葬いとカメラ の商品レビュー
研究者と映像アーティストが各々の提示する葬いと、それを踏まえての討議と総括、大きく分けて2部構成の本でした。 印象に残った言葉がたくさんありました。 (無垢の暴力性、ラポール、葬式ぶれ、土饅頭、埋まってみるといろいろなことがわかる、虚と実は簡単に入れ替わる、ニュートン前後の大地...
研究者と映像アーティストが各々の提示する葬いと、それを踏まえての討議と総括、大きく分けて2部構成の本でした。 印象に残った言葉がたくさんありました。 (無垢の暴力性、ラポール、葬式ぶれ、土饅頭、埋まってみるといろいろなことがわかる、虚と実は簡単に入れ替わる、ニュートン前後の大地の認識。。まだまだいっぱいある。。) 討議と総括のページでは、研究者とアーティストの事実へのアプローチの違いが述べられており、とても興味深く拝読しました。 取り組むスパンの違い、自分の存在の登場とミュート。具象化とメタファー。なるほど。 研究とアート作品もビジュアルとテキストをコラージュしていることが共通項で、そのコラージュの塩梅が異なるという話は、双方の立場の方が見解を述べており、とてもわかりやすかったです。 葬いに関心がない方にも、研究や作品制作のためになる本だと思いました。
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