした。私は加藤周一の指摘を守って、文学は流行を追わないことにしている。人生は短く人生で読める本の数は限られているからである。よって、本屋大賞を流行世界の窓としている。ただし、マンガはもう少し間口を広げている。小説よりも速く読めるからである。 「このマンガがすごい」賞は、マンガの直木賞というべき、玄人読みが選ぶマンガの大衆賞と、私は位置付けている。直木賞と同じように、此処に選ばれているからといって、私がその年のマンガ作品ベストだと思っているわけではない。証拠に「進撃の巨人」最終巻などはオトコ編16位になっている。私は昨年出たマンガの中でベスト5に入る作だと思っていた。「きのう何食べた?」「ゴールデンカムイ」はノミネートから外れた。どうやらこの賞は、新しい方向性を打ち出したマンガに敏感に反応するようだ。『チ。-地球の運動について-』については、今回一通り読んだのだけど、まとめる時間がなかった。かなりの力作ではあるが、またの機会にレビューしたい。「ルックバック」「怪獣8号」「女の園の星」は既に評している。 もっとも、マンガの良いところは「多様性」にあるわけだから、私の意見も「多様性」のひとつに過ぎない。 それぞれの1位の作者には、スペシャルインタビュー記事が載っている。それは滅多にない作者の生の声なので、貴重だろう。 「ルックバック」(昨年12月にレビューした)の藤本タツキは、主人公2人のうち、藤野の方は自分がモデルだと認めていた。アシスタント時代の龍幸伸(「ダンダダン」)の絵もあるそうだ。「海が走るエンドロール」のたらちねジョンは、編集者主導のテーマ決定だった。 以下参考までに、今年のオトコ、オンナ上位10人までをメモする。 オトコ編 ★ 第1位 ★ 『ルックバック』 藤本タツキ(集英社)  ★ 第2位 ★ 『チ。-地球の運動について-』 魚豊(小学館)  ★ 第3位 ★ 『怪獣8号』  松本直也(集英社)  ★ 第4位 ★ 『ダンダダン』 龍幸伸(集英社)  ★ 第5位 ★ 『東京ヒゴロ』 松本大洋(小学館)  ★ 第6位 ★ 『葬送のフリーレン』 山田鐘人(作)アベツカサ(画)(小学館)  ★ 第7位 ★ 『【推しの子】』 赤坂アカ×横槍メンゴ(集英社)  ★ 第8位 ★ 『トリリオンゲーム』 稲垣理一郎(作)池上遼一(画)(小学館) ★ 第9位 ★ 『ペリリュー 楽園のゲルニカ』 武田一義(著)平塚柾緒(太平洋戦争研究会)(協)(白泉社)  ★ 第10位 ★ 『ダーウィン事変』 うめざわしゅん(講談社)  (オンナ編) ★ 第1位 ★ 『海が走るエンドロール』 たらちねジョン(秋田書店)  ★ 第2位 ★ 『作りたい女と食べたい女』 ゆざきさかおみ(KADOKAWA)  ★ 第3位 ★ 『大奥』  よしながふみ(白泉社)  ★ 第4位 ★ 『うるわしの宵の月』 やまもり三香(講談社)  ★ 第5位 ★ 『女の園の星』 和山やま(祥伝社)  ★ 第6位 ★ 『ブランクスペース』 熊倉献(ヒーローズ)  ★ 第7位 ★ 『かげきしょうじょ!!』 斉木久美子(白泉社)  ★ 第8位 ★ 『しあわせは食べて寝て待て』 水凪トリ(秋田書店)  ★ 第9位 ★ 『ブランチライン』 池辺葵(祥伝社)  ★ 第10位 ★ 『ミステリと言う勿れ』 田村由美(小学館) 

Posted byブクログ