謎ときサリンジャー の商品レビュー
作品が発表された順番だったり、17年間の空白なども読み解きの鍵になってる。 ドラえもんに連れられて、タイムマシンで冒険してるような気持ちになった。
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こんな切り口で本を読み解く。思いもかけなかった世界へと連れて行ってくれた。 最後の拳銃の一発が禅の公案、拍手の真理へと繋がり、ビー玉遊びやビリヤードと玉の触れ合う(meet)ことへの固執に昇華する。 奥深い世界で、面白かった。
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ここまで読み込んでいく姿勢がすごい。原作を読み直しながらこの本を読み返す必要がある。この本自体がミステリー。
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面白かった〜!これくらい読み込めたら、楽しいよね。言われてみれば、なるほどそうだよねそうだよね、と思うし、新たな疑問も湧いたり、確認したくなったり。 ”読みきれない”読みの楽しさよ!
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小説を読むとはこんなにもスリリングな体験だったのか!、という思いを与えてくれる驚愕の書。ただでさえ謎が多い作家、サリンジャーの傑作「バナナフィッシュにうってつけの日」を主軸に、グラス家の謎、そしてサリンジャー自体の謎に迫る文学評論。 短編集『ナイン・ストーリーズ』の冒頭を飾る「...
小説を読むとはこんなにもスリリングな体験だったのか!、という思いを与えてくれる驚愕の書。ただでさえ謎が多い作家、サリンジャーの傑作「バナナフィッシュにうってつけの日」を主軸に、グラス家の謎、そしてサリンジャー自体の謎に迫る文学評論。 短編集『ナイン・ストーリーズ』の冒頭を飾る「バナナフィッシュにうってつけの日」では、グラス家の長男でシーモアが動機不明の拳銃自殺を遂げる。この長男の自殺は残る兄妹たちに大きな影を投げかけ、続く『フラニーとゾーイ』などの様々な作品を貫く1つのモチーフとなっている。 しかし、本当にシーモアは自殺だったのか?、という問から本書は始まる。この謎を解き明かすために本書では徹底的に緻密なテキスト読解が行われていく。本書のスリリングさとは、非常に高いレベルでのテキスト読解という文学批評そのものが、1つの謎を解き明かすというエンタメ的な”謎とき”の面白さを包含している点にある。 京大文学部の名誉教授でありアメリカ文学の巨匠、若島先生も帯で「興奮した」というコメントを寄せているが、もうその通り。スリリングすぎて頭がクラクラする驚愕の一冊。
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