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還暦からの人生戦略 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2021/07/05

佐藤優(1960年~)氏は、同志社大学大学院神学研究科修了、外務省入省後、対ロシア外交の最前線で活躍した、元外務省主任分析官。2002年5月、鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕され、512日間勾留された後、作家に転じ、2006年『自壊する帝国』 で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。現...

佐藤優(1960年~)氏は、同志社大学大学院神学研究科修了、外務省入省後、対ロシア外交の最前線で活躍した、元外務省主任分析官。2002年5月、鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕され、512日間勾留された後、作家に転じ、2006年『自壊する帝国』 で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。現在は執筆活動を中心に行い、一般向け著書多数。 本書は、自ら還暦を迎えた著者が、以下の構成で「還暦からの人生戦略」を語ったもの。 第1章:還暦からの「孤独」と「不安」 第2章:還暦からの人間関係とメンタル 第3章:還暦からの働くことの意味 第4章:還暦からのお金とのつき合い方 第5章:還暦からの学びと教養 第6章:死との向き合い方 付録:対談 佐藤優×池上彰(初出:「BIG tomorrow」2017年10月号) 私はアラ還世代に入り、これまで、“人生後半の生き方”を綴った、斎藤孝『人生後半の幸福論』、『55歳からの時間管理術』、出口治明『還暦からの底力』、五木寛之『孤独のすすめ』、弘兼憲史『50代からの人生を楽しむ法』等の本を読んできたが、それらが主に、生き方の心構えやスタンス、具体的な日々の過ごし方などを語っている(もちろん、その内容には著者の個性が表れている)のに対し、本書は、還暦を迎えて考えておくべき事柄が網羅的に列挙されており、題名の通り、“戦略”を立てるにあたってのマニュアルのような作りとなっている。 よって、これまでこうしたことをあまり意識しなかった人には多くの示唆があるし、一方で、それなりに考えている向きには既知のことも多いので、頭の整理という読み方ができるかもしれない。 因みに、私が最も有用に感じたのは、「UTokyo OpenCourseWare」や「JMOOC」などの大学のオンライン講座の情報であった。 (2021年7月了)

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2021/06/25

結局,自分の人生をどのように設計するか,なので,自分の頭で考えてきた人は本書で言われるまでもなく実践するだろうし,その逆もまた然り.それにしても,読者を想定してのことだろうが,平易な内容だけが随分とまろやかな語り口で描かれる.他書とは一線を画す.

Posted byブクログ

2021/06/20

還暦を迎えた元外務省主任分析官 佐藤優 が語る、還暦の風景であります。曰く、陸軍要務令によれば撤退戦では、戦線は拡大しない、と。ゆえに還暦を過ぎて戦線を広げるのは危険です。また50歳の頃、自分には、やりたいことが多々あり、これから100を超える仕事が出来るのでは、と感じていたが、...

還暦を迎えた元外務省主任分析官 佐藤優 が語る、還暦の風景であります。曰く、陸軍要務令によれば撤退戦では、戦線は拡大しない、と。ゆえに還暦を過ぎて戦線を広げるのは危険です。また50歳の頃、自分には、やりたいことが多々あり、これから100を超える仕事が出来るのでは、と感じていたが、いざ還暦を迎えてみると、残りの時間では、10ぐらいの仕事が精いっぱいではないか、と感じている。還暦をというのは、例えていえば、長い航海を終えて(サラリーマンが長かった社会人生活を終えて)港に戻った客船にような立ち位置ではないでしょうか。船が大きくて、それなりに装備や燃料等が充実していれば、改めて長い航海に船出することもできますが、総じていえば、これからの船出(新たな旅立ち)は、少し危険ではないでしょうか、と。佐藤優先生、かく語りき。何やら、五木寛之の下山の思想を思い出します。

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2021/06/19

正直期待が高かっただけに「読まなきゃ良かった」と反省。 佐藤優さんの書くことだから示唆に富んでいると思ったら、通り一遍の60歳からの心構え。(戦略とは言い難い) お金のことやら(国債が一番だそうです)、相続のことやら、思いを書かれていますが、どこにでも書いてあるような内容で結局飛...

正直期待が高かっただけに「読まなきゃ良かった」と反省。 佐藤優さんの書くことだから示唆に富んでいると思ったら、通り一遍の60歳からの心構え。(戦略とは言い難い) お金のことやら(国債が一番だそうです)、相続のことやら、思いを書かれていますが、どこにでも書いてあるような内容で結局飛ばし読みとなりました。 しかし最後のキリスト教と仏教の死生観の違いは示唆に富んでいました。こういうところを期待していたんです。でも最後の10%だけでした。この死生観の部分だけで1冊の本にして欲しい。

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2021/06/07

p6 還暦以後の人生は基本的に撤退戦 p29 いい意味で背負った荷物を下ろし、肩の力を抜いて楽に生きる。還暦以降の人生を豊かにできるかどうかのポイント p39 アソシエーションからコミュニティへ p41 「引いた目線」を持ち、若い人たちの「邪魔をしない」。還暦後の社内の人...

p6 還暦以後の人生は基本的に撤退戦 p29 いい意味で背負った荷物を下ろし、肩の力を抜いて楽に生きる。還暦以降の人生を豊かにできるかどうかのポイント p39 アソシエーションからコミュニティへ p41 「引いた目線」を持ち、若い人たちの「邪魔をしない」。還暦後の社内の人間関係を気づく上での第一のポイントです p104 資産運用の主目的はリスク分散 p111 死亡保障の大きい生命保険から、医療保険に樹運転を移す p116 在職老齢年金 65歳以下でも、年金基本月額と、給与欠学の合計が47万を超えなければ、年金減額なし p142 真の教養とは幅広い知識と見聞を深めることで、物事を相対化してとらえる力だとも言えます 相対化するということは相手を認めることであり、自ずと多様性を受け入れることにつながっていきます。ごく簡単に言うのならば、真の教養とは相手の立場になり、相手の思考と感性に合わせて想像し、理解することができる力だと言えます p173 形にならないもの、数字やもので置き換えられないもののリアリティを取り戻すことが、人生そのものを豊かにする最大の力なのだと思います。

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