未来 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
9/4 とても重々しくて生々しくて、読む進める度に心に圧力が加わってしんどくなるようだった。実家に帰省している時に見つけて拝借した。 章子、良太、文乃、樋口家の人間、佐伯家の人間、早坂、ありさ、ちえりさん。それぞれがそれぞれ目に見えないような問題や慣習により植え付けられた価値観、人間としての醜さなどを抱えており、もちろん私の視点から見たらこの人が"悪い"とか、この人は"良い"みたいな思いを抱いたけど、それは私の生まれた環境や時代、私の個人の感じ方の問題であって人によって変わりうるものだと思う。文乃さんがどのような気持ちで人生を過ごしてきたのか、良太と再会してどのような出来事があったのか、これから章子、ありさ、はどうなってしまうのか。章子がちえりさんの家で見たフロッピーにはどのような内容が残されていたのか(事件の真相が書かれていたんだと自分は思ってる。だから、文乃さんは良太が無くなった時にその証拠を全てなくそうとしたんじゃないかなって。) この物語程じゃないけれど、自分にもこれからもしくはこれまでにも多くの問題だったりしんどい時期がやってくると思う。もしかしたら頼れる人は周りにいないかもしれないし、良くない選択をしてしまうこともあるかもしれない。でもそれを自分だけの不幸だと決めつけないようにしたい。もちろん、だからといってみんなにも起こりうることなんだからなんとなるとかいって物事を楽観視したりはしないように。ただ、冷静になるためにこの作品を思い出せたらと思う。 決してハッピーエンドと言えるような終わり方ではないけれど、だからといってバッドエンドでも無い、本当に現実感のある終わり方で自分は小説にフィクション、理想を求めているような節があるから気分の良くなるような終わり方とは言えなかったけれどこれはこれでとても作品として完成された終わり方だとも思った。
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とても読み進めるのが辛い小説でしたが、最後には読んで良かったと心から思えました。 「未来」 私たちは生まれてからずっと常に「未来」を考えて生きていると思います。それは何十年後とかの遠い漠然とした未来ではなく、「あれが欲しい」や「誰々とこれをしたい」などよりはっきりとした明るい「...
とても読み進めるのが辛い小説でしたが、最後には読んで良かったと心から思えました。 「未来」 私たちは生まれてからずっと常に「未来」を考えて生きていると思います。それは何十年後とかの遠い漠然とした未来ではなく、「あれが欲しい」や「誰々とこれをしたい」などよりはっきりとした明るい「未来」です。 ですが、「未来」を考えることができるのは、日々の生活が満ち足りているからであることを、この小説を読んで実感しました。 いじめ、性被害、暴力、金銭トラブルなど… この小説に出てくる人物はみんな毎日を生き抜くのに必死で、「未来」など考える余裕はありません。しかし、そう言った時に必ず自分を助けてくれる人がいることをこの小説は伝えたいのだと思います。 理不尽を経験したからこそ人に歩み寄ることができて、新たな「未来」を創り出せる。 今後も大切に読んでいきたい一冊でした。
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途中、残酷すぎて受け止めきれないほどの展開。大人達が奪った子どもの未来、それを最後は自分たちで取り戻そうという結末に希望が持てた。
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いじめ、貧困、虐待、性被害、重いテーマだらけで読むのも辛いが、知らなければならないことだと思う。小説の中だけの話だと思わず、自分が被る立場であっても、周りにそういう人がいた時でも、何かできる大人になりたい。子供が助けを求められる存在でありたいと思った。
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湊かなえさんのファンになった作品。家族、親、子ども、田舎、貧困、心の中にある闇。どの作品も心抉られる。その中でも未来とつけられたこの作品が好き。
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⭐︎3.5 久々に小説を読もうとした私の1作目。 湊かなえさんのハラハラする内容であったり、考えさせられるテーマにドキドキしつつ、小説を読む習慣がない私でも一気に読んだ。 序盤は未来の章子と、現在の章子のやり取りがメインで、少し展開が少ないところもあったが、中盤以降に色々な人の視...
