毎日世界が生きづらい の商品レビュー
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この夫婦、お互いに言いたいこと飲み込んで相手に気を遣ってるような、でも妙に気が付く事もあるし言語化も上手いし…という丁度良さがありました。 ふたりとも生きづらそうだけれど、お互いがいるからなんとか毎日続けられるんだ、と。 「いてくれるだけでいい」というのが一番難しいけれど、話し合いが出来るならふたりは大丈夫です。 恋愛というより、共同体みたいなこういう夫婦が増えていくんじゃないかと思ったりします。 「あなたに幸せでいてほしい」って尊いなぁ…愛とかいうぼんやりしたものよりしっくりきました。 いくらたわんでも易易と折れはしない、そんな強さも感じました。 読んでる最中はもっと落ち込む話かと思ったけど、読み終えたらそんなに沈んでもいないです。 カウンセリングの先生と、高津さんがよかった。目の前が晴れるみたい
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ナックスの名前が出てきて嬉しかったです!ありがとう!! さて置き、生きていくって大変です。日常の繰り返しにウンザリする事さえも日常になっていて、生活をするって大変。 だけども、いるだけでいい。って言ってくれて、お互いが生活しやすいように改善策をだしてくれる雄大の存在は大きい。 ...
ナックスの名前が出てきて嬉しかったです!ありがとう!! さて置き、生きていくって大変です。日常の繰り返しにウンザリする事さえも日常になっていて、生活をするって大変。 だけども、いるだけでいい。って言ってくれて、お互いが生活しやすいように改善策をだしてくれる雄大の存在は大きい。 読み終わって改めて、私の生きづらさをフォローしてくれている家族に感謝だなぁと。
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ふわぁっと読んだけど、後半になるにしたがって自分と重ねて読んでいた。生きづらさ、生きていて難しいと思うこと、それが美景さんとにていて、パートナーは寄り添ってくれて、いてくれるだけでいいと言ってくれて。ラストも、とっても良かった。 p.262 どこにも立ち寄ることなく家に帰り、...
ふわぁっと読んだけど、後半になるにしたがって自分と重ねて読んでいた。生きづらさ、生きていて難しいと思うこと、それが美景さんとにていて、パートナーは寄り添ってくれて、いてくれるだけでいいと言ってくれて。ラストも、とっても良かった。 p.262 どこにも立ち寄ることなく家に帰り、ソファに沈み込む。 身体はぐったりとしているのに、頭はぐるぐる動いていて、大声を上げたくなった。ライブに行って黄色い声を上げている人は、こういう状態なのかもしれない。きっと、端から見ていたら分からないと思うけれど、美景は今、テンションが上がっている。ただ、それを落ち着かせる方法を知らない。 普段と違うことが起こると、大抵、こうなる。よいことでも悪いことでも関係なく、衝撃に弱い。最近はほとんど家にひきこもっていて、夫以外の人に会うことがないから、人と会っただけで、相手がいい人であっても、こういう状態になる。 明日は使いものにならないだろうな。 頭の中で、今日起こったことが、言葉が、再放送されている。脳が騒がしい。きっと、今日はなかなか眠れず、明日は頭ではなく、身体がぐったりしている。燃費が悪い。 きっと自分は、同時に何かをするのが苦手なのだ。食事をしながら打ち合わせ。普通の人なら当たり前にできるのだろうけど、美景にはハードルが高かった。食べ始めたら話せないし、話し始めたら食べるタイミングを忘れる。それを相手に気づかれると、更に緊張した。 打ち合わせなら、食事ではなく、お茶のほうがうまくいく。でも、今、食事を摂らないと、相手は食べる暇がなくなるのかもしれないと思うと、なかなか言い出せなかった。 p.270 あの、最近、無差別殺人事件があったじゃないですか」彼はお絞りを美景に手渡しながら、はい、と頷いた。 「児童と保護者が狙われた事件のことですよね?」 「そうです。•・・・そのときに、テレビでコメンテーターが「死にたいなら周りを巻き込まずに、一人で死ね」というような意味合いのことを言っていて、ネットでちょっと、論争になっているのを見たんですけど」 「それはどういう論点で?」 「一人で死ねなんてメディアが発言したら、今、悩んでいる人は、誰も助けてくれる人はいないって絶望して自殺してしまうんじゃないかっていう意見と、犯人に対して憤りを感じて、一人で死ねと言われてもしょうがないっていう意見が対立してるんだと思うんですけど。・・・・高津さんは、どういう考えか聞いてみたいなと思いまして」 いや、それは、と高津は即答した。 「死にたいなら一人で死ねなんて、口が裂けても言いたくないですね。言うなら」「言うなら?」 「・・・・・死にたくても、みんなで一緒に生きよう、って言いたいですよね」美景は安堵して、頷いた。 「同感です」
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タイトル借り。これは…もっともっと読まれてほしい…!! 内容は、どこにでもいそうな夫婦が、それぞれの生きづらさと危機に寄り添い、助け合いながらパートナーシップを築いていく話。 妻は人付き合いが苦手で仕事が長続きしない、家事の同時進行ができない。夫は真面目過ぎて仕事で苦戦、感覚過...
