ファットガールをめぐる13の物語 の商品レビュー
海外の小説を久しぶりに読んだ。やはり文化が違うからよく分からない箇所も多かったけど、体に対して思うようなことは日本とあまり変わらないのかもなと感じられた。 自分の体型とどうやって折り合いをつければいいのか?この問いにいつ答えが付けられるんだろう。この主人公のように、元々自分の体型...
海外の小説を久しぶりに読んだ。やはり文化が違うからよく分からない箇所も多かったけど、体に対して思うようなことは日本とあまり変わらないのかもなと感じられた。 自分の体型とどうやって折り合いをつければいいのか?この問いにいつ答えが付けられるんだろう。この主人公のように、元々自分の体型にコンプレックスがある私はいつも「太っている」、「痩せている」というような言葉に過敏に反応してしまう。人は見た目で判断するものじゃないとよく言うけど、人は見た目で判断してしまうという現実をどう受け止めるかを考えた方が良いのではないか?自分の体、見た目と自分の精神は切り離せない。この本を読んでいて自分が前向きになれた訳では無いけれど、世界共通で同じ悩みが根本的に人の中にあることは知れた。
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各章ごとに、太っている主人公の身体と心、周りとの関係性、痩せていくプロセスの中、ライフサイクルの中で変わる人間関係は面白いものの、あまり共感は無かったかも。 ルッキズムがうたわれつつも、気にせずにはいられない私たち。(もしかしたらルッキズムと唱えること事態が意識しているのか?)こ...
各章ごとに、太っている主人公の身体と心、周りとの関係性、痩せていくプロセスの中、ライフサイクルの中で変わる人間関係は面白いものの、あまり共感は無かったかも。 ルッキズムがうたわれつつも、気にせずにはいられない私たち。(もしかしたらルッキズムと唱えること事態が意識しているのか?)これからも私たちは自分の容姿とも向き合いながらゆれる心や身体を受け止めて行くんだろうなと感じた。 リズと周りの女性の関係は見ていて万国共通?と感じた。
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最大のファン良き、あの子はなんでもしてくれるもいい。でも全体的に鬱々としてて、報われなくて、読み進めるのが億劫だった。最大のファンは最後の、太ってる子をナメてる男の子が、愕然とする様がよかった。あの子はなんでもしてくれる、は複雑な気持ちがよく表現されてる気がした。太ったままでよか...
最大のファン良き、あの子はなんでもしてくれるもいい。でも全体的に鬱々としてて、報われなくて、読み進めるのが億劫だった。最大のファンは最後の、太ってる子をナメてる男の子が、愕然とする様がよかった。あの子はなんでもしてくれる、は複雑な気持ちがよく表現されてる気がした。太ったままでよかったのにね、うまくいかないもんだね、って感じだった。
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ここでのファットガール、エリザベスはどの物語でもふくよかというわけではない。でもどんなに体型が変わっても彼女の悩みは尽きない。 明日かの見てても思うけど、自分の見た目について、自分が許せる以外では誰にも干渉できないんだよね。
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減量して理想のボディを手に入れたら、それをやり遂げたことに自信を持ち自己肯定感を得られるのかと思ったけれど、そうではない。 今度はそれを維持するために制限の多い食生活を自らに課し、周りの人も巻き込んで関係が悪化して互いに疲弊していくのが切なかった。 自分の身体や体型と折り合いをつ...
減量して理想のボディを手に入れたら、それをやり遂げたことに自信を持ち自己肯定感を得られるのかと思ったけれど、そうではない。 今度はそれを維持するために制限の多い食生活を自らに課し、周りの人も巻き込んで関係が悪化して互いに疲弊していくのが切なかった。 自分の身体や体型と折り合いをつけて付き合っていくのが、いかに難しいかを突きつけられて、安易に「ありのままの自分を認めよう」などとは言えなくなってしまった。
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自分のものであるはずなのに思うようにいかない「体」のもどかしさ、苛立ちを痛いくらい感じた。 誰しも自分の体について、考えたり悩んだりしたことがあるのではないかと思う。 ましてや他者からの意見は様々で、一つ一つに耳を傾けているとわからなくなる。 自分がなりたい姿、人が求める姿...
自分のものであるはずなのに思うようにいかない「体」のもどかしさ、苛立ちを痛いくらい感じた。 誰しも自分の体について、考えたり悩んだりしたことがあるのではないかと思う。 ましてや他者からの意見は様々で、一つ一つに耳を傾けているとわからなくなる。 自分がなりたい姿、人が求める姿、考え出すとキリがない。 私たちはなぜこんなにも痩せなきゃ、と思うのか、考えさせられる物語だった。 他者からの評価と自分の幸せはイコールではない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
だめだ。それなりに痩せてる人間として「1ヶ月の摂取した食べ物とその栄養素表を全部書き出してみたらいいんじゃない」とかしか頭に出てこなかった。パクパク食べているところを同じような目線で見られたことを思い出した。いいなあ、なんでそんな食べてるのに太んないの、って言われて、卑屈になられて、めんどくさかった。上記のツッコミに至った。やりたいことはやるべきで、やれないのならやれるようになればいいし、それを他人に決めさせてしまうほどの思想や価値観ならそこから見直しなさいよとか色々と浮かぶ。 小説の通り、痩せても別に幸せにはならない。ただコントロール可能とか思考の必要ナシと認知できるものが増えて頭が楽になるだけである。単にそれだけだ。特段意味はない。動きの邪魔になる肉は落としたほうがいい、ぐらいは思う。そんだけ。痩せるも太るも自分で決めればええがなと思う。 たぶん全然小説の意図とは違う話しかしていない。よくない感想である。 体ごときにわざわざ自分をのせて考えるのはだるいのだ。どうでもいいことに時間を割きたくない。
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面白かった。 太った女性の物語で、なんの変哲もない、ドラマ性もない話。だけど、太った女性を主人公にした物語自体、ほとんどないんだということに気がついた。 殆どの物語は大体当たり前のように主人公は痩せてるか太ってないくらい。でも、この主人公は努力して痩せていて、そのせいで空腹で苛々...
面白かった。 太った女性の物語で、なんの変哲もない、ドラマ性もない話。だけど、太った女性を主人公にした物語自体、ほとんどないんだということに気がついた。 殆どの物語は大体当たり前のように主人公は痩せてるか太ってないくらい。でも、この主人公は努力して痩せていて、そのせいで空腹で苛々して、不幸になっている。主人公にとっては「自ら望んで」太ったわけではなくて、それが自分にとって自然な体型だった。だけど、それが社会的には「悪」とされるから、痩せざるを得なかった。 そういう状況に自分が置かれていたとしたらものすごく辛いなと思う。 自分では体型は選べないのに、ずっと「ダメだ」というメッセージを社会から受け取りつづける。ルッキズムのせいで。 どんな体型でも、イロモノ扱いされずに透明であれたら楽なのに。
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自分の体のサイズに悩みをもつ女性を主人公にした連作短編。どのライフステージ、どのスタイルになっても登場人物の言動や思考は「ボディ・イメージ」を通して語られ、手放せない自分の体とどう向き合うかを考えさせてくれる一冊。
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これ読んでるとき友達(男)にどんな本?て聞かれて、「ぽっちゃりの女の子がダイエットして痩せるんだけど、自分の身体のように感じられない。幸せに感じられないってお話」って言ったら「救いがないね」って言われた。そうです。その女の子のなりかけがまさに目の前にいますよ。って思っちゃった。
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