経営者が知っておくべきジョブ型雇用のすべて の商品レビュー
ジョブ型がなぜ日本企業で浸透しづらいのか、今後取り入れていくために検討すべきことは何か、非常にわかりやすく整理されており参考になった。もう一度読み直したい。
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基本的には「ジョブ型雇用」の優位性を説いているのだが、用語の定義を明確(濱口桂一郎氏の定義に解釈を加えたとの記載あり)し、「メンバーシップ型雇用」と比較しながら論じている点が良い。 実務経験者として、ジョブ型雇用礼賛系の記事・書籍にウンザリしていたので本書を読めて良かった。雇...
基本的には「ジョブ型雇用」の優位性を説いているのだが、用語の定義を明確(濱口桂一郎氏の定義に解釈を加えたとの記載あり)し、「メンバーシップ型雇用」と比較しながら論じている点が良い。 実務経験者として、ジョブ型雇用礼賛系の記事・書籍にウンザリしていたので本書を読めて良かった。雇用慣行は教育制度と密接に絡みあっているので、一朝一夕で変わるものではないが「ジョブ型雇用」への移行が進む分野があるのは確かだろう。
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まあ外資コンサルがジョブ型を語るとこういう風になるんだろうなと。P142以降の変革要件を揃えている、もしくは揃えることを経営として覚悟をした企業はいいと思いますが、それは一握りの企業でしょう。ジョブ型のメリットは否定しませんし、メンバーシップ型は一側面として日本の衰退要因を誘発し...
まあ外資コンサルがジョブ型を語るとこういう風になるんだろうなと。P142以降の変革要件を揃えている、もしくは揃えることを経営として覚悟をした企業はいいと思いますが、それは一握りの企業でしょう。ジョブ型のメリットは否定しませんし、メンバーシップ型は一側面として日本の衰退要因を誘発したことも否定はしませんが、もし前半の日本経済、社会システムを論ずるのであれば、①教育システムや転職市場などの社会システム全体をどう変革させていくのか、②ジョブ型による格差の拡大をどう捉えていくのか を論じないとジョブ型万歳は無理があります。また、導入障壁についても触れられていますが、本当の現場の混乱を収束させられるほど具体的でないため、所謂「コンサル的なアプローチ」に終始してしまうのは違和感があります。 もちろんこれから雇用システムは変化していかねばなりませんが、こうした局地戦的な本を「経営者が知っておくべき」とのサブタイトルで釣るのはどうも違和感を覚えます。 まあ、「ジョブ型を理解する」だけなら良い本だとは思いますが。
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元々青写真を描いていたが、頭の整理になった。 自社の現況ならびに将来を見るに近道なく、パラダイムシフトに向き合うのみ。
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ジョブ型が注目を集める現状において、とても重要な一冊になると思う。どのようにジョブ型へ変革するかという手段だけでなく、背景にある経済トレンドと雇用システムのミスマッチについて丁寧に解説されているのが良い。読みながら思い出したのが1990年代の高橋俊介氏による「自由と自己責任原則」...
ジョブ型が注目を集める現状において、とても重要な一冊になると思う。どのようにジョブ型へ変革するかという手段だけでなく、背景にある経済トレンドと雇用システムのミスマッチについて丁寧に解説されているのが良い。読みながら思い出したのが1990年代の高橋俊介氏による「自由と自己責任原則」に基づく人材マネジメント。30年近くの時を超えて、日本がようやく重い腰を上げられるかという話のように感じた。また、個人的にP53〜56の話に同様の課題認識を持っていたため「よくぞ言ってくれた」という思いがある。
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