神様の果物 の商品レビュー
いやいや終わってしまいました。 なんて面白かったんでしょう! 安吉や長門が京に帰るのに 了然尼が なつめにも 京にいって両親の墓参りをしておいで。 といいます。下石田村から兄の慶一郎も声をかけられ 一緒に京に向かいます。 両親の墓前に 最中の月 を供えたいというなつめに田鶴屋が台...
いやいや終わってしまいました。 なんて面白かったんでしょう! 安吉や長門が京に帰るのに 了然尼が なつめにも 京にいって両親の墓参りをしておいで。 といいます。下石田村から兄の慶一郎も声をかけられ 一緒に京に向かいます。 両親の墓前に 最中の月 を供えたいというなつめに田鶴屋が台所を貸してくれた。 出来上がった 最中の月 を九平治が味見をさせてくれ という。 わざの妙や味の奥深さは まだまだだが 優しく癒される味わいがある。 この味わいは修行しても手にはいるものじゃない。 その後 兄と京をたち 一旦 下石田村にいく。 そこで病人たちに会い 兄を医術に導いてくれた有賀先生の墓脇に 橘の木を見つける。 なつめは 自分の目指すお菓子は 人の心と身体を癒すものだと確信する。 これから なつめのお店作りが始まるのでしょう! 続編も読みたいですねえ!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最後、今までのあれこれがどんどん明らかになり、一気に話が進んでついにシリーズが終わってしまいました。 慶一郎と両親の謎は、ちょっと心苦しいけれど、何よりも恥を嫌う当時の武家の考え方だったのだろうか。恋の奴はいつの時代もややこしい。 江戸の最中の月はずっと醤油煎餅だとばかり思ってたのだが、最後、最中饅頭になることで、より軽い煎餅だったのだと、10巻も経って気づいた。 寒天を活用して、最中を生み出す長門の努力ありきの才能がかっこいい。 なつめが人を癒せるお菓子が作りたいと、最後、自分の神様の果物への道を見出して、具体的に自分のお店の検討までして、最初にあれやりたい、これやりたい病でさまよっていたとは思えない変化に、成長を感じました。 わたしもこれくらい成長したいもんだ。 なつめが両親にお供えした最中の月は思い出の味になったのか、より自分なりの最中の月を求めていくのか…
Posted by
初めて読む作者 篠綾子氏の本である。 女性時代小説が、好きであるので手にした本である。 江戸のお菓子屋で、主人公なつめ。 茶道を習っていたので、お正月の花びら餅が、出て来たりして、読み進むのだが、もう一つ、話の展開が、面白くない。 兄慶一郎が、京の生家で、起きた火事とその時の父...
初めて読む作者 篠綾子氏の本である。 女性時代小説が、好きであるので手にした本である。 江戸のお菓子屋で、主人公なつめ。 茶道を習っていたので、お正月の花びら餅が、出て来たりして、読み進むのだが、もう一つ、話の展開が、面白くない。 兄慶一郎が、京の生家で、起きた火事とその時の父母の死の内容も、もう一つ納得できない話。 慶一郎の父も、自分の息子を信用していなかったと言うのも、残念だし、息子の不始末を、家族一連で、死を持って償うやり方もおかしい。 武士として、お家の存続は、何を置いても、必須なのだから。 簡単に腹切りで、償いをさすのは、……? 読んでいて、初めて読んだけど:これが、完結編であることに気がつかず読んでいた。 もう少し、なつめの菓子への情熱や店の候補などや他の菓子職人の繋がりが、分かりにくかった。
Posted by
江戸菓子舗照月堂シリーズ完結。 少し駆け足ではあったけど大団円かな。 10年以上離れて暮らしていた兄の慶一郎ともわかりあえ、その兄と一緒に父母の墓前に参り、自身の手で作った最中の月を供えられた。 なつめが願いが叶うと同時に、 これからのなつめが行くべき道筋がくっきりと浮かんだ。...
江戸菓子舗照月堂シリーズ完結。 少し駆け足ではあったけど大団円かな。 10年以上離れて暮らしていた兄の慶一郎ともわかりあえ、その兄と一緒に父母の墓前に参り、自身の手で作った最中の月を供えられた。 なつめが願いが叶うと同時に、 これからのなつめが行くべき道筋がくっきりと浮かんだ。 人々が健やかになるような菓子を。 きっとなつめなら、自分だけの神様の果物を手にすることができるだろう。
Posted by
え!!? 急に終わり? そんな急に和解?? これからのナツメが面白そうなのに? 別シリーズで続きが読みたい 安吉がお父さんに会うシーンと 最後なつめと慶一郎の似てると話すシーンがちょっと泣ける
Posted by
これで完結の「江戸菓子舗 照月堂」シリーズ。 火事で両親を亡くし、兄とは離れ離れになったなつめは、京都から遠い江戸にやってきた。 了然尼を母親のように慕い、縁あって菓子屋に勤めることになる。それから菓子職人への道を進むのだが。 次々と登場人物が現れるが、完結編ではそれはひとりと...
これで完結の「江戸菓子舗 照月堂」シリーズ。 火事で両親を亡くし、兄とは離れ離れになったなつめは、京都から遠い江戸にやってきた。 了然尼を母親のように慕い、縁あって菓子屋に勤めることになる。それから菓子職人への道を進むのだが。 次々と登場人物が現れるが、完結編ではそれはひとりとして無駄がないことがわかる。 一番グッときたのは、性格が少し悪い安吉という職人見習いなのだが、京都へ修行に行き、幼いながら天才的な菓子職人である長門をしることで、成長。 今回の失明した父親との再会は涙を誘う。 篠綾子さんの得意とする「和歌」の世界と、和菓子の世界が融合した魅力的なシリーズでした。
Posted by
照月堂シリーズ堂々の完結編。 最終巻の題名は全ての始まりだった「最中の月」かな、と予測していたけれど見事に外れた。「なるほど、こういう趣向ね」と納得できる、完結編に相応しい名づけだった。 なつめと兄の再会がなり、火事の真相も明らかになったけど、予測通り「不幸な行き違い」だった...
照月堂シリーズ堂々の完結編。 最終巻の題名は全ての始まりだった「最中の月」かな、と予測していたけれど見事に外れた。「なるほど、こういう趣向ね」と納得できる、完結編に相応しい名づけだった。 なつめと兄の再会がなり、火事の真相も明らかになったけど、予測通り「不幸な行き違い」だった。肩透かしを食らったような、物足りない気分になる人もいるだろうけど、そこはこういう話なのでと納得していただくしかない。 なつめの「一人前の菓子職人になりたい」という夢が実現しないままの幕切れではある。それでも「体にも心にも優しいお菓子を作りたい」とはっきりビジョンを掴んでいる、成長したなつめに安心して読了できる。「あれになりたいこれになりたい病」であった一巻からよくここまで、と知らず微笑む終わり方だ。 後書きに「機会があれば」とあったので、またなつめたちに会える日を期待している。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最後の一巻となりました。 兄との再会。 照月堂と一鶴屋の菓子勝負。 そして何より両親の死の真相。 なつめの目指す菓子の未来。 大満足のシリーズでした。 古典の好きな私には物語に挟まれる和歌や神話も嬉しくて(^^) ときじくの香の実。 神様の果物。 胸がいっぱいになる作品でした。
Posted by
- 1