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未来 の商品レビュー

3.9

379件のお客様レビュー

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    87

  2. 4つ

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  3. 3つ

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    14

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2024/06/02

「湊かなえ」作品で個人的に「告白」以来の超大作だと思った。かなえさんはミステリーを描かせたら天才だなと改めて実感した。人間の情やエゴ、羞恥や嫉妬その表現は完璧なまでに私の心に響き共感を得た。そのような描写を皆さんに味わって欲しいと思います(笑)

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2024/06/01
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子どもの貧困を題材に描かれたお話。 重ための展開が多く、救いもほぼ無い。 それでも読み進める手が止まらなかったのは、湊かなえさんの文章/構成に惹かれたからだと思う。 この手の社会問題に対して自分が変革を起こすことはできないけど、気付くことはできると思う。 まずはそこから始めたい。

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2024/05/29
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世の中からこんなに悲しくて汚いものが一つでもなくなれば良い。確かに存在した細やかな愛が増えて、世界が愛で溢れれば良い。 虐待、性犯罪、許せない。私も思い出したくもない消せない過去があって今は思い出さないようにしているけど、この心の傷は一生消えることはない。 タトゥーのように刻まれて離れない。 でも本当に明るい未来は存在する。だからきっとあきこもありさもママにも明るい未来は訪れると信じてる。

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2024/05/20
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篠宮先生よかったな。 文乃はパパを愛していたのかな。 今を受け止めるしかない子供だからこそ 綺麗なものは綺麗なまま、 汚いものは汚いまま心に残ってしまう 大人になってからわかる複雑な事情なんて 子供には関係ないよね

Posted byブクログ

2024/05/20
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読んでいてとても胸が苦しくなりました。性的な表現が多いからか少し気持ち悪くもなってしまいました。でも、実際こういうことを経験している子供がいるのかと思うと、怒りがこみあげてきます。 タイトル「未来」とあとがきから、前向きな気持ちになりたいと思ったけれど、後味がどんより、胸のムカムカもしばらく消えそうにない感じでした。

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2024/05/20
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(新宿区立図書館リサイクル資料) 2021年文庫化の本の廃棄本。やけに早いと思ったら単行本を残し文庫をリサイクルに出した模様。著者あとがきは文庫版のみのようだし、文庫本も1冊ぐらい残した方が良いと思うのだが。 そのあとがきで子供の貧困状態を描いたとあるが、そこまで貧困ではないと思われる。精神的なものは別としてだが。悪意を持った人、善意の行為が良い結果を残さない場合、その中間などが描かれる。それはわかるが、そこまで殺人とか放火の頻発にまでは至らないのではなかろうか?

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2024/05/17

子供の貧困が題材で途中は胸をえぐられる気持ちで辛かった。 でも読後、未来と湊かなえさんの世界観を感じて満足できたのは後書きあってだと思った。

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2024/05/20

児童虐待、性加害、貧しさ、、、 現代日本が抱える社会問題の渦の中にいる人々の心情を通して、人間関係や社会的なものさしについて考えることができた。 とくに主人公章子の手紙では、章子が成長過程の中で、自分のこと母親のこと友達のこと周囲のこと、そして父のことなどの受け止め方が的確に文章...

児童虐待、性加害、貧しさ、、、 現代日本が抱える社会問題の渦の中にいる人々の心情を通して、人間関係や社会的なものさしについて考えることができた。 とくに主人公章子の手紙では、章子が成長過程の中で、自分のこと母親のこと友達のこと周囲のこと、そして父のことなどの受け止め方が的確に文章にされていて、気付かされる点が多かった(以下に抜粋)。 物語自体はそこまで意外な展開が続く訳では無いのに、湊かなえさんの文章が、読む手を止めなくて、どんどん読み進めてしまった。中学生の時から読んでいるけど、精神年齢に関わらず、どの年代でも面白いと思える(感じ方はそれぞれ違うだろうけど)物語を書かれるのはすごいなあって素直に感動。 _______________ 「同じ人でも、過去と今を比べるのは良くないのかもしれません。今のママのいい所を探していかなないとね。」 →友達や家族が変わってしまった時、「昔はこうだったのに」とかつい思ってしまうけど、大事なのは過去のその人じゃなくて、今目の前にいるその人 「幸せかと問われると不幸だと答えるくせに、その不幸は他者と足並みを揃えた幸せだということに気付こうともせずに。」 →幸福度や裕福度に関わらず、人は(日本人が特に?)自分が半分より少し上に位置していると思っている、っていうのをどこかで見たことがある。でも態度しては、平均より少し下に位置しているように振る舞う。そして、世間にある幸福度の物差しで見て幸福度の低い人たちを無意識に蔑み、自分の自信の糧にしているんだと思う。

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2024/05/03
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全ての人物に過酷な体験や闇があり、読みながら心が苦しかった。明るい方向に向かいつつあると思うと、また突き落とされるといった展開だった。なんとか明るい方向に向かって欲しいと願いながら読んだ。

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2024/04/27
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いじめ、虐待、貧困、毒親、大人のエゴ、子どもの中の醜悪さの影に見え隠れする悲しみ… 出てくる話はみんな重くて、そうそう無いでしょと思う話。 いや、そうじゃない。あえて見なかったふりをしているだけ。 自分の過去を思い出してみただけで、あちらこちらにチラチラと見え隠れしていたはず。 クサイ、汚い、バカ?イジられているその子自身が抱えている問題は1つではない。「簡単に他人の家のことに口を出せない」という大きな壁に体を隠しながらなんとなく心配して見ているだけの自分自身。 実際、当の本人ですら助けをもとめようとはしていないし、助けてもらえることだと想像すらできていない…でも。 もし大声で助けを求めることができたら! 大きな壁の裏から心配して覗いている人が、誰か行動してくれるはず。助かる糸口を見つけて繋いでくれるはず! それを信じて声をあげる勇気をもって欲しい。そして、それを受け止めた時に動き出すことができる人間になりたい。

Posted byブクログ