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北条氏の時代 の商品レビュー

4.1

23件のお客様レビュー

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2022/06/04

大河ドラマをもっと深く知りたくて読んだ。鎌倉幕府とは、北条氏とは、が分かり易く解説されていて、一層興味がわいた。

Posted byブクログ

2022/04/12

今話題の北条氏だが、ここまで通して北条氏の歴史を知ることがなかった。リーダーシップとは何かを考えるうえでも役に立つ。

Posted byブクログ

2022/03/24

鎌倉幕府の勃興から滅亡まで、北条氏の執権たちを主軸に鎌倉時代を通史として概観する。ポイントを押さえ込み入った人間関係もわかりやすかった(読み終わると頭から抜けてしまいましたが) 今まで永井路子さんのをおもに読んだが勃興期のものが多かった。こうして滅亡までを通史的に読んで印象に残っ...

鎌倉幕府の勃興から滅亡まで、北条氏の執権たちを主軸に鎌倉時代を通史として概観する。ポイントを押さえ込み入った人間関係もわかりやすかった(読み終わると頭から抜けてしまいましたが) 今まで永井路子さんのをおもに読んだが勃興期のものが多かった。こうして滅亡までを通史的に読んで印象に残ったのは、滅亡期だった。 鎌倉幕府、北条氏の滅亡は1333年5月22日、14代執権、高時は討幕軍に囲まれ菩提寺の東勝寺にこもり自害する。ともに散ったのは「太平記」には283人とあり、北条一門か御内人(得宗本家に仕える人)ばかりで、一般の御家人はほとんどいないという。 北条氏はライバルをたおし、その領地を奪って肥大化してゆき、滅亡時点では日本のほぼ半分の国の守護職を持っていたとされるが、滅亡時には御家人たちには見捨てられていた。御家人ファーストで始まった鎌倉幕府だが、しだいに「得宗ファースト」「御内人ファースト」になっていて御家人たちの不満が高まっていた。 足利尊氏は御家人であり北条守時(16代最後の執権)の妹が正室でありながら、北条家を裏切り討幕軍となったが、本郷氏は、後醍醐天皇に共鳴したのでもなく、「北条氏中心の幕府を終わらせて、自分が中心となった新しい武士の政権を作ろう」とひらめいただけのことだったとする。その「裏切り」の決心を促したのは御家人たちの「世論」だとする。 時政、義時、泰時の3代は新しいものを作る草創期。人間にたとえるなら青年期だ。5代時頼は壮年期か。元寇にあたった時宗、その次の貞時は、「強すぎた世襲の弊害」との見出し。それまでの執権は実力で執権を勝ち取ったのに対し、時宗は得宗家の嫡男に生まれた、生まれながらにして執権を約束されていた世襲のリーダーだ、というのだ。それが滅亡への序章となる。 北条時政~敵を作らない陰謀術 北条義時~「世論」を見方に朝廷を破る 北条泰時~「先進」京都に学んだ式目制定 北条時頼~民を視野に入れた統治力 北条時宗、北条貞時~強すぎた世襲権力の弊害 北条高時~得宗1人勝ち体制が滅びた理由 高時の子、時行は陥落の中逃れる。諏訪に逃れ2年を過ごす。この間に建武の新政が始まり、1335年、高時は挙兵。北条残党や新政に疑問を持つ者達が合流。7月25日に鎌倉に入る(中先代の乱)。が尊氏軍の前に敗走。その後も諦めることなく戦い続け、決起と敗北を繰り返し1353年に足利軍に捕らえられて鎌倉龍ノ口で処刑。これが漫画「逃げ上手の若君」になっており本郷氏が解説を担当。 2021.11.20第1刷 図書館

Posted byブクログ

2022/03/12

筆者独自の解釈、共感できる部分が多かった。 時宗の評価はまさに言う通りかなと思う。 複雑な人間関係を現代に置き換えて分かりやすく説明されていて、理解が進んだ。

Posted byブクログ

2022/02/19

NHK大河ドラマをより良く鑑賞するために読みました。 読み進めていくうちに気がついたのが、本の内容の信憑性を「吾妻鏡」に求めていることでした。それなので、今度は吾妻鏡に関する本を読んでみたくなりました。 ところで北条義時の章を読んでいる時に、TVで演じている小栗旬さんが常に念頭に...