タイトル借り。これは…もっともっと読まれてほしい…!! 内容は、どこにでもいそうな夫婦が、それぞれの生きづらさと危機に寄り添い、助け合いながらパートナーシップを築いていく話。 妻は人付き合いが苦手で仕事が長続きしない、家事の同時進行ができない。夫は真面目過ぎて仕事で苦戦、感覚過敏あり。という特性がある。 お互いがお互いの特性をなんとなく察して、必要があればフォローしているのがよかった。 「足りないものを補い合える関係」に至るまでは色々失敗というか行き違いもあるけど、相手主体で考えれば乗り越えられるのかもしれない。(それが一番難しいんだけど…) 妻の生きづらさはとくに共感した。周りの人の言動や価値観が合わずに苦しくなるの、あるあるだよね。いい人だけど違和感のある発言をするとか、そういうのを「我慢できない」人が生きづらくなる社会だけど、何を我慢するかは人それぞれなんだから、というくらいの余裕は社会に必要だよね。 特性に必ずしも名前をつけるべきかどうか、まで踏み込んだ感じも良かった。 全体的にはそんなに明るくなかったけど、なんとなく希望を感じるので毎日世界が生きづらい人は読んでみてもいいかもしれない。
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いい夫婦だな。みんな出っ張り引っ込みがあるよね。寄り添うってこういうことかな。 正しい答えが欲しいわけでも、代わってほしいわけでも無く、心の声を出したい時があって。 カウンセラーさんに話すように自分に問いかけるっていいかも。 タイトルに惹かれ手にしましたが、読みやすくて良かったで...
いい夫婦だな。みんな出っ張り引っ込みがあるよね。寄り添うってこういうことかな。 正しい答えが欲しいわけでも、代わってほしいわけでも無く、心の声を出したい時があって。 カウンセラーさんに話すように自分に問いかけるっていいかも。 タイトルに惹かれ手にしましたが、読みやすくて良かったです。
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タイトルに興味をひかれて購入したのだけれど、読めてよかった。 はじめての作家さんだったので、どきどきしながら読み始めたのだけれど、めちゃめちゃ読みやすかったです。 ずーっと美景の気持ちがわかってて苦しかった!どうして雄大に伝わらないんだろう?わかってくれないんだろう?と思いながら読んだ。 どうしても自分の境遇に照らし合わせて読んでしまうんだけれど、わたしも働いていながら大した稼ぎではなく、毎日旦那さんに支えてもらってるなあと申し訳ない気持ちいっぱいで生きているので、美景が雄大に「自分に縛られることなくやりたいことやってほしい」と思う、言うのがほんとうにほんとうに気持ちがわかって苦しかった。 ずっと雄大のことがわからなかったけど、↑の言葉を受けての返答で雄大が美景のことをどう思っているかわかって、そんなに懐の深い人なんだな、素敵な人だなと思いました。
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周りができていることが自分にはできなかったり、自分の気持ちをうまく言語化できなかったりすることが続くと生きづらさを感じやすいと改めて思いました。 甘えと言われるかもしれませんが、時には心の底にあることを誰かに吐き出したり、心配してくれる人がいると、踏みとどまれるのかなと思いました...
周りができていることが自分にはできなかったり、自分の気持ちをうまく言語化できなかったりすることが続くと生きづらさを感じやすいと改めて思いました。 甘えと言われるかもしれませんが、時には心の底にあることを誰かに吐き出したり、心配してくれる人がいると、踏みとどまれるのかなと思いました。
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夫婦って不満や困難があっても受け入れあったり、時には受け流したりしつつも向き合うことを諦めない関係性なのかなと思った。 タイトルに惹かれて手に取った一冊。 繊細というか、刺激に敏感な人間ほど生きづらいのだなと思う。 もっとマイペースでいられたらな。 We are not ...
夫婦って不満や困難があっても受け入れあったり、時には受け流したりしつつも向き合うことを諦めない関係性なのかなと思った。 タイトルに惹かれて手に取った一冊。 繊細というか、刺激に敏感な人間ほど生きづらいのだなと思う。 もっとマイペースでいられたらな。 We are not perfect, so we can’t live alone. It’s essential to support and shore up each other.
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奥さんの美影と旦那さんの雄大、2人それぞれの視点で進んでいくお話 読書しているというよりは、夫婦が葛藤しながらも支え合いながら日常を送っている....そんな様子を垣間見ている感じ。 美影も雄大もそれぞれ人間関係に悩んでストレスを溜め込んでいるんだけど、その描写がすごくリアリテ...
奥さんの美影と旦那さんの雄大、2人それぞれの視点で進んでいくお話 読書しているというよりは、夫婦が葛藤しながらも支え合いながら日常を送っている....そんな様子を垣間見ている感じ。 美影も雄大もそれぞれ人間関係に悩んでストレスを溜め込んでいるんだけど、その描写がすごくリアリティがあって共感できました。
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タイトルどおりの内容で、生きづらさを言葉にしたらこんな感じなんだなーと思った。 メンタル強め、楽観的、と思っていた自分でさえ環境によっては落ちるのだと知ってからは、そんなの気のせいだとか気の持ちようだとかは思わない。 ただ、生きづらい人と合わせて歩めるかと言うと、たぶんしんどくなって距離を置いてしまうので、この夫婦の在り方は尊敬レベル。 冷たいようだけど、自分のメンタルを保つ為の自己防衛も必要で、そこに愛情があればどこまで寄り添えるのか未知数。 文中の、死にたくても一緒に行きよう が、この本のメッセージかな。
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