何者かになりたい の商品レビュー
何者かになりたい という、アイデンティティに対して抱えやすい気持ちに対しての心理傾向や対策の本。 何かを追い続けてしまう、満ち足りないと感じてしまう傾向があるが、今あるものに目を向ける、当たり前を当たり前と思わないということは大切にしたい。 ○以下内容 何者かになりたいとはア...
何者かになりたい という、アイデンティティに対して抱えやすい気持ちに対しての心理傾向や対策の本。 何かを追い続けてしまう、満ち足りないと感じてしまう傾向があるが、今あるものに目を向ける、当たり前を当たり前と思わないということは大切にしたい。 ○以下内容 何者かになりたいとはアイデンティティを獲得したい という気持ち →アイデンティティと呼べるものを獲得することが解決策 麻雀やポーカーのような戦略 →手が揃いきっていない時は手を広く受ける なりたい自分や目指したい自分を狭めず、手広く構えておくと、どれかになれやすい 恋愛以外の構成要素を揃えることで依存しなくなる 思春期までのプロセスがアイデンティティ問題に絡んでいる 自己選択をしたのか、言いなりになってきたのかが影響している。 当たり前すぎるかけがえのなさを大切にする 何者かになった時には、そうではない何者かにはなれなくなる。 →何者かになりきっていない時期は、まだいくつかの何者かになれる可能性がある時期 自分がなりたいものを目指せるこの時代の豊かさ
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サクッと読める。何者問題について整理されている。自分も、何者かになりたいと未だに思うけど、そういうときは、「当たり前すぎるかけがえのなさを手放すな」と言い聞かせようかな。そして、高齢になるにつれ喪失を経験していっても強くいたいと思った。
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何者かになりたい、と願い、何者にもなれない、と悩む。 書籍の出版、論文、バズる、テレビ出演、などは名刺代わりにはなるが何者かになった、とは思えないもの。 舞い上がっている瞬間のうれしさ、は証しにはならない。 ネトウヨは、集まっている自分たち、が実感できることが病みつきになる。 ...
何者かになりたい、と願い、何者にもなれない、と悩む。 書籍の出版、論文、バズる、テレビ出演、などは名刺代わりにはなるが何者かになった、とは思えないもの。 舞い上がっている瞬間のうれしさ、は証しにはならない。 ネトウヨは、集まっている自分たち、が実感できることが病みつきになる。 進学校の学生も同じ。 何者かになりたい、はアイデンティティを獲得したい、と同義。アイデンティティと言えるような肩書や達成物が少ない状態。 アイデンティティの構成要素を選ぶ際には勇み足は禁物。 求めるアイデンティティは先に決めない。 パートナーがいてもアイデンティティの代償にはならない。
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現代におけるアイデンティティにおける概論。 目新しいと思ったのは、良く行くラーメン屋とか、健康な自分の身体、とかもアイデンティティとして分類していたこと。 そういったものはもっと下位の概念だと考えていたので。 まあ、これをそのまま真に受けてアイデンティティとするつもりは無いが...
現代におけるアイデンティティにおける概論。 目新しいと思ったのは、良く行くラーメン屋とか、健康な自分の身体、とかもアイデンティティとして分類していたこと。 そういったものはもっと下位の概念だと考えていたので。 まあ、これをそのまま真に受けてアイデンティティとするつもりは無いが。 逆に足りないと思ったのは、過去の出来事だったり、 あの時の記憶、思い出、経験なんかもアイデンティティとして成立するのでは?と思った。 筆者はあまりにも今にフォーカスし過ぎてる気がする。 例えばいろんなものを喪失した老人が、 幸せで他人の世話をできるのは、達観している訳では無くて、あの時の思い出、積み重ねてきた時間があるからでは? ただ現代では戦略的にアイデンティティを獲得していく必要がある。というのと、アイデンティティは獲得と喪失を繰り返す。というのは確かにな。と思った。 まあ新しい発見と言うほどでも無いが、読んで自分の思考が整理されたので、読んだ価値はあった。
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「何者かになりたい」と一度でも思ったことがある人にはオススメです。 本の中にも書いてありますが、 「何者かになりたい」という思いと向き合っていくには 自分を構成するアイデンティティーを増やしていくことが大事なんだと思います。 自分の役職、好きなモノ•コト、価値観。 どれくらい...
