未来 の商品レビュー
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久しぶりに湊かなえさんの本を手に取りました。湊かなえさんの本はテーマが重い本を多く読んでいたので、本を開くまでに自問して読み始めました。 今からこの本を読む人はあとがきまで必ず読んで欲しい。 本編は子供の貧困問題、学校でのいじめ、虐待など読んでいるだけで痛々しく切ない感じでどこ...
久しぶりに湊かなえさんの本を手に取りました。湊かなえさんの本はテーマが重い本を多く読んでいたので、本を開くまでに自問して読み始めました。 今からこの本を読む人はあとがきまで必ず読んで欲しい。 本編は子供の貧困問題、学校でのいじめ、虐待など読んでいるだけで痛々しく切ない感じでどこまでもこの不幸?不運?のループからは逃げられないのか?と思う事ばかりで、その中で見つけ出す小さな幸せに物語に入り込み一緒に安堵しながら読みました。心に重たいモヤモヤしたものを持ったままあとがきを読みました。 頭をガンガンと何度も何度も殴られたような感覚でした。自分はどこの位置でこの物語を読んだのか?今まで何を見て何を見ようとしてきたのだろうと。 この本を読んだ自分は杭を打たれて傷をつけられているといいなと思いました。 本を読んで気持ちが熱いうちにレビューだけでも残しておきたくて書きました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み物、ストーリーとしてもとても面白い。先を予想させない構成で最後まで楽しめた。 あとがきを読んで著者の想いに感銘を受けた。自分は貧困とは遠い世界で生きている。恵まれていると思うと共に自分にできること、子供達に視点をもってもらうこと。意識したいと感じた。 街ゆく人、かかわる人の境遇に関心がうまれる。
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さすが湊かなえさんだと思いました。告白以上の衝撃でした。最初はゆっくり読んでいましたが後半からやめられなくなり一気に読んでしまいました。 もしかしたらこんな事が自分のすぐ近くでも起こっているかもしれないと、何も知らずに他人事に無関心でいた自分にかなりの衝撃を与えた作品でした。
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最初は厚い本だなと思いながら読み始めましたが、毎日バスの中だけで読むつもりが家で読んだり朝早く学校に行って読むくらい早く次の展開が読みたい!となる本であっという間に読んでしまいました。 最初の未来からの手紙というファンタジーから始まったと思えないくらい途中で現実的な話になって湊か...
最初は厚い本だなと思いながら読み始めましたが、毎日バスの中だけで読むつもりが家で読んだり朝早く学校に行って読むくらい早く次の展開が読みたい!となる本であっという間に読んでしまいました。 最初の未来からの手紙というファンタジーから始まったと思えないくらい途中で現実的な話になって湊かなえさんらしい本で面白かったです。
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無性に湊かなえさんの世界に 浸りたくなり手にとってみた もう…それはそれは 万感胸に迫るラストが待っていて 湊かなえさんの訴えたいメッセージに 打ちのめされました!! これは小説の中だけの物語ではなく… 世界のどこかの片隅では フィクションとして 存在しているということを…!...
無性に湊かなえさんの世界に 浸りたくなり手にとってみた もう…それはそれは 万感胸に迫るラストが待っていて 湊かなえさんの訴えたいメッセージに 打ちのめされました!! これは小説の中だけの物語ではなく… 世界のどこかの片隅では フィクションとして 存在しているということを…!! 大人が子どもたちの人生を搾取することは 絶対にあってはならないことだ… でも 力のある大人たちの身勝手な事情により 大人たちに服従せざるを得ない子どもたちも 世の中たくさんいるのだということに 気づかされる! きっと湊かなえさんもこの物語を 書き上げるにあたり 心身を削りながら 物語と向き合ったのだろうなと想像した 金箔のような輝きを放つ『未来』という言葉 そして広がる漆黒の世界 この物語の内容を体現するかのような装丁_ とても素晴らしかったです!! 読み終えたいま… 装丁が卒業アルバムのようにも見えてきた ここで登場した子どもたちに… 同じような境遇を抱えて生きている子どもたちに… どうかどうか… 明るい未来が待っていますように…と 強く強く願わずにはいられなかった!!
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一気に読んだ。こんな罪のない子どもたちがいることに胸が苦しくなった。一緒に立ち向かってくれる仲間がいること、味方がいること、そんな味方もずっとそばにいられるとは限らないこと。こんな現実が身近にあるということを認識しなければならない、そして適切に手を差し伸べること。
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ある日突然、少女に届いた1通の手紙。送り主は未来の自分だというー。 この話は序章、4つのエピソード、終章の6つの物語で構成されています。はじめは章子のもとに20年後の自分から手紙が届き、それに返信する形で章子が、学校で起こったことや日ごろの不安や不満等を書き綴っていく形で話が...
ある日突然、少女に届いた1通の手紙。送り主は未来の自分だというー。 この話は序章、4つのエピソード、終章の6つの物語で構成されています。はじめは章子のもとに20年後の自分から手紙が届き、それに返信する形で章子が、学校で起こったことや日ごろの不安や不満等を書き綴っていく形で話が進んでいくのだと思ってました。しかし、4つのエピソードはそれぞれ主人公が違い年代も違います。どのエピソードも主人公が周りの大人や環境により追い詰められていきます。 この話ではいじめ、家庭内虐待、罪を背負っている親を持つ子供が取り扱われています。あとがきにも書いてありましたがこのことは物語だけでなく現実的にも起きていることだと思います。そんな子供たちがすぐにSOSを出し、そしてすぐに解決できる世の中になっていけばいいなと思いました。
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現代の子ども達が抱える、不登校とか貧困とか、様々な問題を知って、一緒に考えて行動して下さい。というようなメッセージを、あとがきで書かれていました。確かに。なるほど。
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そこがそう繋がるのか...とハッとさせられる点が散りばめられていました。 重い、辛い...。 読み始めたときからは想像もできない展開でした。 それぞれの視点の辛い人生の描写がリアルで、湊かなえさん、流石の表現力でした。 家族や親戚、周りの友人たちみんなが、「若いのに亡くなる」と...
そこがそう繋がるのか...とハッとさせられる点が散りばめられていました。 重い、辛い...。 読み始めたときからは想像もできない展開でした。 それぞれの視点の辛い人生の描写がリアルで、湊かなえさん、流石の表現力でした。 家族や親戚、周りの友人たちみんなが、「若いのに亡くなる」ということなく当たり前のように心身ともに毎日健康に生きていることに感謝したいと思った。
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