ブルースRed の商品レビュー
釧路を舞台に死んだ義父の残した夢の後を生きるような莉菜。裏社会を支配しながら影山の血をひく武博を政治家にするため手を回しクールに生き抜く。この目的のためには手段を選ばないところ、そして垣間見える優しさが人として哀しい。 ラストの引き際は本当に見事。
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懐かしい釧路とマッチした不思議な空気感。どこかで破裂するのではという漠然とした不安と期待で読み進んだが…。まったく展開予想できないワクワク感、萎んでしまった。後味は悪くはないから、マッ!いいか!
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読み始めた途端、夜の歓楽街、ヤクザ、政治家、裏社会、女、男。いや~苦手な桜木さんと思ったら。。。読み進めるうちに、これはこれまで読んだ桜木さんとはちょっと趣きが異なり、珍しい女性が主人公のハードボイルド小説でノワール小説でした。そう理解すればそれなりに面白く、確かに桜木さんの文体...
読み始めた途端、夜の歓楽街、ヤクザ、政治家、裏社会、女、男。いや~苦手な桜木さんと思ったら。。。読み進めるうちに、これはこれまで読んだ桜木さんとはちょっと趣きが異なり、珍しい女性が主人公のハードボイルド小説でノワール小説でした。そう理解すればそれなりに面白く、確かに桜木さんの文体とも良く合います。 バサバサと切り裂くように描き、必要以上に語らない。その隙間は想像で埋めて行くしかないのですがそれもまた面白く。もっとも読後に知ったのですが、この作品は主人公・影山莉菜の亡義父・ヒロトを描いた『ブルース』の続編だそうで、確かにヒロトがらみの背景が判り難くい。とはいえ、この一冊で充分に独立した長編です。 物語全体の背景である都市や歓楽街の衰退、政治家などの関係の描き方が不十分なため、全体像よりも、それぞれの場面での主人公や脇役、個の想いや動きは面白さばかりになってしまうのが残念です。
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ブルースの続編。 湿っぽい釧路の情景を前作同様に うまく表現されている。 前作の昭和感と比べると時代が 進んだこともありノスタルジーをあまり感じず。 そもそも北海道は故郷ではないですが。 この作品にら限らず、 2冊作目のハードルは高い。
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前作「ブルース」を知らずに本作を読了。影山莉菜と影山博人、弥伊知たちの関係性が徐々に明かされて面白くなってくる。武博に執着する理由は理解できたが虚しさもあり。罠の掛け合いが見せ所だ。
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ブルースの続編、その後といったところ、以前読んだ記憶が断片的に思い出されるが、今回の主人公・莉菜の前作の記憶がおぼろげだ。 読み進める中で、きな臭い危うい感が漂いながらも、政治家にする目的がよくわからず肩透かしのような。
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『ブルース』の続篇。影山博人の娘である莉菜が主人公のため、順番に読んで正解だった。前作とは異なり、今回はすべて莉菜の目線で語られる10篇で構成されている。影山博人亡き後の釧路でなにが起きているのかがメインなんだが、そもそも博人の存在の意味がよくわからない。いわゆる“ドン”として君...
『ブルース』の続篇。影山博人の娘である莉菜が主人公のため、順番に読んで正解だった。前作とは異なり、今回はすべて莉菜の目線で語られる10篇で構成されている。影山博人亡き後の釧路でなにが起きているのかがメインなんだが、そもそも博人の存在の意味がよくわからない。いわゆる“ドン”として君臨していたようだが、そこがすっぽり抜けてしまっているのでその死の影響も、後を継いだ莉菜への態度もイマイチわかりづらかった。
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「女のワルには出来ない事はない」と決して感情を出さない生き方 顔に自信があるとすぐ飽きられる。自分はどんな時も顔に出さない 不細工が不満そうな顔すると見られたもんじゃない。女に不自由しない男はおかしな趣味が有るかも、だから嫉妬だけは顔に出すまい最後は思いが伝わったかと思う莉奈...
「女のワルには出来ない事はない」と決して感情を出さない生き方 顔に自信があるとすぐ飽きられる。自分はどんな時も顔に出さない 不細工が不満そうな顔すると見られたもんじゃない。女に不自由しない男はおかしな趣味が有るかも、だから嫉妬だけは顔に出すまい最後は思いが伝わったかと思う莉奈から弥伊知へ、
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読み始めて、この作品は『ブルース』という作品の続編だと言うことが分かり、先に『ブルース』を読むべきだったと思いつつ読み進めていくうち、記憶の中に『ブルース』の内容が蘇ってきた。そうだ、自分は既にその作品を読んでいたのだった。 本作品は、釧路に暗躍していた影の大物・影山博人の夫人の...
読み始めて、この作品は『ブルース』という作品の続編だと言うことが分かり、先に『ブルース』を読むべきだったと思いつつ読み進めていくうち、記憶の中に『ブルース』の内容が蘇ってきた。そうだ、自分は既にその作品を読んでいたのだった。 本作品は、釧路に暗躍していた影の大物・影山博人の夫人の連れ子である莉菜の物語である。博人の死後、徐々に影山という名前が通用しなくなり、釧路から去って瀬戸内に暮らすようになるまでの莉菜の人生を追っている。冷静さ(冷酷さというと冷たすぎるように思える感情)と情念の二面を表裏一体として持ち合わせていた莉菜。作品の始まりと終わりとでは最低でも10年は経っていると思われるのだが、莉菜の心情には老いというものが感じられない。それを作品の本質と捉えるかどうかが鍵になるかも知れない。ただし、作品の結末がやや安易な内容であるように感じられたのが残念。
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前作「ブルース」で苛酷な少年時代を過ごし釧路に流れ着き蹂躙していた影山博人の義理の娘、莉菜。博人の遺志を受け継ぎ金と欲望を渦巻きながら釧路の街を裏から支配する。権力、愛憎や嫉妬心が見え隠れする冷酷な莉菜であるが、武博を代議士に歩ませようとする意図も野望のひとつだったのか。「女のワ...
前作「ブルース」で苛酷な少年時代を過ごし釧路に流れ着き蹂躙していた影山博人の義理の娘、莉菜。博人の遺志を受け継ぎ金と欲望を渦巻きながら釧路の街を裏から支配する。権力、愛憎や嫉妬心が見え隠れする冷酷な莉菜であるが、武博を代議士に歩ませようとする意図も野望のひとつだったのか。「女のワルには、できないことがない」と決して感情を吐露しない生き方。そして、ようやく博人の亡霊に解き放たれ釧路を旅立ち辿り着いたのは瀬戸内の島。終始ドロドロとした侘しさの残る話だったが弥伊知への思いは伝わったように思う。
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