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かっこよくて、感謝されて、実はクリエイティブ。介護の会社に就職したら最高にイケてる職場だった の商品レビュー

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2024/10/04

【概略】  「辛い」という言葉が真っ先に連想されがちな介護職、しかしそれでも介護職にやりがいを見出す方達がいる。そのやりがいの源泉にあるものは、一体何か?本書では8つのストーリーを下敷きに、介護職が内包する魅力を語ります。 2024年09月20日 読了 【書評】  「プレゼンは...

【概略】  「辛い」という言葉が真っ先に連想されがちな介護職、しかしそれでも介護職にやりがいを見出す方達がいる。そのやりがいの源泉にあるものは、一体何か?本書では8つのストーリーを下敷きに、介護職が内包する魅力を語ります。 2024年09月20日 読了 【書評】  「プレゼンはストーリーで語れ」がギュッと詰まった本だね。当然ながらそんなに明るい局面ばかりじゃないのは、物事すべからくそうなのだけどね。  この介護系の本(これで5冊目かな)に触れる理由は、介護施設からの研修オファーを頂戴したからで。オファーを頂戴して1冊目、2冊目、3冊目と触れている間には、自分のパーソナルスペースには介護の要素は皆無だったのだよね。ところが、その影は少しずつ近づいてきてたよ。高熱が原因だったみたいだけど、父親が少しおかしな発言をするように。「ついに、きたか」というのが真っ先に湧き上がった感情。幸いにして熱がひいたらまた元に戻ったけれど、そういうゾーンに入ってきたのだと思ったね。  そういった周囲の環境の変化を感じながら本書を読む。キーワードは「尊厳」な気がする。おそらくは、めちゃくちゃ不安な気がするのだよね・・・介護をされる側の人達って。恐怖という言葉を使ってもいいぐらい。そんな不安にあふれる入所者さん達の心理的安定性を高めていくことがカギになるような気がするのだけど・・・なんていうことを感じたし、研修のカギを見つけた気がする。  問題は、まだ自分が机上の空論(「空」ほどまでには到達してないね)な状態で、現場の皆さんの苦しみをわかっていないことだな。前述の父親への対応などからしても、それがわかる。「お父さん、ウチの犬の名前(おはぎ)わかる?」と、たまに聞いたりするが、これすらもきっと本人からしてみると気に入らないと思うのだよね。こういった何気ないギャップの蓄積が、お互いのストレスになったりすると思うから。  そういった現実の部分を抜きにして本書の部分に戻るのだけれど、各章に盛り込まれたストーリーが本当に秀逸で。もちろん実際のお話そのものが素敵なのは間違いないのだろうけども、ライターの方の筆力が素晴らしい。ストーリーテリングという観点からも、読んでみるとよいかもと思ったよ。

Posted byブクログ