たましいの移動 の商品レビュー
詩集 第27回中原中也賞受賞 特徴として ・各章ごとの文字数の少なさ・語彙の簡潔さ・口語体で、割と意味の通った語りかけ が挙げられ、ポップで読み心地が良く、詩を言葉そのままの意味として受け取りやすいし、大衆に開かれているような印象 でも、軽くは読めないし、迫真の詩だとおもった...
詩集 第27回中原中也賞受賞 特徴として ・各章ごとの文字数の少なさ・語彙の簡潔さ・口語体で、割と意味の通った語りかけ が挙げられ、ポップで読み心地が良く、詩を言葉そのままの意味として受け取りやすいし、大衆に開かれているような印象 でも、軽くは読めないし、迫真の詩だとおもった . (一部抜粋) 日々は祈り、いつもってなに? 絶え間のない変わりの洪水 いつか教えて あのときほんとはどう思ってたのか でもね なにごとも 限度がある 『レモンサワー日和』 遠くのことをしらない わたしは遠くに行ったことがない 近づくとすぐに なくなる 遠くは 『渦れる』 仮住まいの 適当な 中継地点にいるという安心が好きだった 『たましいの移動』 . "わたし"が、次の瞬間には"わたし"ではなくなる残酷さ。 動きたいのにおもうように動けないこと 瞬間にとどまりたいのに時はそれを許してくれないこと とりかえしのつかない後悔 進んでも進んでもそこにつけないむなしさ からだとたましいの不釣り合い つねに変わって、生きていくしかないのは、ときにつらいと思った。水のように、海のように、きれいに光を吸って生きれたら . 冷たいものが舌を触りまっすぐに 背筋をなぞること。水がみたい、 おおきな水が、 わたしはいつか海にかえるのだ。 『ode to the separte seas』
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