⭐︎3.5 久々に小説を読もうとした私の1作目。 湊かなえさんのハラハラする内容であったり、考えさせられるテーマにドキドキしつつ、小説を読む習慣がない私でも一気に読んだ。 序盤は未来の章子と、現在の章子のやり取りがメインで、少し展開が少ないところもあったが、中盤以降に色々な人の視点で物語が進行していき、関わっている全ての人が過去や現在で嫌な体験をしているシーンが小説を読みながら頭に映像化されていった。現実でも、こういう悩みを持った子どもや大人がいるのだろうな..と、思いながら話は完結した。
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未来★3.8 最初は未来から来た手紙をきっかけに未来の自分への手紙を書き始めるというほっこり系物語か、と思わされたけど湊かなえの作品の例に漏れず(?)残酷な物語へと移っていく。結局未来から来た手紙を誰が書いていたかは最後まで予想外つかなかった。それが分かった時が一番面白かった。今...
未来★3.8 最初は未来から来た手紙をきっかけに未来の自分への手紙を書き始めるというほっこり系物語か、と思わされたけど湊かなえの作品の例に漏れず(?)残酷な物語へと移っていく。結局未来から来た手紙を誰が書いていたかは最後まで予想外つかなかった。それが分かった時が一番面白かった。今回のディープな題材は性的虐待。湊先生は身近な場所でこういう性的虐待や貧困に苦しんでいる人がいることを知ってほしくて作ったとのこと。まだ告白と未来しか読んでないけどこの二冊だけで湊かなえの作品のダークさを伺い知れる。このダークさは人間の欲を映し出したものであり、綺麗事では語れない目を背けたくなってしまうようなタブーな部分に向き合うきっかけを与えてくれる。これが癖になりどんどん他の作品を読みたくなっている自分がいる。
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家族の影響を最も受ける幼少期において、その家族から追い詰められる子供たちを如実に描いたストーリー。 子供目線からすると大人ってなんて自分勝手なんだと思うようなイヤミスでした。
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★4.2 未来は、信じるものではなく、信じさせてもらうもの。 小学校四年生の少女が手にした一通の手紙――送り主は未来の自分。 「未来からの手紙」という前情報でファンタジーを予想してしまってたが、その要素は皆無。むしろ現実への解像度が残酷なほどに鮮明だ。 未来の自分<章子>が...
★4.2 未来は、信じるものではなく、信じさせてもらうもの。 小学校四年生の少女が手にした一通の手紙――送り主は未来の自分。 「未来からの手紙」という前情報でファンタジーを予想してしまってたが、その要素は皆無。むしろ現実への解像度が残酷なほどに鮮明だ。 未来の自分<章子>が送ったという手紙は、やがて生き延びるための唯一の拠り所になる。 逃げ場を失った家庭。重なる学校の闇。 信頼は簡単に裏切られ、声をあげても届かない。 「大人は守ってくれる」、その信頼が崩れる音がこだました。 現実にも同じ構造は当然のように存在する。虐待死のニュースや家庭内暴力の見出し。その裏側には章子のように「未来」を必死に信じようとした子どもが、確かにいるはずだと思った。 子どもが信じるべき安全な場所が、最も危険な場所になったとき、人はどこに希望を見いだすのか。 章子にとって、それは「未来の自分が生きている」という幻想だった。 未来は、まだ生きている証。 その想像が、命をつなぐ。 恐ろしいことに、この物語には怪物が出てこない。 加害者は誰かの隣にいる普通の大人。 優しさを装った言葉も、無力な善意で、それは時に暴力となる。 終章で差し込まれる光は、劇的な救いではなく、火花のようなもの。 無意味じゃない、と言えるだけの小さな灯。 現実はほとんど変わらない。 奇跡はない。 それでも、そのきらめきが、すべての暗闇を無駄にはしない。 未来を信じろと簡単に言う社会で、本当に子どもの声を聴けている人はどれだけいるだろうか。 幻かもしれない。 けれど、虚構だとわかっても、すがることには尊さがある。 そしてその尊さは、ページを閉じた誰かの中にもきっと残っているだろう。
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神作品!!!!!!!!!!!!!! 設定に隙がなくてこうなるのが必然だったような不幸ばっかりで読むのが辛くなるくらい救いようがなくて残酷な話だったのに!!テンポよく進む話の展開と心情描写、伏線回収があって全然読む手マジで止まらなかった!!!! もう読みたくないって思うくらい辛くな...
神作品!!!!!!!!!!!!!! 設定に隙がなくてこうなるのが必然だったような不幸ばっかりで読むのが辛くなるくらい救いようがなくて残酷な話だったのに!!テンポよく進む話の展開と心情描写、伏線回収があって全然読む手マジで止まらなかった!!!! もう読みたくないって思うくらい辛くなるけど絶対忘れたくないって思える本だった!!!! 読んでください!!! !!
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