竜とそばかすの姫 の商品レビュー
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映像が既に頭の中にある人の書き方な感じがした。映画を観ていない自分にとっては、この本だけでは描写が分かり辛く感じたり、ストーリーが先走っているような印象を受けた。 とはいえ大体どんな話だったのか分かったのは良かった。「U」はすごく今時の題材というか、近未来にありそうな世界で、ワク...
映像が既に頭の中にある人の書き方な感じがした。映画を観ていない自分にとっては、この本だけでは描写が分かり辛く感じたり、ストーリーが先走っているような印象を受けた。 とはいえ大体どんな話だったのか分かったのは良かった。「U」はすごく今時の題材というか、近未来にありそうな世界で、ワクワクと怖れの両方の好奇心を抱き想像しながら読んだ。
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映画鑑賞済み。映画でのシーンが蘇ってくる文体は読みやすかった。まぁ、ベルの歌は文章で読むより映画を先に観た方がより感動すると思う。実際私も映画を鑑賞して、ベル(鈴)の歌声に震え、自然と涙が頬を伝ったから。
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タイトル*竜とそばかすの姫 著者*細田守 出版社*KADOKAWA 作品紹介 高知の田舎町で父と暮らす17歳の高校生・鈴は、幼い頃に母を事故で亡くし、現実世界では心を閉ざしていた。だが、もう一つの現実と呼ばれる、インターネット上の超巨大仮想空間『U』に「ベル」というアバターで参...
タイトル*竜とそばかすの姫 著者*細田守 出版社*KADOKAWA 作品紹介 高知の田舎町で父と暮らす17歳の高校生・鈴は、幼い頃に母を事故で亡くし、現実世界では心を閉ざしていた。だが、もう一つの現実と呼ばれる、インターネット上の超巨大仮想空間『U』に「ベル」というアバターで参加することに。ずっと秘めてきた比類なき歌声で瞬く間に世界中から注目される存在になった鈴は、『U』の中で「竜」と呼ばれ恐れられている、謎の存在に出逢うーーー。細田守監督が自ら書き下ろした原作小説!
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これまでも細田作品は、映画を観る前に小説版を読んでいて、映像での描かれ方なんかを楽しんでいたのだけれど、これは音楽がテーマになっていることもあって、なかなか小説では世界観に入っていけず……なんだかよくわからなかった、というのが正直なところ。やっぱり映画で観ないとなぁ。 2021/...
これまでも細田作品は、映画を観る前に小説版を読んでいて、映像での描かれ方なんかを楽しんでいたのだけれど、これは音楽がテーマになっていることもあって、なかなか小説では世界観に入っていけず……なんだかよくわからなかった、というのが正直なところ。やっぱり映画で観ないとなぁ。 2021/12/8読了
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主人公となる「鈴」がUの世界で歌姫「Bell」として輝く素晴らしい物語。 鈴を「現実世界」でとりまく個性豊かな登場人物たちがより物語の世界観に引き込まれやすくしていると思った。 しかし、一点だけ悲しいことがあったとすればこの物語の上ですばらしくく力を入れてるだろう音楽が聞けな...
主人公となる「鈴」がUの世界で歌姫「Bell」として輝く素晴らしい物語。 鈴を「現実世界」でとりまく個性豊かな登場人物たちがより物語の世界観に引き込まれやすくしていると思った。 しかし、一点だけ悲しいことがあったとすればこの物語の上ですばらしくく力を入れてるだろう音楽が聞けないこと。 ノベライズである以上しょうがないことではあるけれど…
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映画館で観て、その後しばらくして本屋で見つけて購入。 特に、内面の心理描写や、登場人物の関係性が、映画とまた違って面白い。
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(2021/268)以前から読みたかったが、息子が紙の書籍で買ったと聞いていたので一時帰国するまで待っていた本。母親の死後、ショックで塞いでいた田舎の女子高生鈴が、全世界で50億人がアカウントを持つ仮想空間にアクセスしたことを通して(友人が色々画策したからだが)成長し再生する話。...
