二人の嘘 の商品レビュー

一雫ライオン(著者)

2022/10/29

悲しいけどきれいに終わったな、と。
主人公の礼子は、東大卒のエリート裁判官。早々に結婚もし、自ら望んだわけではないが、裁判官としてもエリートコースを歩んでいる。しかし、彼女は小学生の時にシングルマザーの母に捨てられたという傷を抱えていた。そこに、かつて彼女が裁いた元服役囚、蛭間隆也が現れる。自分の判決に不服があるのか？自分がミスをしたのか？気になる彼女は彼について調べていき、悲しい真実を見つけてしまう。心を殺して生きてきた礼子が蛭間に惹かれていく様子と蛭間の控えめな優しさが素敵でした。反して、礼子の夫や義母の傲慢さが憎らしかったです。なんでこんな奴と結婚しちゃったんだ？と思うのですが、貧しさに疲れていたというようなことが書かれていて納得。礼子が母親との温かな記憶を思い出し、机の下に書かれた言葉を見つけたシーンは、息がつまりました。最後、夫が礼子と蛭間を追い詰めるのでは？とドキドキしましたが、そうじゃなくてよかった。でもやっぱり結末は悲しいものでした。

2022/10/13

北川景子と加瀬亮で勝手に頭の中で映像化！笑
なんとなく映画とかになりそうな感じの作品でした。

感情を持たない才色兼備な裁判官の礼子と、彼女が裁いた被告人との悲しい恋の話。

現実にはこんな事おこらないかな〜と思いながらも引き込まれて読みました。
恋してはいけない相手なのに惹かれ合う二人。
何も感情のなかった礼子が本能のままに動くなんて、きっと蛭間は運命の人だったんだろうな。
う〜ん、だけどとってもせつない恋でした。

2022/10/05

うーん、ちょっと上手く話が行き過ぎるというか、ありがちというか。
暴君の夫のもっと闇というか弱い部分とからお義父さんとかお母さんとかお義母さんとか、もっともっと知りたいなーと思う。。。
少女趣味という印象。
誰も幸せにならない漫画。
追記、やっぱり、美しいという形容詞を多用しているのも気になる。
美しい、感覚は人それぞれ。
美しい〇〇が多すぎる。
そして彼はきっと勝手に日記を読んだりしないと思う。

2022/09/23

裁判所のこと、判事の仕事など丁寧に書かれていた。
また、こういうタイプいるよな〜というリアルな男性陣のオンパレード。不快に感じる人もいるとは思うが、自分はしっくり読めた。
結末はきっとこうなるとわかっていながら、読んでいる時は別の結末を願ってしまった。

2022/09/12

続きが気になり一気に読んでしまった。くそ旦那と義母にイライラした。すごい環境に身を置いているなと思ったし、何の感情もなく適応していることがすごかった。礼子のように完璧な女性になりたいと思った。お互い見た目以外のなにに惹かれたのかもっと知りたかった。なんとなく空気感や波長が合うように感じたり、もっと話してみたいと思う相手と出会った時と同じ感覚だったのかな。私にはまだ想像がつかなかった。不倫はハッピーエンドにはならないよな。
・マージナルマン境界人ふたつ以上の異なる社会や集団に属し両方の影響を受けながらも、結局そのいずれかにも属することのできない者。
・「なんで人は大切なことを話す時、横にいるんでしょうか？」「むきあってしまえば、目を見てしまう。目を見てしまえば、真実を語りたくなってしまう」
だからじゃないですかね、蛭間は言った。

2022/09/11

非の打ち所がない超絶美人検事と、無実の元服役囚との純愛？不倫ラブストーリー。そして悲しい結末へと、、、

超絶につまらん。何なんですかこの小説。人物設定といい超絶陳腐なストーリー。
ちょいちょい美人検事さん、そんなに家庭が嫌ならディボースするやろ？貴女は誰もが認める一流の検事でしょ？んで、かなりの稼ぎがあるんだし、なんじゃこりゃ。パパは悲しいよ。

後半は金沢るるぶを彷彿とさせる不倫の観光シーンが無駄で素敵です。金沢に住んでいた身としては目に映る様な光景が続きます。いやいや、観光シーン長ゲーヨ、イランってw

と言う事でこれ読んで感動する方は一定数いるのかもしれませんからあまり批判はしません。

けつあな確定。

2022/09/08

恋は盲目とはよく言ったものですね。
感情をまったく持たないような堅物の女性裁判官が、最後には少女のように恋してる姿がとても良かった。
だけど求め過ぎた。旅になど出なければ良かったのに・・・
最後の章のタイトルが「悲劇」悲し過ぎる。

惹かれ合うべくして惹かれ合った。
やはりこのくらいの大作をが良いですね。
感情が持っていかれる。

2022/08/29

読んでる途中から、なんで結婚したの？早く離婚してほしい。と思ってしまった。
主人公の周りの人達がおかしすぎる、、、あまりにおかしいため、礼子と隆也の話に集中できなかった。

義理母のために、嫁が週4でご飯作ってもっていくとか、、、そもそも判事で忙しいのに、義理母も元検事で嫁が忙しいのはわかってると思うのに、、、夫も夫で、、、意味わからんし、雨野所長、こんな人が裁判官でいいのか？？？礼子のために毎回服送るとかわけわからん。。。まわりがこんな人だらけにも関わらず、生活できてしまうのは礼子が優秀だから？？？

最終的にはつらい気持ちになってしまった。2人が幸せになることはできなかったのかな。隆也の優しい気持ちなのかな、、、と思って辛かった。

礼子、実母へのわだかまりもとけたので、これからはもっと自分に優しく生きて欲しいと思った。

いろいろあるが、話自体はおもしろかった。

2022/08/21

やりきれない。典型的な醜いゲス野郎と清らかな神の心根を持つ貧しき者たち。世間の不条理。真実は少しも伝わらない…初めての著者だけど、脚本手掛けてる作家はホントに読ませるのがうまい。すぐにでも当たると騒がれていた裁判員。未だに周りで聞かないが、コロナとどっちが確率高いのかなぁ？

2022/08/13

間違わずに生きてきた女性が、ある1人の男性に出逢い、「間違い」を犯す話。

主人公の天才エピソードや男性が起こした事件の真相については、正直やり過ぎ感が強くて全く響きませんでしたが、主人公が初めての感情「恋」に戸惑い、なりふり構わず行動し、一喜一憂する様は、読者の甘酸っぱい思い出を呼び起こすでしょう。

因みに、時折出てくる法曹関連の説明やコンプ夫は、本筋に絡むようで全く絡まないので読み飛ばしても大丈夫です。