廃遊園地の殺人 の商品レビュー

斜線堂有紀(著者)

2021/12/04

廃遊園地と言う設定がめずらしかった。
トリックや動機など、ちょっとしっくりこない感じもあった気がする。
廃遊園地と言う設定で誤魔化されてるかも。
主人公がフリーターのコンビニ店員で、職業ならではのスキルで解決していくのが面白い。
ただ、名前が覚えにくい。

2021/11/28

読む前に期待値をあげすぎてしまったらしく、結果的に話をうまく楽しめなくなった印象が。
廃遊園地という魅力的な舞台を生かしきれておらず、トリックの細かいところや犯人の動機に納得がいかない部分が残ってしまった。誤植なのか分からないが、アンフェアと思われる表記があったのも気になるところ。

2021/11/22

「楽園とは探偵の不在なり」に続いて、設定が面白い作者さんだなーと思いました。
個人的に遊園地の園内マップが付いているのがとても良かったです。
ただ色々盛り合わせが出てきたのにちょっとずつしか食べれないような、何か物足りなさを感じました。
もう少し異様さを感じたかった気がします。ただ設定は興味深かったです。

2021/11/21

二十年前にプレオープンの際、銃乱射事件で廃園となった遊園地に廃墟好きが10人ぐらい集められた。

事件が起こる。12メートルぐらいある鉄柵にマスコットの着ぐるみを着た状態で園の責任者が死体で見つかる。

ジェットコースターでバラバラ死体。

ミラーハウスで焼死体。

犯人は当時ミラーハウスで働いていた人。

2021/11/18

廃墟の遊園地、閉ざされた中で起こる殺人事件。どんどん暴かれて行く過去に起こった事件や消えてしまった村にまつわる人のエピソード。

設定が面白くて明かされる事実が繋がっていき飽きずに読めた！

ただ登場人物の名前が難しくて何度も読み仮名を見返さないと読めなかったり、頭に入らなかったり…

人が殺されるのもかなり読み進めてからで、2人目、3人目もサクッと殺されて印象が薄かった（1人目が印象深すぎたのかなぁ）

十嶋庵についても主人公について謎の余韻があって、続きがあるのかな？と気になる終わり方だった！　

2021/11/18

曰く付きの廃遊園地で起きる連続殺人。舞台を活かしたギミックとトリック、そして雰囲気と世界観が最高でした。

装丁、見取り図となるイリュジオンランドのパンフレットも読む前からかなりテンションが上がりました。こういうこだわりとても好きです。

2021/11/03

廃遊園地で発見された串刺し死体。
舞台の魅力だけじゃなくしっかり不可能と不可解が強調されてたので新本格の文脈だったなあ。
サバイバル能力高めの探偵役も、彼が背負うノスタルジーも廃墟と結びついていて良い。
謎解き部分が今ひとつちぐはぐに感じられて残念。

舞台も広く使われてて小道具も見せかけじゃなかったし、上手と言えば上手、引っかかる部分があるのは犯人側の心情とかが描写され切ってないからかなあ。
根幹のロマンに僕がそこまでシンパシー感じてないのもある。
でも小手先のどんでん返しを読まされるより断然良い。
総じて生意気な感想で申し訳ない。

2021/10/29

斜線堂さんの作品は異形コレクションでの短編があまりに鮮烈な恐怖体験だったのでとっても期待して読みました。

ちょっと期待しすぎちゃったかもしれないです。でも廃遊園地の舞台はすごく好みだし、探偵役の主人公もコンビニ店員であることのスキルを存分に活かしていて結構好きでした。

割とさらりとしたミステリで、読みやすく淡々と読めました。

2021/10/24

クローズドサークル好きのわたしにとって、廃虚とのコラボは新鮮だった。表紙のうさぎ(廃遊園地のマスコット、ギャニーちゃん)が何かのカギを握っていることは、手にとった瞬間から分かった。正に帯にある、この推理、未体験ゾーン。である。

遊園地といった子どもも大人もワクワクする場所、人が集まり賑やかなイメージの場所の表と裏。廃れると一瞬でその裏側になる。

そこで始まる殺人。動機は他に手立てがなかったのかと悔やんでしまう。狂った歯車は気づいた時には一気に加速していた。

巻き込まれる形になった主人公。
その彼もまた訳ありだった。
彼が廃墟マニアになった理由。
何とも言えない虚無がわたしを襲った。

伏線もキレイに回収されてあったし、全体的に読みやすかった。ひとつ、期待外れ？だったのが十嶋の正体だ。
もうちょっと期待を裏切ってくれても良かったのになぁ、と。大どんでん返しというわたし好みの展開を考えてしまった。

2021/10/23

whyに納得がいかないのですが、探偵役が好みだったのでよしとします。続編がありそうなラストだったので期待したいと思います！