(2021/268)以前から読みたかったが、息子が紙の書籍で買ったと聞いていたので一時帰国するまで待っていた本。母親の死後、ショックで塞いでいた田舎の女子高生鈴が、全世界で50億人がアカウントを持つ仮想空間にアクセスしたことを通して(友人が色々画策したからだが)成長し再生する話。好きな分野なんだけどイマイチ入り込めず。映像前提だからなのか、小説としてはやや不完全燃焼感。楽しみにしていた分ハードル勝手に上げてたかもしれないけど。。
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追記 この物語が自分に合わないと感じたのは、「独善的な自己犠牲」を肯定しているように見えるからだ。 過去、主人公鈴の母親は幼い子供を救って命を落とす。 それは幼い鈴の目の前でのことで彼女に強烈なトラウマを残した。 鈴はそれ以来活発だったのが内向的になり、残された父親との関係もぎくしゃくとしたものになってしまう。 また娘の鈴や夫以外にも、鈴の幼馴染忍にも重い荷を負わせている。 仮に自分の死後、現在の鈴たちを見て母親は後悔しないのだろうか。 幼い子供を助けるために咄嗟に取った勇敢な行動だが、鈴の母親が守るべき一番大切なものは、娘の心だったのではないか? 都会から来た人たちが無責任な行動をしたその咎は、自分たちの娘の命をもって贖われるべきで、鈴の母親が肩代わりするものではなかったはずだ。 また、忍が引き止めなければ実際鈴は母親を追って川に入ろうとしていた。 幼い子が目の前で母親に置いていかれそうになったら追いかけるのも当然である。 鈴の母親は目の前のことに集中し過ぎて、娘の命も危険に晒していたことに気づかなかったのだろうか。 何より引っかかるのは、母親が追い縋る我が子を振り払って行ったことだ。 自分一人の時に取り残されて命の危険が迫る子を見れば、我が子と重ねて咄嗟に助けに行くかもしれない。 だがこの場面ではそうではなく、天候はひどくライフジャケットが一人分しかないという時点で片道切符の可能性は充分予測できた。 つまり彼女は「死ぬかもしれない」と思いつつ出かけて行っている。 娘より赤の他人を「助けたい」という自分の気持ちを優先したのだ。 そういう意味で、私は彼女にも作者にも共感できない。 守るべきものの優先順位は歴然なのに、それを無視してヒロイックな行動に走ることは理解することはできない。 その上物語の後半で、鈴は幼い兄弟を助けるために自ら盾になっている。 そうやって自分の身を差し出すことで母親の行動を肯定しひと回り成長したように見えた。 だが実際のところ、彼女の行動もまた無謀なものであり、一歩間違えば死に至る危険もあった。 もし鈴が殴り殺されでもしたら、鈴の父親の悲嘆はどれほどのものだろうか。 彼女を見守ってきた忍や合唱隊の人たちの心は? 鈴は母親に置いていかれて激しく傷ついたのに、どれだけ愛されているかには深く注意せず自分の気持ちを優先してしまった。 人を助けることと無謀な行動は違う。 鈴の母親は娘に、「自分の衝動のためには愛するものを放り出しても良い」と教えたのであり、鈴は母親への愛ゆえにそれを盲信した。 若い人には命をかけた自己犠牲は美しく、それをしない大人は醜く自己中心的に見えるかもしれない。 それでも、自分を愛してくれている人、本当に自分を必要としている人たちのことを考えるなら、自分を捧げられる範囲については考えるべきだと思う。 自分を大切にするということは、まわりの人も大切にすることなのだ。 映画はまだ観ていないが、これは小説というよりも映像を文字にしたものだった。 映像はきっと素晴らしいのだろうが、これではわざわざ文字にする意味があまりないと思う。 あと、一人称なのに主人公が見ていない場面を描写しているのが気になった。 それなら、そこだけいっそ三人称にすればよかったのではないか。 ストーリーはドラマチックで、竜の正体を想像しながらどんどんページは進むが、なんだかんだで才能のある主人公がみんなに愛され恵まれていて上手くいき、若干ご都合主義に感じる。 ラストシーンも映像ならもっと感動したのだろうが、なんだか波に乗れないまま置いていかれてしまった気分。 きっとUの世界にも私のようなへそ曲がりも何人かはいるだろう。 兎にも角にも、昔の少女漫画を見ているみたいだった。
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母親が幼少期に亡くなり、大好きだった歌を歌えなくなった鈴。現実世界で心を閉ざしていたが、インターネットの仮想空間で歌妓・ベルとして歌う事ができた。そこへ「竜」と呼ばれ恐れられている謎の人物に出会い、竜の孤独を癒したいと考え始めて… 仮想空間の「U」と言う世界が良くも悪くも怖いです。鈴も救われたかもしれないけど、目立てば目立つほどそれは諸刃の剣で、ほんの少しでも綻びが出れば壊れてしまう。でも、竜と出会った鈴が、現実世界でも大きく成長出来て良かったです。最後まで信じてくれたヒロちゃんが、鈴にとっては得難い存在でそれが救いでした。 父との関係や、しのぶとの関係も前進しそうでこれからが楽しみです。 毎回言ってますが、映像で観たいです!
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