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invert[インヴァート] の商品レビュー

3.8

451件のお客様レビュー

  1. 5つ

    103

  2. 4つ

    189

  3. 3つ

    109

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    5

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2021/07/16

おそらくこの本の読者ほとんどは前作を読んでいる。その前作の衝撃をどうやって超えてくるか著者の重圧はすごかっただろう。 それでも本作は「城塚翡翠」の倒叙シリーズものとして確立させてくれた読み応えのある一冊になったと思う。読み終わるのが惜しく、続編を待ち侘びてる自分がいる。

Posted byブクログ

2021/07/16

「ちゃーらーん 紳士淑女の皆さま、たいへん長らくお待たせしました。解決編です。」 城塚翡翠シリーズの2作目 前作がとんでもどんでん返しだったため、2作目は出ないんじゃないか?と踏んでいたが割と早めに出て驚きと期待と、前作より見劣りしないかという不安の中で読み進めてみたが &q...

「ちゃーらーん 紳士淑女の皆さま、たいへん長らくお待たせしました。解決編です。」 城塚翡翠シリーズの2作目 前作がとんでもどんでん返しだったため、2作目は出ないんじゃないか?と踏んでいたが割と早めに出て驚きと期待と、前作より見劣りしないかという不安の中で読み進めてみたが "なるほどそうきたか"と唸った。 今作では犯人目線で物語が展開するため 【誰が?】【いつ?】【どうやって?】殺人を決行したのかは全て明示された状態 さらには全ての犯人がアリバイ工作、隠蔽工作を行った上で 【犯人自身が想定しない切り口】から事件を解決するという珍しい形 全てが分かっている状態なのに読み進めていくと、本当に上手にミスリードされて解決編では「やられた!そこだったか!」と膝を叩いていた 見せ方も騙し方もストーリーも上手で全く飽きない 真ちゃんと翡翠の日常パートでは普段の翡翠の生活が垣間見えてご馳走様ですって感じ 翡翠の推理小説の読者に対する考え方は、作者自身の考え方ではないかと思うくらいリアルな推理小説作家の零しそうな愚痴だと思った 解決編でホームズの真似事をする翡翠可愛すぎるし、ところどころで出てくるホームズネタもちょっと嬉しい そして今回もクライマックスは論理で犯人を詰めまくるところは痛快 名前をつけるならロジカルレイプ 今回はワトソンも大活躍で大満足の一冊だった

Posted byブクログ

2021/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回は犯人が犯行を行う描写から始まりる倒叙集。1・2編目は比較的簡単に犯人を追い詰めた。しかし、3編目は翡翠がてこずっている印象だった。前作はインタールードによって恐怖に支配されながら読み進めていたが、今回の3編目はイライラに支配されながら読み進めた。ただ、また騙された。文章で翡翠と真が入れ替わるというミスリードをされていた。そして翡翠は目撃者と接触し、入れ替わっていた。やられたという印象しか残らない。翡翠ちゃんのキャラクターが好きなので続編が出るのを楽しみにしている。

Posted byブクログ

2021/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

翡翠ちゃんが圧倒的に可愛いのです。それだけで★5の価値があります。 ミステリーとしては前作に比べると、シンプルな論理構成でより納得感のあるものだと感じました。 シンプルだけど、invert。やっぱり騙されます。 ただ1作目のインパクトはどうしても大きいので、あれ以上を求めすぎるのもよくないかと… ただミステリーとしての出来は素晴らしいので、すごく良い作品です。

Posted byブクログ

2021/07/14

mediumの最後がかなりの衝撃だったので続編でそれを超えることはないだろうと思っていたが裏切られた 「信用ならない目撃者」のラストには唸った そこから仕込まれていたのかと思わず笑ってしまった 今回の3作品は全て問題編と解答編で区別できるようになっているのもよかった 翡翠の言...

mediumの最後がかなりの衝撃だったので続編でそれを超えることはないだろうと思っていたが裏切られた 「信用ならない目撃者」のラストには唸った そこから仕込まれていたのかと思わず笑ってしまった 今回の3作品は全て問題編と解答編で区別できるようになっているのもよかった 翡翠の言うように犯人は自明で犯人サイドの行動や考えについても簡単に推理できる しかし難しいのは探偵役である翡翠がどうやってその結論に達したのかである この結論までの過程を解答編の前にしっかり考察しないともったいない

Posted byブクログ

2021/07/14

プログラマー・吉田を長年の恨みから殺害した狛木。事故死として警察は判断したが、一人だけ異議を唱えるものがいた。名前は城塚翡翠。翡翠は狛木の隣室に就職活動中の人として住み、狛木に近づこうとする。噛み付いたら、離さない翡翠に狛木は逃れられるのか? 「medium」の続編として発売...

