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ハッピー・オブ・ジ・エンド の商品レビュー

4.1

9件のお客様レビュー

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2024/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

BL読まない娘がコレだけはめっちゃ好きで、友だちにもオススメされたので読んでみた。 暴力嫌いなのでちょびっとしんどかったけど、なんかじーーーーーんとした。 刺さるセリフがちょいちょいあるわぁ 大好きだった恋人が結婚してしまった千紘は、ヒモ生活をしていたが、ふられて一文無しになってしまい、ベンチの隣に座った子のハンバーガーまでうばって逃げるレベル。 1晩の宿、できれば寄生先をさがすためにゲイバーにはいると、 自分の好みのルックスの男がいて、猛アプローチ。ホテルにまでこぎつけた。 が、ヤル前に電マでぼっこぼこにされて捨てられる。 ゴミ捨て場で目が覚めるとそこにその男がいた。「半日前に捨てたのに、まだ寝てた。よかった生きてた」 そのまま車でつれていかれる。ぼろい男の部屋だった 男は「ケイト」と呼ばれいる。 千紘が前にヒモで寄生していた相手の財布から盗んだ黒いカードを回収したいというが、クレカでもなく何かわからないから捨てたというと、「もう消えて」という。 次、中古カメラを万引きしようとして捕まり、やっぱりぼこぼこにされてゴミ捨て場に捨てられているのを、再びケイトに助けられる。 千紘は本当はカメラをしたかったが、ゲイであることを両親や兄に避難されて家を出てしまって、夢もあきらめた その時「道に落ちてた」と写ルンですを渡されるが、残り1枚しか撮れないものだった。ケイトと一緒に公園にいき、最後の一枚ケイトを撮る。 実家に古いカメラがあると、千紘は取りに行ったが、カギは付け替えられていて窓からのぞくと家族写真(兄と嫁と子供たち)が飾られているのをみて、自分の入れる場所じゃないと知る。 ケイトが女に金を渡しているのを見る。 それは「母さん」。薬でもう記憶障害になっているが、今でも立ちんぼしている。 でも加治は「本当の母親かどうかもわからないけどな」という。 母親のふりをしていたら、定期的にお金をくれるからそうしているだけの別人かもしれないと。でもそれで、気が晴れるなら・・とそのままにしているらしい。 ある日、千紘がケイトの母が地面に座り込んでいるのを見つけて、声をかけると暴れてしまった。母は母の元職場の店長にひきとってもらう。 その夜、ケイトは自分の本名が「浩然(ハオレン)で、母が中国籍で自分のおそらく中国人であろう」ことを告白する。 千紘は元カレが結婚したことがいまだに納得できない。 ある時、その元カレから連絡が来ているのを見つけた(浩然にPC借りてLINEログインしてみた)連絡を取って、会うことに。 元サヤとか思ってない。元カレには奥さんもいる。 でも元カレはどうやら千紘をまたつなぎとめようとしているらしい。 店に入る前、浩然と加治がみつけそっとあとをついてきていたので、浩然が千紘にビールぶっかけて、そのまま連れ出す。 浩然の母親(と思っている人)が、薬でおかしくなって飛び降り自殺で亡くなった。 浩然は気力をうしない、家の中でまるくなって動かなくなってしまった。 ようやく座って「おなかすいた」というのでご飯を食べに連れ出す。 そのまま夜の公園のボートに無断で乗る。上機嫌の浩然。 「死にたいな・・」「そっか・・・」 二人はまた歩き出す。 始発が動き出した電車の踏切に浩然が寝っ転がる 「なにしてんの?」 「置いていって、俺、ここで寝るから」 「そうか」といって千紘も寝っ転がる。 踏切の音がなって、浩然は千紘をひっぱって踏切から脱出。 「お前なんかがいるから、このまま生きて幸せになれるかと期待させられる」 「俺のせいでいいから、一緒にいてよ」 この漫画の1巻って「1巻」って表記がないんですよね。 もしかしてここで終わった可能性もあるとしても、このラストが切なくて胸が苦しい。 めちゃくちゃ濃ゆい1冊でした

Posted byブクログ

2024/01/14

⭐︎3.0 1巻だけ読書済み どうしようもない人間同士にしか分かり合えないことがある。 BLにしてはちょい重めだから、しんどい時には読めないかな。 電子DMM ライトセーバーより大きめ、穴も白丸

Posted byブクログ

2023/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

良かった。 「ゴミと動くオナホどっちが良いかな」に、「動くオナホでしょ」と答えた時の浩然の手の震えが良かった。 読めて良かった。

Posted byブクログ

2022/08/06

おげれつたなか先生の進化がすごい。正直なところ商業デビューしたてぐらいの頃の作品は「表情の描き方が良いなあ〜」程度の感想しかなかったのだが、描くキャラクターたちのディティールやストーリーテリング、心情描写、そして何より絵力が、今や物凄い量出ているどの商業BL作品より頭ひとつ抜きん...

