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見知らぬ人 の商品レビュー

3.6

58件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

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2021/08/26

怪談を軸に視点を変えて描かれる構成が独特で面白かった。 ただ、帯に【この犯人は見抜けない!】と書かれていたため、逆に早々に目星がつき、案の定その人が犯人だったのが非常に残念。犯人探しだけがミステリ読書の目的ではないし、無駄なネタバレは要らないです。

Posted byブクログ

2021/08/23

この犯人は見抜けないとうたい文句にありMWA賞受賞作とあるから期待してしまいましたが残念でした。 犯人の隠す方法は物語りに殆ど登場させなければ良いでしょう、そうすれば読者は気づかない、気づきにくいでしょう、その際重要なのが動機です、その動機の描写が巧妙、絶妙だと予想外で引き込まれ...

この犯人は見抜けないとうたい文句にありMWA賞受賞作とあるから期待してしまいましたが残念でした。 犯人の隠す方法は物語りに殆ど登場させなければ良いでしょう、そうすれば読者は気づかない、気づきにくいでしょう、その際重要なのが動機です、その動機の描写が巧妙、絶妙だと予想外で引き込まれていきますが本作品は動機が残念であり各キャラクターとの交わり方も無く枠外から犯人も持って来た印象しか残りませんでした、また語り中の描写がうるさいほどあり鬱陶しい位です。描写が多いから人物像はイメージできますが、意識が人物形成に偏り過ぎてしまい物語りのスピード感は失われていわゆる、ダラダラ読になる典型的な作品とあたしは感じてしまった。

Posted byブクログ

2021/08/14

煽り文句が間違ってると思う。 英国女流でゴシックときたらこういう風にしかなり得へん気もする(勝手なイメージ)。

Posted byブクログ

2022/04/20

ゴシックホラー調の作中作、フーダニットのミステリー、そして立体的な人物描写の三本柱が織りなす多層的な作品で、著者のこだわりやきめ細やかさが随所に感じられるものの、視点人物三名のねちっこい心情描写に加え、彼女らの生活スタイルが詳細に書き込まれている所為でテンポ感が悪く、些か冗長。確...

ゴシックホラー調の作中作、フーダニットのミステリー、そして立体的な人物描写の三本柱が織りなす多層的な作品で、著者のこだわりやきめ細やかさが随所に感じられるものの、視点人物三名のねちっこい心情描写に加え、彼女らの生活スタイルが詳細に書き込まれている所為でテンポ感が悪く、些か冗長。確かに真犯人は意外な人物なのだが、そのあまりに薄っぺらい犯行動機が興を削ぐ。ここまで散々引っ張った挙句にその着地点はちょっと納得し難いな。ディテールやギミックも勿論大切なのだが、結局は作中作と本編の関連が薄いのも何だかモヤモヤする。

Posted byブクログ

2021/08/10

有名作家だったホランドの小説『見知らぬ人』。その内容に似た殺人が起こる。そしてホランドを研究しているクレアの周りで事件が続く。クレアとその娘ジョージー、刑事のハービンダーの三人の女性で語られ進む。一緒に推理していくように手がかりが提示されていく。それでも振り回されていくしそれがま...

有名作家だったホランドの小説『見知らぬ人』。その内容に似た殺人が起こる。そしてホランドを研究しているクレアの周りで事件が続く。クレアとその娘ジョージー、刑事のハービンダーの三人の女性で語られ進む。一緒に推理していくように手がかりが提示されていく。それでも振り回されていくしそれがまた面白い。三人の個性的な造形とほかにも脇にいる人物たちも個性があって飽きさせない。作中作で謎が深まると同時にまた事件。その展開と推理が魅力的。続編ではハービンダーが登場するらしいのでぜひ邦訳していただきたい。

Posted byブクログ

2021/08/06

ゴシックホラー短編を交え、スタイリッシュな英語教師と娘の生活を描き出し、そこに殺人事件を絡める、、数々の小説が散りばめられて、雰囲気は最高に好み。徐々に追い詰められていく緊迫感もあってハラハラしましたが、あの犯人、はー、と思わざるを得ません。たしかに伏線はありましたが、そんなあ、...

ゴシックホラー短編を交え、スタイリッシュな英語教師と娘の生活を描き出し、そこに殺人事件を絡める、、数々の小説が散りばめられて、雰囲気は最高に好み。徐々に追い詰められていく緊迫感もあってハラハラしましたが、あの犯人、はー、と思わざるを得ません。たしかに伏線はありましたが、そんなあ、あんな理由で、、、とごちゃごちゃ思ったりしましたが、好きな雰囲気楽しめたのでよかったです。イギリスのテレビ生活もよーくわかりました。

Posted byブクログ

2021/08/04

これ、犯人当てじゃなくね? 正直なんの興味もない、英国中産階級(?)の女性たちの生活と意見みたいなのが延々続くのに耐えて、ようやく待ちに待ったクライマックス、これから「犯人はこの人物以外の何者でもあり得ない。なんとなれば」てなロジックが炸裂するんだと思ったら、妙なとこから「物証」...

これ、犯人当てじゃなくね? 正直なんの興味もない、英国中産階級(?)の女性たちの生活と意見みたいなのが延々続くのに耐えて、ようやく待ちに待ったクライマックス、これから「犯人はこの人物以外の何者でもあり得ない。なんとなれば」てなロジックが炸裂するんだと思ったら、妙なとこから「物証」が出てきて「こいつが犯人だ」って何それ。 ロジックもトリックもないじゃん、これ。思わせぶりの怪奇短編も、雰囲気作り以上のものではないし。 速攻でブックオフに持ってくから金返せとは言わないが、読むのに掛かった時間を返してくれ。

Posted byブクログ

2021/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ビクトリア朝のイギリス文学に興味があるのならば、この作品を楽しめると、私は読み終えたときに思いましたねぇ。 いやぁ、楽しかったです。 ビクトリア朝の作家ホランドが書いた『見知らぬ人』の物語のように、彼の伝記を執筆中の英語教師のクリスの周りで殺人事件が起こり始める。 それは一見、見立て殺人のようなのだが……。 作品の中に出てくる『テンペスト』等からの引用は、この辺りが大好きな読み手を喜ばせるでしょうし、私もものすごく楽しかった! 日本ではこの作品はお披露目とのこと、続き、お待ちしております!

Posted byブクログ