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嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか の商品レビュー

4.6

281件のお客様レビュー

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2021/11/18

「勝つことが最大のファンサービスなんだ」 まさにその通り。子どもの頃からのプロ野球ファン、中日ファンの私にとって、落合監督は神様みたいな人でした。経営陣やマスコミには嫌われていたかもしれないけれど、ファンには受け入れられていたと思います。監督、もっと続けてほしかった。応援するのが...

「勝つことが最大のファンサービスなんだ」 まさにその通り。子どもの頃からのプロ野球ファン、中日ファンの私にとって、落合監督は神様みたいな人でした。経営陣やマスコミには嫌われていたかもしれないけれど、ファンには受け入れられていたと思います。監督、もっと続けてほしかった。応援するのが楽しかった当時を懐かしく思い出しながら読みました。

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2021/11/13

日本シリーズが間もなく始まろうとする中、それ以外のチームでは、次のシーズンの向けての動きが目立ってきています。中日ドラゴンズは、立浪新監督を迎え、低迷しているチームの浮上に向けて期待が高まっています。 チームの低迷を考えると、落合監督時代の強かった時代がついつい思い出されます。そ...

日本シリーズが間もなく始まろうとする中、それ以外のチームでは、次のシーズンの向けての動きが目立ってきています。中日ドラゴンズは、立浪新監督を迎え、低迷しているチームの浮上に向けて期待が高まっています。 チームの低迷を考えると、落合監督時代の強かった時代がついつい思い出されます。そんな時、本書が話題になっており、手に取りました。 スポーツ紙の記者である著者が、取材を通して見た、落合監督に関するルポ、スポーツドキュメントなんですが、各章をシーズンごとに、一人の選手やスタッフなどを取り上げ、解任されるときまで描く本書は、その枠を越え、ミステリーというか、謎解きのようで、そして感動を呼ぶストーリーでもあります。当時を知る、中日ファンはもちろんのこと、多くの人に読んでいただきたいと思います。 落合監督のようなリーダーシップは、なかなか真似できるものではありません。ただ、自分が目指す理想をどのように実現しようとするか、そのひとつの方法として見習うべき点は多いと感じます。 <目次> 第1章 川崎憲次郎ースポットライト 第2章 森野将彦ー奪うか、奪われるか 第3章 福留孝介ー二つの涙 第4章 宇野勝ーロマンか勝利か 第5章 岡本真也ー味方なき決断 第6章 中田宗男ー時代の逆風 第7章 吉見一起ーエースの条件 第8章 和田一浩ー逃げ場のない地獄 第9章 小林正人ー「2」というカード 第10章 井手峻ーグラウンド外の戦い 第11章 トニ・ブランコー真の渇望 第12章 荒木雅博ー内面に生まれたもの

Posted byブクログ

2021/11/13

12名にスポットをあて、落合監督のしてきたことを解説。文章が上手なんでしょうね、夢中で読んでしまいました。 仕事の向き合い方を考えさせられます。背筋が伸びました。

Posted byブクログ

2021/11/13

若い子達に「オススメの本」を聞かれたら、スポーツ選手等、勝負師の本は面白いよ、と答えている。 仕事に対する覚悟の重さ・深さが、サラリーマンとは桁が違う。 本書は、当時の選手・フロントとのエピソードを通して、落合博満という理解不能で嫌われがちな男と、落合中日が何故強かったのかを浮...

若い子達に「オススメの本」を聞かれたら、スポーツ選手等、勝負師の本は面白いよ、と答えている。 仕事に対する覚悟の重さ・深さが、サラリーマンとは桁が違う。 本書は、当時の選手・フロントとのエピソードを通して、落合博満という理解不能で嫌われがちな男と、落合中日が何故強かったのかを浮き彫りにしていくドキュメンタリー。同時に、ドラゴンズ担当記者で当時ペーペーであった筆者が、落合氏に触れる中で成長して行く物語でもある。 まず私個人の理由で残念だったのが、熱心とは言えないが落合さんのファンであるが故に、当時よりもいろいろな事を自分が知ってしまっていることだ。 例えば落合さん自身の著書、YouTubeでの映像(森繁和さんとの対談、TV出演時の映像等)などで、監督当時の「薄気味悪さ」や「ミステリアスさ」が自分の中でかなり薄まってしまっている。 それを知る前にこの本を読んでたらもっと衝撃的だっただろうなぁと思う。 しかし、もちろんそれがこの本の価値を落とすことには全くならない。著者にとっては今だから語れるという部分もあるのだろうし、様々な情報を知っていてなお初めて聞く話もたくさんあるし、知っている話でさえ筆力でリアルに迫ってくる。落合博満監督は、そして落合中日は、まるでプリズムのように、光を当てる角度で違った見え方をする。 川崎投手、森野選手(と立浪選手)、荒木選手など、痺れるエピソードも多く、読んでいる電車の中で涙を堪えることも多々あった。 日本シリーズの山井投手完全試合未遂事件のストーリーは、岡本投手や森繁和コーチの視点とエピソードを加えることで、また違った見え方がした。 そして何より、筆者が1人で、体当たりでぶつかって行ったからこそ見えた落合博満という男の様々な姿・・・まさに著書渾身の一冊だと思う。 久々にのめり込んで一気に読み通した本。

Posted byブクログ

2021/11/11

スポーツ新聞の記者による、落合博満氏の監督時代を書いたノンフィクション。12人の選手、スタッフの視点から落合博満の人物を浮き彫りにしていく。 私は野球が好きで、監督・落合博満がとても好きであった。確かに当時はテレビからもベンチで動かず愛想もなく、ただ事実を淡々と述べる印象であっ...