おげれつたなか先生の進化がすごい。正直なところ商業デビューしたてぐらいの頃の作品は「表情の描き方が良いなあ〜」程度の感想しかなかったのだが、描くキャラクターたちのディティールやストーリーテリング、心情描写、そして何より絵力が、今や物凄い量出ているどの商業BL作品より頭ひとつ抜きん出ている。このハッピーオブジエンドに関しては下北沢トリウッドとかでかかってそうな(行ったことないけど)、ミニシアター系の映画みたいな完成度で衝撃を受けた。というかマジで実写化して欲しい。あとBL以外の作品も見てみたい。(ひょっとしたら知らないだけで出ているのか?)クソヒモ野郎とクズスカウトの「扱われ方ゴミ以下では…?」と戦慄するくらい酷い人生と、そんな中出会った2人が一歩近づいたり離れたりする捻くれた日常。主人公カプのキャラ造形が若干霞むくらい、闇仕事の人たちや人生詰んでる人たちの描き方が夜眠れなくなるくらい恐ろしい。そんなBLある??? 個人的にグッと来るのが攻めの「電マで殴って気絶させる」、「ザー○ンを口に含んだまま電話する」など過去作でも見られるビッチ味、クズ味あるディティールや、受けが胸糞案件に遭遇した際の攻めの行動。話の大筋も細かい部分も予想外の所を回ってくるので手汗で画面が汚れる。先生、早く3巻出してください。

Posted byブクログ

2022/03/19

印象的な美しい表紙に惹かれ、手に取ってみたら予想以上に引き込まれてしまった。あまり内面を表出させなかったケイトの、心の柔らかくて脆い部分の描写が秀逸。良い作品に出会えて良かった。

Posted byブクログ

2021/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不幸な二人が、何とも言えない距離を保ちつつ、何となく淀んだ空気の中を生きていくんだけど、ゆっくりと惹かれあって心を開いていって、最後は救われる。 肉体関係は最初の方からある割に心の距離が結構あって、だけど同居してるなんだか歪な関係とか、周りの人間や家族の非情さとか、ずっと薄く絶望感漂う雰囲気、私は好きかな…でも、最後は二人で幸せになっていけそうで、後味はいい。 絵は、きれいだけどちょっと生々しさを感じるのが、少し苦手かな。

Posted byブクログ

2021/09/10

冷徹傷害男×底辺のクズ男。 レビューを見ると両方病んでるみたいな、 そういうレビューが多かったので、 表紙の仄暗さからも「闇堕ち系かな?」 と思って読み始めたんですが、予想外。 受視点で描かれているので、 とにかく受の境遇の辛さに胸がつまる。 読み進めてると、この受は実は面倒...

冷徹傷害男×底辺のクズ男。 レビューを見ると両方病んでるみたいな、 そういうレビューが多かったので、 表紙の仄暗さからも「闇堕ち系かな?」 と思って読み始めたんですが、予想外。 受視点で描かれているので、 とにかく受の境遇の辛さに胸がつまる。 読み進めてると、この受は実は面倒見がいいし、 人に気を使えたりするので、環境が良ければ、 今と真逆のかなりいい男になってた気がする。 攻の境遇も悲惨で、気持ちが抜け落ちて、 無気力無感動な印象。 そんな2人が少しずつ距離を縮めながら、 寄り添っていく姿に泣けました(;_;) 個人的には再生の希望が見えたところで、 これで完結でもいい気がしますが、 この作品、まだ続いてるみたいですね。 2人の行く末を見ていきたいです…。

Posted byブクログ

2021/07/18

おげれつ作品は毎回、絵うま!話おもしろ!という語彙力のない感想になってしまうが、今作も作画無茶苦茶丁寧で凄い。表紙の不穏な感じの通り、虐待や貧困を扱ったダークなストーリーで続編も買うぞ。

Posted byブクログ

2021/07/05

謎の男、ケイトとダメダメフリーター千紘の物語。 話が進むにつれ、ケイトの正体が明らかになっていって…本当に人から「愛される」ことを知らなかった2人のラブストーリー。暴力描写注意(!)ですが、ラストにはほっこりにっこり。ちなみに私には途中までどっちが受だかわかりませんでした()

Posted byブクログ