ほろよい読書 の商品レビュー

アンソロジー(著者),織守きょうや(著者),坂井希久子(著者),額賀澪(著者),原田ひ香(著者),柚木麻子(著者)

2022/10/14

やっぱり原田ひ香と柚木麻子の２作が面白かった。
特に「barきりんぐみ」は爽快だった。「初恋ソーダ」でモヤモヤした分、スカッとした。
「barきりんぐみ」保育園のママ友達のオンライン飲み会のミーティング名。パパもじいじもいる。彼らはコロナ禍の子育て中で、言いたい事も言いあえて、お互いにフォローしあえる素敵な関係だ。
初めはワイワイ騒いでいるオンライン飲み会に馴染めなかったバーテンダーの有野も、皆んなの事情を少しずつ理解し、色んな形でお酒を提供していく。興味深いお酒の飲み方もあった。つくづくお酒が飲める人がうらやましいと思う。

2022/10/03

お酒を題材としたアンソロジー。
どの作家さんも初めて読みましたがどの作品も良かった…。特に好きなのは「ショコラと秘密は彼女に香る」でした。

2022/09/23

　新型コロナで保育園が休園という事態に陥った時に営業できずにいるBARの店長などが助け合ってZOOMでどうやったら上手く行くか話し合う物語でした。

2022/09/19

全員初めて読む作家さん。
タイトルが良い。それで手に取った。

織守きょうや さん「ショコラと秘密は彼女に香る」が一番好き。すぐ想像は付くのだけれど、ラストが良かった。

「初恋ソーダ」の主人公が作っている果実酒はとっても美味しそうだった。飲んでみたい。

2022/09/12

お酒があったからこそ話せたこと、言いたくなかったこと、気づいたことなど、それぞれの描写で、描かれているのがとても素敵でした。

日本酒やウイスキー、果実酒など、お酒が好きな方や雰囲気を楽しみたい方にはぴったりの短編集でした！

いい意味でも悪い意味でも、人の胸の内をを引き出す魔法のような力がお酒にはあるんだな、とどのお話を読んでも思いました。
特に、「ショコラと秘密は彼女に香る」と「定食屋「雑」」のお話が好きでした。。
全部のお話が良すぎたのですが、この二つは特に面白かったので、ぜひ読んでほしいです、、ショコラの秘密は衝撃でした。。

「定食屋「雑」」【P.237】の一度は愛し合ったかんけいなのに、プツッと糸が切れてしまうと、人は相手に対してこんなにも冷たい言い方ができてしまう。。その痛みが心に沁みました。

きっとこの本を読めば、大切な人とお酒を飲みたくなると思いますよ。そんな本でした。

2022/09/05

５つのお酒にまつわる短編集。まつわる・・・ではないな。小説のなかにお酒が小道具として登場する。
織守きょうや「ショコラと秘密は彼女の香る」
坂井希久子　「初恋ソーダ」
額賀澪　　　「醸造学科の宇一くん」
原田ひ香　　「定食屋『雑』」
柚木麻子　　「bar　きりんぐみ」
2021年8月が第1刷発行なので、舞台は現在。コロナ禍の話あり、大学生の話あり、さりげなくセクシャリティの話題もあり、まさに、今が旬の短編小説たち。
わたし、お酒はほとんど、いや全くといっていいほど飲めないので、お酒っておしゃれやなぁ～とずーっと思って憧れています。お酒の入ったチョコとかなら、まだ食べられるかな。短編小説といいつつ、けっこう1作読み終わると、どっしり満足感を得たので、中編小説というべきか。（そんなカテゴリーはあるのだろうか。調べたら、厳密な文字数による違いはないらしいです）
原田ひ香さん、おいしいもの系の小説をたくさん書かれているので、本屋さんで横目で見つつ、初読みでした。あ～、この話一番好きかも。
こうやって、何人かの作家さんが書いた本で、新しい作家さんの文章に触れ、また他のものも読んでみようかなぁ～と広がっていくので、こういうスタイルで読まず嫌いを減らしていくのもありですね。

2022/08/28

どのストーリーもすごく人間味が溢れてるのと、お酒が色んな形になって出てきてとっても美味しそうだったのと、ご飯もまた美味しそうだった！
やっぱり食って生活の中で大切な一部だし、思い出の一部になるんだなーと思った。
知らないお酒ってたくさんあって、知らない飲み方もたくさんあって、もっと出会ってみたい！
こういう食が織り交ぜられているお話しって食欲そそられる！！！（ファスティング中に読む物ではなかったな…笑）
1日1話寝る前に読んで癒されて、ああ自分もまた明日を生きて美味しいご飯に美味しいお酒を飲みたい、と思える1冊でした！

・洋酒を使ったお菓子（ショコラと秘密は彼女に香る）
・手作りの果物酒（初恋ソーダ）
・日本酒の飲み比べ（醸造学科の宇一くん）
・定食屋のコロッケにビール（定食屋「雑」）
・家のあり物でのカクテル（bar きりんぐみ）

とっても食べたい！飲みたい！

2022/08/24

お酒をテーマにしたアンソロジー。
人とのコミュニケーション、作るのにかける時間、ストレスの発散ーー。お酒を通じて、それぞれが大切にしているものが透けて見える一冊だった。

好きの度合いも、楽しみ方も、みんな違う。
自分の「普通」を押し付けるのではなく、相手の「普通」を尊重したい。

坂井希久子さんの『初恋ソーダ』、額賀澪さんの『醸造学科の宇一くん』が好きだった。
来年は、梅酒を仕込んでみようかなあ。

2022/07/31

ショコラと秘密は彼女に香る　織守きょうや
初恋ソーダ　　　　　坂井希久子
醸造学科の宇一くん　額賀澪
定食屋「雑」 原田ひ香
bar きりんぐみ　　柚木麻子

5人の作家によるお酒をテーマにした短編作品。
短編なので、どれもさらりと読めてしまいます。

個人的に好きだったのは、雑ときりんぐみ、です。

2022/07/29

江國さん以外で久しぶりに好きな小説。
5つの短編集の中でも色々なお酒の飲み方、付き合い方、見方があっておもしろい。

洋酒のスイーツ食べたいな。