尼将軍 の商品レビュー
2022年の大河ドラマを今から楽しみにしている。 三谷幸喜が描く「鎌倉殿の13人」。 頼朝死後、合議制で治められた鎌倉幕府が舞台となる。 この本の帯にもちゃっかりうたわれている。 「鎌倉殿の13人」を差配した影の主役、北条政子! 実際、将軍以上の権力を持って、 政治に権力闘争に力...
2022年の大河ドラマを今から楽しみにしている。 三谷幸喜が描く「鎌倉殿の13人」。 頼朝死後、合議制で治められた鎌倉幕府が舞台となる。 この本の帯にもちゃっかりうたわれている。 「鎌倉殿の13人」を差配した影の主役、北条政子! 実際、将軍以上の権力を持って、 政治に権力闘争に力を発揮した模様が描かれる。 それにしても何と血生臭い時代だろう。 最後まで権力の座にあり続けたのは、 北条政子と北条氏だけかもしれない。 その維持のために、 多くの有力御家人が亡き者にされる。 どんなに功績があろうと、 権力にとって邪魔になった刹那、 嫌疑がかけられるやいなや滅ぼされる。 その対象は将軍であっても例外ではない。 北条政子の立場で見つめると、 自ら望んだわけではなく、 幕府を守るための必然の行為のようにも見える。 激しい運命に逆らおうにも、 抗うことができなかったと。 でも間違いなく、北条政子はその中心に生きた。 もっと違うやり方だってあったはずだ。 違う道だってあったはずだ。 本当はどんな人だったのだろうか。 何を想い生き抜いたのだろう。 切ない。
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