スポーツ新聞の記者による、落合博満氏の監督時代を書いたノンフィクション。12人の選手、スタッフの視点から落合博満の人物を浮き彫りにしていく。 私は野球が好きで、監督・落合博満がとても好きであった。確かに当時はテレビからもベンチで動かず愛想もなく、ただ事実を淡々と述べる印象であった。しかし、中日は強かった。強くなる根拠があったような気がした。 当時の新聞やニュースは落合監督の裏側を報道することはあまりなかった。そのため、勇退後の落合が書いた著書や、森繁和コーチが書いた著書など色々読んだ。 近年プロ野球OBのYouTubeなども多くなった。特に2000年代に活躍した方々が多くYouTubeをやっているため、当時の話をよく聞く。 おそらく落合博満が好きである人間にとって、この本のエピソードは知っている内容も多いだろう。ただ、時系列に繋いでいくと、落合監督や周りの移り変わりがよくわかる。 新聞記者である著者と、選手・スタッフの視点が交互に展開されていく。選手の視点は、もちろん取材やインタビューをもとに作られていると思うが、少々著者の主観やストーリー仕立てが入っているように感じた。 しかし、落合博満の野球観、リーダー観をよく表していると感じた。もう私が少し歳を重ねたらさらに共感や勉強になることがでてくると感じた。

Posted byブクログ

2021/11/11

どうしたら人間ここまで強くなれるのだろう? 球団のため、監督のために野球をやるな、自分のために野球をやれ、勝敗の責任はオレがとる、お前らは自分の仕事の責任を取れ、か…。

Posted byブクログ

2021/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一気に読んだけど・・・そして、面白かったけど・・・。落合博満の中日監督時の話。語らない、連まない、孤独・・・個人の生き方としては悪くはないんだけど、トップとしてはやっぱりどうなの?  選手の立場から考えてみたらわかる。左遷されたのに、その理由は語られない。自分で考えろ・・? 部下にとっては、理由もわからなく左遷される。疑心暗鬼が渦巻く。ある意味パワハラ。恐怖による支配。ありえない。  長続きするはずがない。  語らないから、結局は著者の想像だったり、忖度だったり。後付けの解釈。それってどうなんだろう? フィクション?  これは美談ではない。恐怖による支配だって、短期的には成果は出る。それは、歴史が証明している。でも、崩壊する。  8年間でリーグ優勝4回、日本一1回。中日ファンはあの時代をどう思っているんだろうか? 強かったのに、どうして球場へ足を運ばなかったんだろうか? それは、書かれていない。

Posted byブクログ

2021/11/06

大好きな一冊、清原和博への告白の作者鈴木忠平氏の新作。 三冠王を複数回獲得した野球界のレジェンドであり、なおかつ異端者とされる落合博満を描いたノンフィクションとのことで読む前からとても楽しみにしていた本書。 一章目から最後までその期待を裏切らず、この本を読みながらすごすひとときは...

大好きな一冊、清原和博への告白の作者鈴木忠平氏の新作。 三冠王を複数回獲得した野球界のレジェンドであり、なおかつ異端者とされる落合博満を描いたノンフィクションとのことで読む前からとても楽しみにしていた本書。 一章目から最後までその期待を裏切らず、この本を読みながらすごすひとときはとても幸せな時間でした。 厚めな本ですが、早く終わらないで欲しいと思えた本は久しぶりでした。 著者の各章の締め方が素晴らしく、毎章の読後に余韻を残してくれます。 こういう本にはあまり出会えないのですが、事実は小説より奇なりをそのまま体現したようなノンフィクション。 今年のベスト。 野球好きでなくても誰にでもオススメしたい。

Posted byブクログ

2021/11/04

落合監督はシンプルだ。 合理的なものを詰め込んだ野球。 その場限りの感動ではなく日々積み上げてきた地道な期待値から生まれる勝利。 ただその勝利が世間や野球界から求められているものではなかったのかもしれない。 多くの人がお涙頂戴の感動野球を求める。 その中、プロとは何か突き詰めた野...

落合監督はシンプルだ。 合理的なものを詰め込んだ野球。 その場限りの感動ではなく日々積み上げてきた地道な期待値から生まれる勝利。 ただその勝利が世間や野球界から求められているものではなかったのかもしれない。 多くの人がお涙頂戴の感動野球を求める。 その中、プロとは何か突き詰めた野球が落合野球なのではないか。

Posted byブクログ

2021/10/31

落合がいなくなって中日は元に戻った。偉大な監督でも恒久的に変えるのは難しいのね。打ち上げ花火に終わったのは残念、巨人ファンとしては楽になったけど。原は落合の前では蛇に睨まれたカエルだった。落合には巨人の監督もやってもらいたかった。

Posted byブクログ