NHK大河ドラマをより良く鑑賞するために読みました。 読み進めていくうちに気がついたのが、本の内容の信憑性を「吾妻鏡」に求めていることでした。それなので、今度は吾妻鏡に関する本を読んでみたくなりました。 ところで北条義時の章を読んでいる時に、TVで演じている小栗旬さんが常に念頭に浮かび何だか不思議な感じでした。

Posted byブクログ

2022/02/11

大河ドラマの予習です。 人名が混在していて難しいのは中世では当たり前ですが、きちんと系図も載っていて丁寧だと思います。 やはり人に焦点を当てると分かりやすいですね。 面白かったです。

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2022/02/11

大河ドラマの予習復習用 帯の「日本型リーダーシップの原型」が書いてあるかどうか自分にはわからなかったが大河ドラマは楽しく視聴できている。

Posted byブクログ

2022/01/27

分かりやすく、面白かった。 学校で教わった程度しか、知識が無かったが「なるほど〜」と感じる部分がたくさんあった。 ただ著者も書いているが、北条さんがたくさん出てくる上に、名前が似ていて(時がつく人がいっぱい!)私は少し混乱してしまいました…。

Posted byブクログ

2022/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文藝春秋社の「本の話 メールマガジン」に応募したら、この本が当たりました。 日本中世史(鎌倉時代)を専門とする本郷教授の執筆なので、応募したのですが、たまたま今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」とぶつかりラッキーでした。NHKとしてこの時代をテーマにした大河ドラマは2012年の「平清盛」以来です。この時は低視聴率にNHKも悩まされたようですが、今回は汚名返上すべく豪華キャストで臨むようです。 本書は、当時辺境であった伊豆の田方郡を拠点とする平氏の在地豪族であった北条氏が、如何にして鎌倉幕府の中心的な地位まで登り、その後百年以上に渡り日本を動かす政治集団のリーダーに成り得たのか、かつ滅亡する原因は何であったのか等をリーダーシップのあり方を通じて論じたものです。 この本を読んで興味を引いたのは、以下の3点です。 1.北条氏の幕府内での地位 頼朝を支えた御家人を分類すると、 ① もっとも重んじられたのが、頼朝の親族にあたる「下野の足利氏」「信濃の平賀氏」。 この一族は将軍になれる可能性があります。後の室町幕府を作った足利尊氏は、この一員です。 ② 次に「家の子」と呼ばれる頼朝の親衛隊。北条義時や結城朝光等 ③ 最後は「侍」。これは普通の御家人だが、この中でも大きな意味を持っていたのは、伊豆、駿河、相模、武蔵の南関東四か国の御家人で、ここの出身者であれば、幕府の中枢に入ることができた。北条氏、安達氏、三浦氏、和田氏、梶原氏、畠山氏、比企氏がこれに当たります。 北条氏もこの有力メンバーの一員ではあるが、飛びぬけて大きな存在ではなく、むしろ頼朝の伊豆時代を経済的に支えた比企氏の方が優勢で、頼朝は二代将軍となる頼家の妻をこの一族から迎えています。 そしてこの御家人の中から如何にして北条氏が抜けだしてくるか・・・は、省略します。 2.元寇の時の北条時宗は「救国の英雄なのか」 結論を言ってしまえば、著者の見解は、「外交能力の欠如した幕府崩壊の遠因となった無力なリーダー」というものです。詳細は本書に譲ります。 3.幕府の変遷という視点 ① 鎌倉幕府1.0:頼朝の開いた幕府 ② 鎌倉幕府2.0:承久の乱で朝廷を打ち破り西国進出 ③ 鎌倉幕府3.0:元寇以降・・・幕府は、元寇による外からの脅威に対応した挙国一致体制を目指す「(オールジャパン)統治派」と「御家人ファースト派」との争いが続く。この争いは「御家人ファースト派」が勝利するのですが、その後の変遷を経て、執権職を誰かに譲ったのちに、北条本家の当主が権力を掌握し続けるという「得宗家ファースト」というべき偏狭な幕府に変わってゆきます。 しかも時代の流れでもある貨幣経済に上手く対応できないこともあり、御家人の離反を招き、その中から新しいリーダーとして足利尊氏が登場し、幕府の滅亡へと繋がってゆきます。 著者は「北条家の成長と安定、それに衰退の歴史を知ることは実に興味深い。足利氏も徳川氏も、家の歴史として見たときに、ここまでのダイナミズムはありません・・(略)・・私たちの視点からすると、なんだか不思議な一族。北条氏の足跡を追いながら、日本という国がもつ特質に思いを馳せて下されれば、書き手としてはこれに過ぎる喜びはありません」と結んでいる。

Posted byブクログ

2022/01/21

視点が違うので比較するのはオカシイのですが 最近読んだ呉座さんの”頼朝と義時”よりこちらの方が 読みやすく面白くかったな。

Posted byブクログ