ブラックサマーの殺人 の商品レビュー

M.W.クレイヴン(著者),東野さやか(訳者)

2022/03/24

ワシントン・ポーシリーズ二作目。

前作もかなり衝撃的な真相だったが、今作は別のベクトルの衝撃と面白さがあった。
ポーとティリー、そしてフリンの関係がより強く、強固になっていたのも良かった。ティリー大好き。

タイトルの「ブラックサマー」、私が想像していたのとは全然違う意味で興味深かった。なるほど、このタイトルはぴったりだ。
狂気のシェフが本当に怖くて、サイコパスの描写が上手いなぁと思った。

最後の場面は次の展開をとっても期待させるもので続編が今から楽しみ！

2022/02/26

2022/02/24 読了。

図書館から。

面白かった！
初めの引きから、次から次へと気になる事項があれこれと!!!ステフとかヴァン・ジルが前より優しい気もするんだが、なによりティリーの成長が素敵！

前作より読みやすくなっている気もする。
あと、病理学者エステルさん！気になる登場人物が増えたよー。
チーム戦で戦っている感じが捜査でいいわー。
リグ刑事も次出てくるかなー。

３作目発売したら集めようかな。

2022/02/21

読み応えある長編。英国らしい湿った空気と土の匂いのする小説は大好きだ。本作は最初から悪人が分かっていながら暴ききれない地団駄がちょっとコロンボ風な構成でもあった。ポーとフリンとティリーのバディ感も前作からさらにこなれて魅力を増している。次作も期待したい。

2022/02/18

ストーンサークルに続く2作目。今回も最高やった！トリックは前作の方が好きだけどキャラが前回よりさらに愛おしい……ポー＆ティリー最高。みんな前に進んでる感じがすごくいい。そしてラストよ！次作翻訳待ってますー！！

2022/02/13

かつて刑事ポーによって一人の男が刑務所送りにされた――カリスマシェフとして名声を誇ったジャレド・キートン。 彼は娘のエリザベスを殺した罪に問われたのだ。だが六年後のいま、その娘が生きて姿を現した! キートンは無実なのか? あらゆる証拠が冤罪を示し、窮地に立たされたポーを助けるべく、分析官のブラッドショーが立ち上がる。強烈な展開が読者を驚倒させる、英国ミステリ・シリーズの第二作。

今回はティリーの出番はやや控えめなのが残念。抜群のリーダビリティは健在です。

2022/02/15

ポー、大変なことになった……。携帯電話の着信音に設定しようか、と主人公が独りごちるほどに悪い知らせが続く中、サイコパスが仕掛けた周到な罠に誘いこまれながらもチームによる地道な捜査と連携プレーで打開していこうとするストーリー。巻末で作品の背景と巧みな構成を読み解く解説者はさすがであり、本筋と関係のない冒頭の退屈な会議が伏線となっていて最後に回収される辺りに納得する。

2022/01/22

書店でパラっと立ち読みして、プロローグでぐんと引き込まれて気になって買った一冊。
内容は面白かった。
登場人物もそれぞれのキャラの特徴がよく現れていて、イメージしやすかった。
前作は読んでないけど問題なく楽しめた。

ただ、翻訳によるもの？なのか、文章が少し読みづらい部分があった、、
まぁ相性はあるのだと思うけど。

2022/01/15

カリスマシェフが娘を殺した罪で刑務所に送った。娘が生きていた！刑事ポーピンチ。

めちゃくちゃ面白かった。前作の続きだけれど、前作読まなくても面白いはず。

トリック、動機、キャラ設定、完璧だった。

2022/01/19

発端が凄く嫌。小鳥を恐ろしく残虐な手法で料理する場面にまずゲンナリ。考えればさりげなく何度も出てくる子羊肉も恐ろしい。絵葉書で見る可愛らしい子羊、それが料理されるなんて。これは英国人も全く無神経ではいられないらしく、罪悪感を感じる人も多いようだが、大抵の人はそれよりも食欲が勝る。私個人としては、イギリスのあちこちで羊を見て以来、羊肉食べたくなくなった。
いきなり、本の感想とは無関係な話。

前作に続いて、カンブリア地方が舞台の事件。孤独な主人公ワシントンポー、パソコンの天才ブラッドショーのでこぼこコンビの第二弾。
しかし、前作に勝るとも劣らないとんでもない話だった。犯人は自業自得だが、加担させられた人達が不憫だ。

面白いことは面白いが、爽快な読後感を求めるには向かない。まあ、主人公の設定からして仕方ないのかも知れないが。

2022/01/13

サイコキラーのシェフは冤罪なのか？
仕掛けられた罠を、ポーは乗り越えられるか？
前作は残酷な事件の先にある残酷な真相を突きつけてきた。本作も、なかなかヘビーな真相を見せつける。実に面白いシリーズ第２作。質は落ちていない。すいすいと読めた。ただし、相棒のブラッドショーには、もう少し活躍してほしかったところだ。