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火のないところに煙は の商品レビュー

3.8

279件のお客様レビュー

  1. 5つ

    55

  2. 4つ

    111

  3. 3つ

    89

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    4

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2024/04/07

面白い!掌編が読める仕掛けもいいねぇ。 文体にまるでクセがなくて、小説というよりライターさんが書いたみたいな文章でサクサクと読めた。けどもうちょっと怖がらせてほしかったなぁ。夜中トイレに行けないくらいには。

Posted byブクログ

2024/04/04
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家族が購入していたので読んだ。 夜に読んで何度も後悔した。 電気消すのが嫌になった。 特に印象に残ったのは1話の染み。 遺族が復讐の意味で汚してるのを 予想してたのにまさかの 小さい「あやまれ」にはゾクっときた。 あとは、 霊との縁を作りたくなければ、寄り添うように 語りかけてはいけません。 祈りを捧げることは、それまで存在しなかった 縁を自ら作ってしまうことになる。 っていう言葉は勉強になった。 また、 突然見知らぬ異界へと連れ出されてそのまま ポンと置き去りにされるような感覚 本を閉じても読む前と同じ場所には 戻ってこられないような感覚 信じてきた世界が揺らぐ恐怖 っていう表現はよく思いつくなぁと思った。 ただ、最後の4話も今までの話と関連付けようと するのは、個人的には無理矢理に感じた。

Posted byブクログ

2024/04/02

読み進めれば読み進めるほど背筋が凍りつくようなゾクッとする作品。 フィクションであると分かっていながら自分の知る地名、場所、想像すれば簡単に思い描くことの出来る景観が舞台となり、そこで起きた物語に二度背筋が凍るのを覚えた。 現実とフィクションの隔てない融合にじっくり恐怖に陥れられ...

読み進めれば読み進めるほど背筋が凍りつくようなゾクッとする作品。 フィクションであると分かっていながら自分の知る地名、場所、想像すれば簡単に思い描くことの出来る景観が舞台となり、そこで起きた物語に二度背筋が凍るのを覚えた。 現実とフィクションの隔てない融合にじっくり恐怖に陥れられた。読み終えればもう他人事では無い。納得。

Posted byブクログ

2024/03/26
  • ネタバレ

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マジ怖かった。1人で読んでて最後の方めちゃめちゃ周り確認した。背筋がゾクッと。榊さんはいないってことにしましょう。実在しないフィクションだって。そう思わないと怖すぎるよ。

Posted byブクログ

2024/03/25

『いきなり崖から突き落とされたような気分』 怪談として残る不明瞭さと、話の展開の突然さがそんな気分にさせているのではないかと思う。 怪談に分類される作品にはなるが、急病で突然状態が悪化した、そのような話の進み方をする。 本作は、6つ話が詰み込まれた短編集であり、全てが怪談話と...

『いきなり崖から突き落とされたような気分』 怪談として残る不明瞭さと、話の展開の突然さがそんな気分にさせているのではないかと思う。 怪談に分類される作品にはなるが、急病で突然状態が悪化した、そのような話の進み方をする。 本作は、6つ話が詰み込まれた短編集であり、全てが怪談話となっている。 (なので、怖い話が苦手な方には注意) また本作は全ての話が繋がる、いわゆる連作短編。 連作短編の魅力は、最後の最後まで読み込むことで、物語の味が濃厚に出てくることである。 しかも、本作の怪談にはミステリー的な要素もある。 何となく読んでいた言葉の裏側には、深い関係性が隠されていたのだが、これを知った時、本当に震えが止まらなかった。 本当に短編集で良かったと感じた程だ。 私自身、芦沢央先生の作品は2作品の挑戦であるが、「本当に短編集か…?」と感じる程、一つ一つの話が濃く凝縮されている。 本当に描写の仕方が上手く、読者が「つい読み込んでしまう」ような言葉選びに感動する。 本作の話が事実なのかは不明であるが、何にせよ背筋が凍る話であることは間違いない。

Posted byブクログ

2024/03/24

1話1話「おぉっ…!」ってなるようなホラーやけどミステリー感のある作品でした。 ただ、最後これらの話が合わさって、もっとゾッとできるんかな?と期待しすぎてたのかちょっと物足りない感覚に襲われた。

Posted byブクログ

2024/03/24

思ったよりは怖くなかったかな。 全体的に不気味で後味の悪いお話で、最後の伏線回収はミステリのようで楽しめた。

Posted byブクログ

2024/03/20

まさに怪談とミステリーがかけ合わさったなんとも奇妙な小説だった。 どの話も最後は怪談とは別のゾクッとする悪い後味がクセになる。

Posted byブクログ

2024/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近読んだホラーでは一番好み。それぞれのエピソードがユニークだし、モキュメンタリー構造がホラーお決まりの「いつしか禁忌を犯していた」展開に応用される流れも鮮やか。各エピソードをまとめる怪異のモチーフが占い師というものいい。あの得体のしれない人種の薄気味悪さに覚えがある人間としてはなかなか"クる"選定だった。 思ったよりも評価が低くて驚いている。「どうせ恐怖することなんて滅多にないから、ベタな王道よりユニークな搦手がみたい」という擦れたホラー好き目線の評価なのかも。

Posted byブクログ

2024/03/14

いや凄かった。 面白かったです。 怪異とフィクションの混ざり具合が絶妙で、「え・・・これ読んで良いやつ?」と素直に思えるちょっとした恐怖が心地良い連作短編集でした。 文章も読みやすくて、良い小説に出会えたなぁと思います。

Posted byブクログ