プログラマー・吉田を長年の恨みから殺害した狛木。事故死として警察は判断したが、一人だけ異議を唱えるものがいた。名前は城塚翡翠。翡翠は狛木の隣室に就職活動中の人として住み、狛木に近づこうとする。噛み付いたら、離さない翡翠に狛木は逃れられるのか? 「medium」の続編として発売された作品。続編から初の方は、1作目の内容が触れられているので、ぜひ1作目を読んでからをお勧めします。 本作品は倒叙形式で進行します。犯人側の視点で、犯行を行い、後に探偵役の翡翠が事件を解くというスタイルで、全三人と対決していきます。 正に「古畑任三郎」を彷彿させる部分がふんだんに盛り込まれていました。犯人にズカズカとしつこく迫ったり、スポットライトが浴びられ、一人芝居を行ったりと粋な演出をしています。 犯人は予めわかっているのですが、犯人を追い詰めるまでの翡翠の言葉巧みな推理劇や犯人が堕ちていくさまが楽しめるので、読み応えがありました。 真骨頂なのが、最後の章である「信用ならない目撃者」でした。元刑事の完璧な犯行をどう翡翠は崩していくのか。言葉巧みな犯人と追い詰める翡翠との心理戦が面白く、結末は想像できるのですが、グイグイ引き込まれました。 これで追い詰めたと思いきや、さらにその上を越えるかのように衝撃的な裏側があって、驚きでした。 ストーリーは面白かったのですが、翡翠のキャラクター性も面白かったです。 犯人にグイグイ詰め寄る翡翠。ロックオンされたら逃さない性格に自分が犯人だったら、気が滅入りそうになると思います。苛立ちMAXで嫌な人No.1に輝くくらいの印象がありました。 衝撃度としては、第1作と比較すると、ちょっと抑え目かなと思いました。第1作で読んだ衝撃的すぎる展開が印象深かったため、その上が来るのでは?と期待しすぎた分、ちょっと弱く感じてしまいました。 それでも、言葉巧みで犯人を追い詰めていく翡翠に今後も続行してほしいなと思いました。

Posted byブクログ

2021/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作『medium 霊媒探偵城塚翡翠』がとんでもない衝撃作で主人公の城塚翡翠にドハマリ。 偶然に立ち寄った本屋で本作を見つけてしまったら、そりゃあ買うしかないですよ。 そして、休日を利用しての一気読み。 翡翠の魅力全開の本作も通常の謎解きミステリーとは一線を画す作品でした。 説明 内容紹介 ★★★★★ ★第20回本格ミステリ大賞受賞 ★このミステリーがすごい! 1位 ★本格ミステリ・ベスト10 1位 ★SRの会ミステリーベスト10 1位 ★2019年ベストブック さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補 あまりの衝撃的結末に続編執筆不可能と言われた、5冠獲得ミステリ『medium 霊媒探偵城塚翡翠』待望の続編! すべてが、反転。 あなたは探偵の推理を推理することができますか? 綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される……はずだった。 だが、犯人たちのもとに、死者の声を聴く美女、城塚翡翠が現れる。大丈夫。霊能力なんかで自分が捕まるはずなんてない。ところが……。 ITエンジニア、小学校教師、そして人を殺すことを厭わない犯罪界のナポレオン。すべてを見通す翡翠の目から、彼らは逃れることができるのか? ミステリランキング五冠を獲得した『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、待望の続編は犯人たちの視点で描かれる、傑作倒叙ミステリ中編集! invert in・vert 【他】…を逆さにする,ひっくり返す,…を裏返しにする; 〈位置・順序・関係を〉反対にする;〈性質・効果などを〉逆転させる; inverted detective story: 倒叙推理小説 著者について 相沢 沙呼 【相沢沙呼(あいざわ・さこ)】 1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。 シリーズ前作『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は、第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編 第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング 第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得した。

Posted byブクログ

2021/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あれれ?城塚翡翠さん、大ピンチですか? はわわ、史上最大のお相手に追い込まれてます? ふふふふ。んなワケ? いやぁ、翡翠ちゃん、待ってましたよ。相変わらず #翡翠ちゃんかわいい けど、ひどいw 倒叙ミステリって、いいですよね。どうやって追い詰めていくのか、なにが致命的ミスだったのか、犯人と同じ目線で翡翠ちゃんの追及を逃れようとあがく感じが癖になる。 翡翠ちゃんのゆるがない信念。赦される殺人なんてない。その確たる立ち位置に惚れる。 そして。真ちゃんもかわいい。

Posted byブクログ

2021/07/08

発売日の7日に届き、7日のうちに一気に読み切ってしまいました…分かってたはずなのに分からなくて読み終わった後にそういうことか…と…とりあえず、今作も 翡翠ちゃん可愛い、です。 今作は1冊に3つのお話が入っています。 あー、楽しかった。

Posted byブクログ

2021/07/08

mediumの続編 殺人者目線でのストーリー 強敵現れた時はどうなるの? と物語を楽しめたし ラストはまさに反転です笑 面白かった 読了後と前とで表紙のイメージも変化。 翡翠ちゃんが読者に語りかけてる?言葉はギクリとする笑

Posted byブクログ