「何者かになりたい」と一度でも思ったことがある人にはオススメです。 本の中にも書いてありますが、 「何者かになりたい」という思いと向き合っていくには 自分を構成するアイデンティティーを増やしていくことが大事なんだと思います。 自分の役職、好きなモノ•コト、価値観。 どれくらい言語化できるか。 昔はそういったものが自分はないなと感じることが多かったですが、最近になってようやく色々とあるなと気づけるようになりました。 自分を振り返る意味でもいい本だった。
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“交換不可能性”を求めてる という表現はとっても納得。 とはいえ、どうしたら手に入るのか、具体的な記載や提案はなくて不完全燃焼。 超余計なお世話だけど、どの層向けの本かわかりづらいのも難点。 20〜40代女性向けの装丁でありつつ、思春期の子供たちへの言及が多々。 ターゲットを...
“交換不可能性”を求めてる という表現はとっても納得。 とはいえ、どうしたら手に入るのか、具体的な記載や提案はなくて不完全燃焼。 超余計なお世話だけど、どの層向けの本かわかりづらいのも難点。 20〜40代女性向けの装丁でありつつ、思春期の子供たちへの言及が多々。 ターゲットを絞った上で深掘りしてほしかった。
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思っていたほど深い内容ではありませんでしたが、かなりサラッと読める一冊でした。 何者かになりたいと思う感情は普通で、それと同時に今の自分をしっかり認めてあげることも大切だと思いました。 人間は様々な感情を持っていて忙しい。 朝井リョウさんの[何者]をすぐにでも読もうと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何者かになりたいという欲求は、1度日の目を見たとしても、それが続いていくものであって、一過性のものではない。自分が何者であるかの証明書のような位置付けとしてアイデンティティというものがあり、得意なことや趣味などの構成要素が多いほど獲得しやすいが、失うことで何者でもないとの不安が募るもの。 昔見た知恵袋で、田舎のヤンキーは限られたテリトリーの中で仲間と相互に認め合う環境が築けている点で自己肯定感が高いのではないか、というQ&Aがあった。本著でも、周囲の人に認められる環境で育っていった人は、そもそも自分は何者でもないとか、何者かになるということを考えないのだという旨がある。 特に幼少期の親子関係・家庭環境は重要で、その後の社会適応性やメンタルヘルスの問題に大きく関係するらしい。また虐待やネグレクトを受けた子供は内向的になり、アイデンティティを獲得しようとする積極性ではなく、攻撃から自我を保つための保守性を獲得するのだという。ある実験で「学習された無気力」というものがあり、鎖に繋げた犬に電気ショックを与え続けると、鎖を外して電気ショックから逃れられることを覚えさせても電気ショックから逃れようとしなくなるというものだ。これは鎖が繋がれていた時の"逃れられない"という己の無能感を実感し、そのままそれが回復していないということを意味する。つまりは、人間においても同じことが起こるということだ。また、そういった親子関係や家庭環境に問題がある場合、どちらかに発達障害が疑われるケースが多々見受けられるそうだ。 社会に出てしばらくした後、子供を育てることに自分の意義を見出すといったアイデンティティもあるが、脱サラして新たなことを始めるという場合もある。面白いのは、ある分野で名のある人物の子供はそれと遠からず近からずな別分野にて偉業を成すケースが多いらしい。 結局のところ、何者にならずとも生きていくことは出来るし、悩んでいる内が花だということだ。
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何者かになりたいという気持ちを否定するものでなく、その気持ちとうまく付き合うことで向上していくというところに救いを感じた。もちろん何者かになりたいと考えなくてすむ人はそれでいい。
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「何かで一番になりたい」と言っていた元恋人や、「人に影響力を与える人になりたい」という友人をを見て、なぜそんなにも承認欲求を抱えているのだろうかと日頃から考えていた。その気持ちが知りたくて手に取った一冊。人間誰しも、生きているのだから意味を見出したい、それが内なのか外なのかの違い...
「何かで一番になりたい」と言っていた元恋人や、「人に影響力を与える人になりたい」という友人をを見て、なぜそんなにも承認欲求を抱えているのだろうかと日頃から考えていた。その気持ちが知りたくて手に取った一冊。人間誰しも、生きているのだから意味を見出したい、それが内なのか外なのかの違いだと思った。私はどちらかというと、自分で価値を決めたいし、周りから評価されても自分が納得できなければ意味がないと考える人間であるから、そういった見方もあるのかと学びになった。誰かに認められたいってのは一生続くんだと思ったし、それが人間なんだと思った。何者かになりたいというよりは、わかってほしい誰かをずっと探している自分は確かにいると思った。全く、人間て複雑なもんだ。
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